世界一周〜エルフの国ボスキーウッズ①〜
「………。」
俺は今、とてつもなく後悔している。
ガルダイトから飛んで数時間、エルフの森にやって来た俺達。
それから別れて行動したのだが、到着してはや数時間。
「………迷った………。」
迷子になってしまったのである…………
「まじで皆どこ行ったんだよ?ムートとシデア、レンドエッサとベティサで行動してたのにいつの間にか皆おらんし。」
どうすりゃいいんだこれ?
「マモン………教えてくれ。」
「いきなり呼び出してなにかと思いきや、迷子になってたのかよ………グリード・ロブで持ってこれるはずだろ?」
「それしたら二人組だった場合まず………いやどっちも呼んだらいいだけか?」
「なぜ気付かなかった………?」
うるせー、そんな事よりはつど……
「あれ?使えん」
「んな訳あるかよ」
「『グリード・ロブ』!………駄目だ、使うことすら出来ん。」
「…………ここに来て妨害か?」
<〜シデア視点〜>
「どこー?皆どこいるのー?」
「………」
レンド爺もベティサちゃんも、白くんもどこにいるの?
「なんではぐれちゃったんだろ……?ムートちゃんはいるよね?」
「………うん」
このまま探しても、誰も見つけられ無さそう……
でもどうすれば……
「ねぇ、ムートちゃー」
「危ない!」
いきなり矢が飛んできた!でも、どこから?!
「わわわ、また飛んできた!」
「くうう……!」
エルフ?でも、なんで攻撃してくるの?私たちは別に、何もしていないのに!
「白くん……!助けて!」
<〜シルマ視点〜>
「………!」
「今の声、シデア嬢ちゃんじゃないか?」
ああ、間違い無い……俺があいつの声を聞き間違えることなんてない!
「こっちから聞こえた、行くぞ!」
「おうよ!」
「大丈夫かシデア!」
「白くん………!」
よかった、間に合ったみたいで。あれ?一人?
「お兄ちゃん!」
「ムート!お前も無事だったか」
二人で行動してたみたいだな。
「んで、なして矢が四方八方から飛んでくるんだ?」
「なんでかよく分からないんだけど、こうなったら撃ってきている人を見つけないと!」
「ああ、それは………」
ドサッと、マモンが人らしきものを下敷きに落ちてきた。
「おう、シルマ。捕まえたぞ、こいつが移動しながら撃ってたもんだから結構面倒だったが」
「くう………!」
エルフ……それもハイエルフが撃ってきていたのか。
すると、森に掛かっていたきりが晴れてきた。
「おお、シルマ様!ご無事で何よりです。こちらも捜索を続けていたのですが、霧で見つけられず………」
「いや、今はいい。それよりも………」
「来訪者よ、そこのバカが無礼をした。申し訳ないが、解放してもらえないだろうか?」
ハイエルフ……100人ぐらいか?
「マモン。解放してやれ」
「おうよ。」
そして、マモンはー
ハイエルフのスナイパーの股を開いた。
「…………は?」
「…………え?」
「うん?どうかしたか?」
いやいやいやいや、
「何やってんだお前?!」
「いや、解放してやれっていったじゃん」
「あいつらに返してやれって意味だぞ?!」
「え、辱めの方かなと……」
「そういう意味で悪魔的ムーブすんな!!」
ハイエルフさん達の方見てみろよ、全員顔真っ赤だぞ?!ついでというか何というか、こっちの女性陣まで真っ赤だぞ?!
「…………殺してくれ………………せめて一思いにやってくれ…………」
ほらスナイパーさん泣きながら『くっころ』するとかいう異常事態だぞ?!
「美人エルフのくっころ………」
「うんちょっと黙ろうかシデア」
なんでお前はガン見してんだよ。
「………………………………………………。」
そしてみんなボスキーウッズに招待されました。
どうしてこうなった。
「いやホントうちのものがすんませんでした……」
「いや、丁度いい灸にはなりますし、これで反省してくれるから、大丈夫です」
どうなってんだマモン………もう少し常識を……いやまさか、あれが悪魔の中の常識?!
「いやいやそんなことないからね?!あの人がおかしいだけだよ?」
「七大悪魔の中でも常識はずれって言われてっからよー、しょうがねぇーよ、うん。」
そうだよね、流石にないよね……
「って誰?!」
「バエルです♪」
「アイム様だぜ!」
「……どうも、フォルネウスです。」
なんで72柱の悪魔がここに………
「あ、ビオラ達が呼んだのか。」
「その通りだよ。紹介が遅れに遅れちゃったけど………」
「お陰様で、強くなりました。」
「固有の悪魔スキルは、まだまだ練習しなきゃだけどな!」
流石に72柱の悪魔だけあって、かなり強いようだ。時が経てば、悪魔の軍団を連れて来るのも出来るらしい。なんだか、とんでもない数の軍団になりそうだが………
「………………」
「お、おう?どうしたんだよソルイス」
「………スナイパーさんの、ガン見してた」
「え?!んなことないぞ!?」
「…………花柄ピンク」
「ぶふっ!?」
「やっぱり見てたじゃないか!このヘンタイ!」
「ちょっ、ペチペチ叩くな!こそばゆいから!」
「………何があったんだあの二人?」
「多分嫉妬だと思うよ。」
「ふふ、あの子もようやく見つけたのね。それはそうと、お兄ちゃんの方はどうなのかしら?」
「あー、それは……ははは。」
「まあいつか見つかるさ、焦ることはまだない。」
皆、明日は謁見なんだから飲むのは控えてな?
………という俺の忠告虚しく、ほとんどの奴等が二日酔いになったのであった。南無三。
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