世界一周〜鳥人王国ウィングネア②〜
時刻、午前十二時ちょうど。
太陽に向かって、1つの風魔法が放たれた。
「まずは太陽だよな。ウィンドボール!」
空に浮かんでいて、何かを撃ち込むと行ったら、これしかないよな。
さてはて、これで正解かな?
<条件をクリアしました>
<解錠します>
よし!変化球で月とかじゃなくてよかった!
ウィングネアの王都であるファルコアイの下の方を見れば、ちょうど足場の最後に、人が入れそうな空間ができた。
あれに入れば、3人目のアンドロイド開放だな。
「3つ目の国でようやく見つけられたな。」
「あの子は空が好きだったからな。ここで見つけられたのは、むしろ当然というべきか。」
下に下に、階段が続いている。そこまで苦ではないが、ここまで長いとまあ退屈だ。
「もう階段も終わりだな。ほら、見えてきた」
階段を下り終え、ようやく見えてきた。さて、今回はどんなものか……って
「でかぁ!?」
「はっはっは!変わらないな、やっぱり好きだったのか!」
いやでかいな。だいたいプロペラが機体の上につくのが半径3メートル程で、機体の大きさは、テールも含めて10メートル程。
普通に6人は乗れるぞ。
『新しいマスターさん、それとお父さん。私はフライト・アンドロイドです。空の旅ならお任せを!……と言いたいのですが、』
今のままでは動けないから、魔力を分けてほしいんだろ?どうぞ。
『ありがとうございます。身体の再構築を開始します』
3分後。
「はい、再構築完了です!新しい名前がほしいのですが、よろしいですか?」
そりゃもちろん。エメラルドから取って……
「ラルー、ってのはどうだ?」
「いいですね!フライト・アンドロイド改め、ラルーです!空の旅ならお任せを!」
<フライト・アンドロイドの名前が登録されました>
<フライト・アンドロイド、シューティングアンドロイドが解放されました。戦闘機の製造許可が降りました。>
<フライト・アンドロイド、ガイダンスアンドロイドが解放されました。飛行機の製造許可が降りました。>
え?戦闘機?飛行機?え、どういうこと?
「あー……特定のアンドロイドが解放されると、こういうのが許可されるぞ……言ってなくて申し訳ない。」
「ああ、いや、大丈夫だ……」
せっかく来てくれた37万の飛行魔物達の出番………
「ミズク殿、情報提供感謝する。お陰でかなりの戦力強化になりそうだ」
「おお、そうでしたか。手助けとなれて、何よりです。」
「………他のみんなは?」
「何人かは訓練所を借りておられますが、殆どは買い物されておられますね。特に女性陣は、」
「服飾品か、なるほど。」
それはそれとして、訓練所に行った奴らはどうなったかな?
「よっし、やるぞ」
「おう。」
ベティサ、ミカシサ、メサーキラ、ソルクーメの四人が、イーグルアイの訓練所にいた。
彼らもまた、大悪魔を召喚しようとしていた。
「まさか借りられるとは思わなかったな」
「壊さねー様に気をつけねぇとな……」
一応彼等も、そこらへんは気をつけているのだ。まあ、そこまでやばい登場をしていないので杞憂に終わっているのだが。
「有角と蛇の悪魔よ、過去と未来を知る大悪魔よ。我が名はベティサ、あなたを呼ぶ者。
過去の記録と、未来を示して、我らに光を。
顕現せよ、『ボティス』!」
「狼の悪魔よ、欺瞞を嫌う大悪魔よ。
我が名はミカシサ、あなたを呼ぶ者。
3つの生物と、2つの力で、俺たちに勝利を。
来い、『マルコシアス』!」
「雄牛の悪魔よ、天文学に通じた大悪魔よ。
我が名はメサーキラ、あなたを呼ぶ者。
星々の導きで、仲間たちにも力を。
顕現せよ、『モラクス』!」
「堂々たる悪魔よ、黒馬に乗りし大悪魔よ。
我が名はソルクーメ、あなたを呼ぶ者。
悪霊を統べ、俺たちに刃向かうものに絶望を。
来やがれ、『キマリス』!」
「あれ!?意外と早い!?あ、えーと、72柱の一人のボティスです、よろしく」
「はい、よろしくお願いします。」
(完全に油断していた……もっとしっかりしなくては。)
「正直者には恵みを、嘘つきには死を。72柱の一人、マルコシアスと申します。」
「ああ、よろしくな。……その、手に持っているのは?」
「燃える氷柱です。私の武器です。」
「とんでもないやつを呼んだのかもしれん……」
(素直な主人で何よりですよ、こちらは。)
「待たせたな!俺がモラクスだ!」
「ご足労いただきありがとうございます。どうか、お力添えを」
「お安い御用ってやつだ、俺に任せておけ!」
(こいつが素で接してくれるのはいつかな?)
「ほう……貴様か。私を呼んだのは。」
「そん通りだぜ。で、あんたは?」
「72柱の一人、キマリス。悪霊とも精霊とも呼ばれるものを統べる、悪魔の一人」
「そうか。……力を貸せ」
「よかろう。好きに使うがいい」
(身を滅ぼす使い方は、しないだろうがな)
「なるほど、召喚は順調か。」
「その事なんですが、実は向こうから連絡がありまして。」
「向こう……というのは第一拠点のほうか?」
「はい。ファールソが召喚をしたのですが、何も出てくる気配がなかったのです」
「失敗したわけではないんだよな?」
「しっかり成功させていたと聞きました。」
となると、悪魔側に不都合があったのか?基本は成功したら普通に出てきてるみたいだから……謎だな。
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