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世界一周〜エルフの国ボスキーウッズ②〜

「なんでだ………なんで皆あんなに飲んだんだ……あそこまで飲む必要なかろうに……」

「仕方が無いさ。レンド爺まであんなに飲んでんやから、仕方ないさ。本当は僕も呑みたかったんだけどさ、流石にあれを聞いたら呑めんかったさ。」

「ホント感謝だわ………あと残ってたのメサーキラとソルクーメとミカシサ、後全く呑まんかったバヒレンスだからな……」

「わりといるんだねぇ〜」

「そらまぁ殆ど、だったからな」

「カシラ。シデアのお嬢はどうしたんだ?」

「あいつも二日酔いだ……呑み過ぎだって行ってんのに……」


実際俺を含めた六人で謁見するんだがな。つかムートまで酔い潰れてたし、なんでだ………。


バヒレンスは全く呑まなかったが、小さいがゆえに子供だと思われたらしい。結果的に助かったが。


ミカシサとメサーキラは抑えていて、ソルクーメに関してはガチの酒豪だったらしい。


「こちらが謁見の間になっております。

 失礼の無きよう、お願い致します。」

「案内してくれて助かった、礼を言う」

さて、気を引き締めますか。
















「よくぞ来てくださいました。私がこの国の女王、レクナ・ヴェニア・ボスキーアです。」

「反人間至上主義同盟『シークル・メイナ』の盟主、シルマと申します。以後お見知りおきを。」





「人間至上主義の根絶の為、邪神テュポーンを滅する。それの準備をする為に、国々を周られている………と。」

「はい。ボスキーウッズの皆さんにも、ぜひお力添えを……と思いまして。」

「私もあの連中にはほとほと手を焼いておりまして。私も……いえ、この国も同盟を結びたいと思います。」

「それは心強い。ありがとうございます。」


「待ちなさい。その必要はないぞレクナ。」

「兄上……これはエルフだけでどうにかなるものではないのです。奴らに対抗するには、他種族とも協力しなければならないのです。綿密な連携を取り、戦力を高めなければ、勝つことは出来ないのです。」

「そんなもの、我らハイエルフ軍団にかかれば造作もない事。それに、そいつらがここ最近同族たちをさらっている不届き者ではないのか?」

「それは俺が否定する。この場所に来たのは昨日で、森で迷うほどにここの地理は知っていない。それにエルフたちをさらうだと?俺らはそんな強引なやり方をした事などない。」

「しかし、攫われているのは事実だ。我々は怪しい奴らと、話をする気はー」


「女王陛下!大変です、またさらわれました!」

「なんですって……!?」

「大変だよシルマさ〜ん!シデアさんが、シデアさんが〜!」

「………!まさか!?」






「クソが!よりにもよってあいつを狙いやがって!一体どこだってんだ畜生!!」

「し……シルマ殿……すまない、あなたを疑ってしまって……」

「今はいいです、それよりも……バヒレンス!動ける奴ら総動員で探すぞ、さらわれたエルフも全員救出する!!」

「わかった、いそぐよ〜!」


「レクナさん、あんたらはさらなる被害者が出ないよう警戒していてくれ、また来るとも限らんからな。」

「ええ、ええ……急いで兵を巡回させなさい」

「はっ!了解しました!」




「後悔させてやるよ………クソったれども………!」

















結局動けるのは謁見した5人と、回復したディブモア、ビオラ、ヘーレ、ゲムゾン、エデムア。

「総員、誰一人として死者を出すことなく殲滅、救出しろ、いいな!」

『おう!!』















「侵入者だ!うわあ?!」

「どけどけ!邪魔だ雑魚ども、さっさと攫った奴らのもとに行かせろ!」

「まとめて蹴散らしてやる!来い!」

「あんたらは狩られる側だ。どう足掻こうが、それは変わらん。」

「強行突破ー!守りなんて効かぬわー!」






「出直してこい、雑魚が。」

「カシラの手を借りるまでもねぇ、死ね!」

「君たちは逆鱗に触れた。だから死ぬ。それだけ。」

「故郷に帰るといいさ!骨となってな!」

「一人で行っちまったからな……さっさと行かせろコラァ!」

「大丈夫でしょうが……まあ、多いに越したことはないでしょうし。」
















「消えろー!『バハムートブレス』!」

「喰らいなさい!『サンダーインパクト』!『カラミティブリザード』!そして『アクアディザスター』!」


「がァァァァ………」「グェェェ……」

「はぁ………はぁ………はぁ………!」

「ほう、中々のものだ。だが、これはどうかな?」

「オオオオォォォ………!」

「ゾンビ系モンスターの集合体、レギオン!これで貴様らも終わりよ!」

「舐めるんじゃないよ!『セイクリッドブラスト』!」

「負けないわ!『ホーリーディザスター』!」


「オオオォオォオォ!!!」

「「きゃあ!?」」

「クハハハハ………!そいつに聖属性の攻撃は効かぬよ!耐性を与えたからなぁ………!」

「ぐ……ううう……!」

「うう………ふううう……!」

「そのまま殺してしまえ!」

「オオオォアァァ!」

「「くはっ!」」

(白くん………助け、て………)

(お願い………お兄ちゃん………たすけて………)






「オォアァ!?」

((…………?………!))

「すまん、遅くなった。その分、ぶちのめしてやるから覚悟しろ。」















「貴様………………!そうか!あのとき殺し損ねた小僧か!まさかこんな場所で会うとは!」

「まさかてめぇ……父さんと母さんを!?」

「ああそうさ。お前の親は弱かったぞ?ハハハハハ!!」

「…………そうか…………丁度いい。」

「ハハハハハハハハハハ………!……………あ?」

「あの時の小僧がどうなったか……お前に特別に見せてやる。」





「ハァハァ………やっと追いついた……ん?」

「もしや………」

「真の姿をみせるの………?!」







スゥゥゥ………

「ウオオオオオオオオ……………!!!!!」

「な、なんだ………!?!?れ、レギオン!!やつを殺せ!」

「グァァァア、グアァァア………!」

「な………感情のないレギオンが、恐怖しているだと………!?」

「ウオオオオオオオオオオオオ!!!!」







その体は、白である。その体は、鮮やかである。その体に秘められた、優しさも、獰猛さも、貪欲さも、本物である。

その体は、白であり、光を跳ね除ける。故に鮮やかである。


その者は、従える。悪魔たちを、魔王とも言うべき者たちを、魔物たちを、魔物たちを統べる者たちも。

賢きものは、何者も邪魔をしない。

愚かなものは、滅ぼされるからである。


彼の者の前に立つ時、恐れるだろう。

その白く色を映す鱗を。その身に纏う気迫と魔力を。空を覆いし、二対の翼を。

彼の者は、その思いを曲げることなどない。自らを慕うものを、見捨てることはない。慈愛も、無情さも、捨てることはない。


力とは何のために有るか?彼の者はこう答える。

『大切なもののため。仲間の為。愛するものと、家族の為。そして何より、自らが望んだ夢のために有る』と。


彼の者は守護龍である。だが同時に、破壊龍でもある。

それ故に、彼の者はこう呼ばれる。

ー『純白の邪聖真龍』と。
















「………わぁ…………」

シデアは思った。美しい、と。


「……………シルマ兄さん…………」

「シルマ様…………」

悪魔たちは思った。自分達が仕えてきた主は、既に邪神を超えているのではないかと。


「………おにいちゃん………」

バハムートは思った。自分とは対極に位置するはずなのに、もうひとりの自分と思ってしまうと。


「…………………」

そして、シルマは思った。自分の体は、白いはずなのに、なぜこうもカラフルなのか、と。


「それはどうでもいい、か。さて、遊んでやるか。」

「………!レギオン!」

襲いかかるレギオンだが、しかし!


「無駄だ。」

既に限界を越えた真龍のシルマが、Aランクの魔物でどうにかできるはずもなく、最早、障害になる魔物はほとんど居ない。

そして!


「味わうといい、獄級魔法を。『崩壊の劫火』」

限られた魔法の天才にしか扱うことが出来ない獄級魔法さえも、彼にとっては造作も、ないのである。


「ま、まま、まだだ!」

モンスターを放つ男。だが、止められるわけもなく……

「解除する」

すぐに隷属を解除されてしまう。


「お、お前たち!あれを使うぞ!」

何人もの男たちが、唱え始める。シルマはー

「…………………」

全く動じてなどいない。余裕を見せている。

「死んでもらうぞ!『レクイエムマジック』!」

シルマに、強力な魔法が炸裂する。

「や、やったぞ!馬鹿め、まんまと受けるとは!は、ははは!」





「なるほど。確かに、強い魔法だった。だが」

魔法に使われた魔力が、消散する。

「俺にはどうにもならなかったな。」

「な、なんて化け物なんだ………」

「お返しに、くれてやる。これが俺の生み出した力。魔術の終着点を!」


膨大な魔力が、超巨大な魔法陣に注ぎ込まれ、『それ』は解き放たれる。


「最終魔術『全属性の大粛清』」


あらゆる魔法が、敵たちを包み込み、そして、消し去っていく。










やばいな。何がやばいって、攻撃範囲だ。あの威力の攻撃を、だいたい半径百メートルは撃てると思う。


あと、獄級魔法。あれヤバいって、全然苦じゃないんだけど。キングドレイクの時は一発使うだけで物凄く疲れたのに、である。というかあのレベルの敵に使う技じゃないけど。


んで、助けたドラゴンたちと、シデアと、ビオラたち。すごいキラキラした目で見てくる。照れるって、流石に。

あ、そう言えば他の呼び出された奴らも、蘇生させて、仲間になりました。あのレギオンとかいうやつは無理だったけど。原型こそ残してたけど、無理だった。


その後は捕まっていた他の仲間と合流した。言っちまうとセリエサとソルイスだが、なんと二人だけで手練れ三十人倒したそう。

やっぱりつよいなー……

















「仲間たちを助けてもらって、なんとお礼を言ったらいいか。本当に、感謝申しあげます。」

「あいつらに好き勝手されたら困ったからだけですよ。」

「それでも、この国の者たちを救ってくれたことに変わりありません。本当に、ありがとう。」

パチパチパチパチ………!

「………それなら、ありがたく。」





いやはや、まさかムカついたからぶちのめしたとか、攫われてたのに大暴れしてたとかは、言えないな。

真龍になってから、こういう伝承みたいなの、書こうと思ってたんですよね。

因みに能力値が限界突破している理由ですが、

・最早巨大国家の軍隊レベルの数倍はある仲間

・真龍であり、デビル種にもなっている

・単純に強さを追い求め続け、七大悪魔マモンを召喚した

この3つが原因です。うん、改めて見るとやべーわ主人公。


面白かった、続きが気になるという方は、評価とブックマーク、この作品の世界における疑問があれば是非コメントよろしくおねがいします!

どうしてかというと……

単純に筆者が喜ぶからです!はい!

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