デビル種覚醒〜バハムート解放、嫉妬も開放!?〜
「よし。トパーズ、門の右にある端末に触れてくれ」
「はーい!」
「シルマは右側の端末だ。俺は門の取手の認証をする。」
「おうよ。」
その端末に3人が触れると、認証が始まった。
【ガイダンスアンドロイド、並びに真龍クラスの魔物2体の認証完了】
【解錠】
ゆっくりと、門が開いていく。にしても触れただけで識別可能とか、真龍の開発力やべぇな。
「ヒョエー、コノ先ニ真龍ガイルワケデスカ。」
「モノ凄くアガってきたぜ!」
「なんかヤバそうですよねこれー!待ってるのはだめっすかー?!」
「諦メロ、ドウニモナラネェーヨ。」
「いきなり襲われることがありませんように………
襲われてもこの子は無事でありますように………
よし、お祈り終わり……!」
「いやまあ、祈らなくても大丈夫だと思うが?
まあ、一応俺も………」
「結局祈るのね………。」
「おとーさん、ますたー、いこ!」
「うむ、戦友との再会といこうか」
「そうだな。行こう」
「これは………………すごいな……………」
水が浸されたタンクに、二対の翼で体を覆い眠る一匹の竜。
漆黒の鱗や甲殻は、光を反射し俺達の姿をぼんやりと写している。
翼や腕から生える爪、背中に生えた棘、頭から生える角は乳白色であり、首元や尾の先から映えるは白銀の体毛。それらが黒と対比してそれぞれを引き立て合っている。
やがてタンクから水が抜かれると、翠の瞳でこちらを見て、
「はじめまして、お兄ちゃん!」
ーと、言い放ったのだ。
「ーえーっと、どういう事なのか、説明してくれますか?ニールさん」
シデアがそういったのが聞こえて、俺は放心状態から戻った。
「実は、ムートが眠るときに、俺が連れてくるであろう龍はお前のお兄さんかお姉さんだぞ、と言っててな。
シルマは男だから、お兄さんになったわけだ。」
「すいません、なんでシルマがこの子のお兄さんになるのか、全然分からないのですが」
「その子が望んだから、とかなのか?ニール」
「うん!私は3人の中でもお姉さんになっちゃったんだけど、ホントはお兄ちゃんかお姉ちゃんが欲しかったの!
だから、私の、お兄ちゃんになってくれないかな?…………だめ………?」
その目はやめてくれ、断りづらくなる………まあ、断るなんてしないけど。
「いいよ!」
「お前が答えるんかい!」
「え、もしかして断るつもりだったの?」
「そんなことねぇよシデア。普通にいいって答えるつもりだったよ。
先に答えられて思わずツッコミしただけだ。」
「ほんとにいいの?」
「男に二言はない、って言うだろ?」
「……!うん!よろしくね、お兄ちゃん!」
「フグゥ!?」
「あ、シルマくん?!しっかりしてよ、シルマくん!!」
「衛生兵ー!頼む、治療を早くー!」
「ハイハイー!ギガヒーリング!」
「………お兄ちゃんはどうしたの?」
「多分、大丈夫だ。心配することはない。」
<〜その頃、拠点では〜>
「できた。ついにできたぞぉ!」
「「「「おおおおおぉ!!」」」」
「俺達の最高傑作!
サファイアちゃんの指導のもとに、俺ら湿原の大陸昆虫組の血と汗と涙の結晶!その名も!
陸上走行型攻撃艦『レグルス』、『ダビー』、『アルデバラン』!」
「この3台に加え、現在3台追加で開発中!間違いなくマスターたちも驚いてくれる!」
「こんなに強い達成感を味わったことなど一度もねぇ。今日は飲むぞ!」
「「「「「おおおー!!」」」」」
そんなわけで、俺達は第一拠点に戻ってすんごいものを開発した。
その名も戦車!格好良くなるよう長い名称付けたけど、結局の所は戦車って言うらしい。
んで、俺らの知らないところで、凄いことが、ここ第一拠点でも起こっていたらしい。
「…………また来た」
「…………何回来れば気が済むんだ………」
「まあまあ、仲良くしてくれるのはいい事じゃん。」
「あわわ………」
私はフェレニエスと申しますが、そんな事はどうでもいいです。ぷらぷら歩いていたらこんな所に立ち会ってしまいました。
やばい、気になるけどバレたらやばい………!
「おおー、なんかありそう?」
「っ!………ソルイスさんかぁ、助かった………」
「私いる、もう大丈夫、怒られない」
字余りですよ、それ………
「それで、今日はただ遊びに来た、という訳でも無さそうだが、何の用かな?」
「……ビオラ、お願いがあるの」
「何ですか?」
「………その、私も、番にして欲しいです。」
「えぇ!?」
「な…何……?!」
「あの、一体どうして?」
「………えっとね、私は幸せそうな二人を見るだけでいいって思ってたんだよね。
………でも私だって、誰かに愛されたいと思っちゃって……」
「それで、ビオラと私を説得するために来たという事か。
私はあなたの事を尊敬している。強いし、優しいし、他の者をはねのけることなんてしないからだ。
私はそんな特別強いわけではないし、優しくないし、他の者と関わることを避けてきた。
あなたの事が、羨ましく思えたんだ」
「もしかしたら、ビオラが私じゃなくてあなたの方を選ぶかもって思ったら、居ても立っても居られなくなってな。」
「そうだったんだ………」
「捨てられるんじゃないかと思うと………とても怖いんだ」
「「「………………。」」」
「……………。」
暫くの間、場が静かになります。
沈黙を破ったのは…………
「ベーナ、勘違いをしないでほしいな」
「え………?」
ビオラさんでした。
「僕はベーナの事は強いと思っているし、優しいところを知ってるし、仲間たちのことを大切に思ってることも知ってるよ。
それに、捨てられるんじゃないかなんて、僕がそんなひどいことできると思う?
ベーナはもちろん愛しているし。カバネさんの事も好きだと思ってるんだ。だからー」
そうして、ビオラさんは二人を抱き寄せると、こう言いました。
「二人共、僕が幸せにする。同じぐらい愛するよ」
「……ぅぁ」
「…………はあ。お前のそうゆう何でも受け止めるところ、嫉妬しちゃうな。
でも、そんな所も好きなんだけどな。」
「ふたりとも、顔真っ赤だね」
「………言うな///」「言わないで………///」
本当に、可愛いな………
「すごいですね、二人共愛するなんて」
「それがビオラさんだから。大切な者は、自分の手で守る。蜘蛛系の魔物達に共通する習性。
でもそれだけじゃなくて、彼の持つ優しさもそうさせているんだろうね。」
「FF外から失礼するよ〜!」
「大罪スキルの気配がしたので来ました」
「私もいるよ!」
「うわわ!?」「びっくり!?」「いつの間に?!」
いきなりお三方が出てきた?!
「レニエ?!の、覗いてたのか!?」
「私が巻き込んだ。すまぬ。」
「ソルイスさんもいたんだ。」
「………それで、大罪スキルは誰が、何を習得したの?」
「え〜っと、ベーナさんが習得してるはずです」
一斉にベーナさんの方を見る。
「………確かに、『大罪・嫉妬』と『エンヴィー・グラスプ』っていうのが追加されてるし、種族が『エンヴィー・デビル』に進化してるし………」
「「もう進化したの!?」」
「私と同じような違うような………」
「多分、嫉妬心をはねのけずにしっかりと受け止めたからじゃないかな?僕はそう思うよ。」
「何にしても、おめでとー!」
「共に頑張りましょうぞ。」
「また一人、仲間が増えました〜!」
「………ああ。みんな、これからもよろしくな!」
「………フフ。クフフ。魔物共………残らず狩り尽くしてやるよ」
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