世界一周〜ケット・シーの国キャットレイ①〜
いやほんとお久しぶりです、すいません。
長い間おまたせしました、どうぞ!
ひとまず、ダークエルフは置いておいて、まずは残る南側の勢力に挨拶を交わしに行こうという話となった。
まずはケット・シー達が治める、世界でもかなりの歴史を誇る国、その名もキャットレイへ。
「今回はかなり少ないですね」
「ま、最初がすごく多かった分、ついて行けなかった奴らも多かったからな。
湿原の大陸の国々も回るから、湿原の大陸出身の奴らには今回も待ってもらってるよ。後、一応だが新しい仲間ができるといいなーって思ってさ?」
「我ら配下に対する配慮、ありがたく存じます。」
今回の同行者は軍団長、副長の者たち(ヴルムは待機組)や、シデア、ルミナス、グルミー、ギブル、ソピィ、コーハ、レイーガ、ケファメレ、ダラフェン、ザラタン、カリス、ウーレ、ホープ、ケビシア、カミーユ、ケトゥサ、ノエル、ライナ、メサーキラ、ネルサゴ、ヴァシピー、テリプ、トノム、エルゲーサ、メイラープ。
まあ、北側の時よりは、少ないかな?
後、何人かはラルーが変形して飛行機となって運んでくれるので、ラルーも同行する。
ちなみに、クアマのための工房は現在彼女のリクエストに一つずつ応えながらの建設なため、まだ完成していない。
「ついに着きました、ケット・シーの国!猫好きの天国が、ここにあるぅ!」
「シデアはホント好きだな、猫………変わらないなぁ。」
「だって、最初はそっけないけどだんだんデレデレになってくれるんだよ!最高じゃない!?」
「分かった、分かったから落ち着け……」
「わかりますシデアさん!特に膝の上で丸くなって寝てるときと言ったら……!」
「ああもう最高じゃんそれぇ!」
「まさかの二人目……だと……」
「………一応言っとくけど、猫と、ケット・シーは、全くの別物。だからね……?」
そんな訳で到着しました。
「おお、外の国よりわざわざありがとうございます。楽しんでいってくださいね!」
「これはご丁寧にどうも。堪能して参ります!」
「語尾が『ニャ』や『ニャン』じゃない………だと………?!」
「いや普通そうだろ常識的に考えて。」
「常識的に考えてありえないよ!?」
「創作作品の読みすぎだおバカさん!」
「バカって言ったほうがバカなの!バーカバーカ!」
「なにおう?!」
「駄目だこのカップル……誰か止めて……。」
「私らも作るしかないよ!パートナー!」
「じゃあ誰がいるかな?」
「………いないね、うん。」
そこら辺で痴話喧嘩してたり落ち込んでたりしてる奴らはおいておくぜ!
俺は語り部にようやくなれた(メタい)ザラタンだぜ!
因むとダラフェンとカリスは寝てるから消去法で選ばれたから複雑だぜ。
「ウーレ、この菓子うまいぞ。」
「ほんとだホープ君!美味しいよ!」
『うまいぞ。これから謁見だってのにこんなにリラックスしていいのかいささか不安だが……』
「大丈夫だって!気楽に行こうぜ、な?」
いやまあちょっと緊張してるけどな?
「はじめましてニャ、この私が長老のフェルトア22世ニャ。未来の伝説との対談が出来ること、光栄に思いますニャ。どうぞよろしくニャ」
対談も俺がお伝えするぜ。うん、和やかに始まったな。フェルトア22世に感謝だぜ。
「私は反人間至上主義同盟『シークル・メイナ』の盟主、シルマです。
早速ですが、本題に入りましょうか。
今私たちは、人間至上主義と対立し、その総本山のコレテ教のポーテュ神……いや邪神テュポーンを倒すため、世界中を回り、協力を要請しています。
ケット・シーの皆さんにも、邪神討伐に協力してほしいと思い、対談を申し込みました。
どうか私達に、お力添えをしてもらえないでしょうか。」
シルマさんが頭を下げたので、俺も慌てて頭を下げる。
「顔を上げてくださいニャ。私等とて、人間に何度も侵攻されるのは、もううんざりなのですニャ。
ぜひとも、私らに出来ることがあるなら、いくらでも力をお貸しいたしますニャ。」
「ありがとうございます。何卒、よろしくおねがいします。」
双方より、拍手が起こる。シルマさんの思った通り、大丈夫だったみたいだぜ。よかったよかった!
「ところで話は変わりますが、『ワールデイドモンスター』はご存知ですかニャ?」
「『ワールデイドモンスター』……?いえ、聞き覚えがありません。」
「俺も聞いたことがない。少なくとも、ヴルム以外は知らんはずだ。」
はて、一体何の話ですかね?俺には全くわかんないぜ。
「『ワールデイドモンスター』……それは圧倒的にして不可侵。まさに自然とも言える「モンスター」なのですニャ。」
「テスベルア。切り立つ岩山……それを背負いで眠る、太古より存在している巨大亀。
エガヌクギヤ。巨体を誇りながら、どんな断崖絶壁も駆け登る者。
アロバータ。巨大なクジラをも持ち上げ、まるごと平らげるほどの食欲の持ち主。
メノボレノン。唯一ワールデイドモンスターの中で討伐されたことのある個体で、何度死のうとも蘇る不死と黄泉の化身。
ケロム・ニジョル。その正体は砂とも言われたこともある荘厳なるタテガミを持つ者。
カルボネミラ・アルドヴェータ。人間に作られたワールデイドモンスターにして、全ての命に憎悪させるもの。
ノーン・イーディフィカート。名前しか明らかになっておらず、その他のことは誰にも知られていない、存在だけはしている謎の存在。
以上7体のワールデイドモンスターがいるのです。彼らが一緒に戦ってくれるのなら、勝つ可能性はぐっと増えるでしょう。」
とんでもねぇ魔物がいるんだな。モンスターとまで言われるなんて、すげぇな。
「なるほど。どこにいるのかは分からないが、そのワールデイドモンスターについても、調べてみるとしよう。」
「こちらでもいろいろ調べておくから、なにか分かったときは連絡いたしますニャ。」
「ありがとうございます。助かります。」
「実はですニャ、こちらでも少し困ったことになっててですニャ。」
「困ったことに?なんでしょう。」
「我が国では、ご先祖様の霊を祀っているのですが、そのために毎年、儀式を行う巫女を選んでいるのですニャ。
今年も巫女が選ばれたのですが、つい先日、その巫女が消えてしまいましたのニャ。」
「巫女が消えた?」
「この御殿の最上階に、巫女は儀式を行うまで暮らすのですが、その最上階の巫女の部屋は、入ってきた者はあらゆるセンサーを使って調べるのですがニャ、いつの間にか偽物とすり替わっていたのですニャ。
もちろん外へ出るために影武者を用意しますが、その影武者がずっと巫女のふりをしていたのですニャ。
調べたところ、巫女本人に頼まれて、すり替わっていたそうですニャ。時間的に、もうすぐ国境を超える最後の街にたどり着く頃なのですニャ。」
「なるほど、その巫女さんを探してきてくればいいんですね?」
「さ、探してきてくれるのですかニャ?!」
「もちろん、困っているなら力になりたいですから。」
「ありがとうございますニャ、お礼は必ず致しますニャ!」
「なあシルマさん。何で巫女さんは影武者にお願いして逃げたんですかね?」
「俺も不思議に思うが、そこだけじゃないな。
何故この数日間、全くバレることがなかったのか。何故わざわざバレたのか。」
「わざとバレるように影武者さんが動いた、ってことか?」
「それが一番もやもやする。本来ならそのままバレずに儀式を行えばいいはずだ。」
「しかも数日間時間を置いてバラさなければならない。つまり、」
「儀式が行われないようにする。いや、巫女さんも影武者さんも儀式をしないのが最終目標、ってことですか?」
「大正解!まあまだ予想の範疇なんだけどね。」
「しかし、それが本当なら、儀式っていうのは一体何をするんですかね……?」
ダラフェンとカリス、ザラタンと話しながら、現在情報収集中。
まあ儀式で何をするのかとか、そこら辺は俺ら外国の者なので知りません。
だからといってただ巫女さんを渡すのもあれなので、儀式についてもケファメレが配下を使って、色々と探りを入れている。
まあだからこそ、変なものを表に出してしまうのだろうが。
そして今回もそうだということに気づくのは、もう少しあとのお話。
面白かった、続きが気になるという方は、評価とブックマーク、できれば感想もよろしくお願いいたします!
因みに
ワールデイドモンスターは、邪神の影響を全く受けることのない特異体質を持っています。
さらに、邪神すらも彼らの存在に気づいていません。




