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海とその向こう〜湿原の大陸①〜

海神の湿原

湿原の大陸北部を占める広大な湿原。多くの針葉樹が生え、冬には湿原の大部分に雪が降る。

多くの草食の魔物が生息し、昆虫系の魔物やそれを食べる魔物等も繁栄している。

ーーーーーーーーーー

「流石にほとんど見たことのない魔物ばっかりだな」

「木とか海藻に擬態する魔物がいるのはよく似てるけど、種類が違いますね」

「ほとんどの魔物がのんびりしてるみたいだ」

「平和ボケしているみたいですが……なんでですかね?」

「時々オオトカゲに襲われるぐらいしか危険がないみてぇだぜ」

「後、空から襲われて連れ去られるぐらいみたいのようで」

俺はギブル、ザピラー、イームン、ソルクーメ、ディブモアとともに近くにあった湿原を探索している。ミカシサ、トノム、メイラープ、レンドエッサは第4拠点周辺の安全確認をしている。テリプとケファメレはティロの整備をしてもらってる。といっても、持ってきた資材の確認だが。

おや?あちらで交戦しているが……

「ブモオォ!」「ブルモォ!!」

「グガァァァ!!」「ゴガァァァ!」

魔物同士の格付けみたいだな。

ーーーーーーーー

シツゲンモウギュウ

<能力値>

物理攻撃:S+

物理防御:S+

特殊攻撃:E

特殊防御:C

機動力:A

シツゲンオオトカゲ

<能力値>

物理攻撃:S+

物理防御:SS

特殊攻撃:B

特殊防御:S

機動力:A

ーーーーーーーー

双方かなりの高能力値を持っている。まあでも……

「そこまで!どうだ、私達とともに来ないか?」

ディブモアが仲裁した。あいつも強くなったんだな。




その後、オブシディアンコーカサス、ゴルドスタッグ、ギガントヘラクレス、レインボクワガタ、ビッグパラライズモス、ビッグスリープバタフライ、シツゲントビバッタといった魔物を仲間にした。その仲間として、コクヨウカブト、コンジキクワガタ、オオカブト、カラフルスタッグ、パラライズモス、スリープバタフライも加わった。

「いや虫しかいないんだが?」

「虫系しか言っていないからな」

勿論虫系以外にもいる。レイズガゼル、レイズサーペント、シツゲンアルマジロ、シツゲンコヨーテ、レイズレオパード、シツゲンウマが仲間になった。だいぶ多くの魔物を引き入れたが、この大陸に残るのはレイズガゼル、シツゲンアルマジロ、シツゲンウマだけだった。大型船で来て正解といったところか。

実は一週間ぐらい調査していたのだが、かなり広かった。流石に樹海の東部よりは狭かったが、それでもかなりの時間をかけた。調査中に街を見つけたので、今度は第4拠点待機組とともに行こうと思う。




翌朝、街に向かって出発。だが、レンドエッサとテリプはついて来なかった。ミカシサ、トノム、メイラープ、ケファメレ、俺が街に行く。

さて、街は一体どんな感じなのか。楽しみになってきた。




カーデエの街

大河・メープル川の流域に作られた都市。

特産品はシツゲンカエデから取れるメープルシロップで、菓子作りも盛ん。

川の氾濫を防ぐ堤防が築かれ、川に生息する魚を取って生計を立てる人もいる。

ーーーーーーーー

「すまないが、少しいいか?」

「はい、どうされました?」

「ここは何という街なんだ?」

「ここはカーデエの街です。大河とカエデの街、カーデエです」

「なるほど。ありがとう」

ここはカーデエの街、というらしい。

石材で作られた家の町並みがきれいだ。ここに住んでいる人が多いのも頷ける。

「いやー、人が沢山いるな!流石都市だぜ!」

「魚が見えるぐらい綺麗な水っス!」

「お菓子いっぱいで美味しそーですー!」

「石造りの街のなんと美しいことか。勉強になる」

ただまぁ、先にお金作らねぇとな。

あれが冒険者ギルドか。まさか本当に来ることになるとはな。

「なぁ、冒険者登録ってすぐにできるか?」

「はい、できますよ」

どうやら名前を書くだけでいいらしい。助かる。

「それでは、こちらがギルドカードになります」

ギルドカードは、ギルドに登録したものが持てる身分証明書みたいな物だ。ランクはF〜Sまであり、ランクが上がることで色が変わるらしい。今はランクが決まっておらず、白だ。

「おいおい、そんなカスより俺のクエスト受注してくれよお」

「なんです?今はこの人の説明をしてるんです」

「んだとこのアマ!殴られてぇのか!」

「ひっ!」

何だこのテンプレみたいな奴。強いのか?

ーーーーーーーー

<能力値>

物理攻撃:C

物理防御:C

特殊攻撃:E

特殊防御:D

機動力:C

ーーーーーーーー

うわ弱。一発で勝負決まりそう。

「あのさあ、馬鹿なの?待つことできないんですか?」

「んだとクソ野郎。殴られてぇのか、あァ?」

「できるものならやってみろよ」

「俺ァCランク様だぞ?どうなろうと知らんぞ?」

「こんな奴がCランク?やれやれ、待つこともできん奴がとは、人手不足なのか?」

「コノヤロォォォォ!!」

…………

「なっ………」

「もう分かった。満足だ。……って感じかな?」

「クソがぁぁあ!」

「武器使おうと無駄だ」

かる~くへし折る。

「ウソ……だろ……」

「まぁ、格が違うんだよ……文字通り」

「このドグサレがぁぁぁ!!」

「あーもううるせぇ。」

「ぶぎゃぁぁあ!?」

やっぱり一発KO。

「す、すみません!ありがとうございます!」

「いいですよ、別に。人手不足なんですか?大変ですね」

「そういう訳でもないんですが……」

「おいおい、なんの騒ぎだ?」

なんか厳つい面したゴツい人出てきた。もしや…

「ギルドマスター!聞いてください、この人すごいんですよ!」

やっぱり?能力ちら見したけどハイレベルだったし、妥当だな。

「フーム……剛拳のピーラーを余裕でブチのめす実力、相手の実力をよく見極めている、そしてその強さにも関わらず広い心の持ち主……いいだろう、お前さんはBランクだ!」

いきなり高ランクスタート。もう1つ上もあるかと思ったが。

「わりぃが、Aランク以上は何個かクエスト受けてクリアしてもらわなきゃいけねぇんだ」

「そういうことか。素材の買い取りとかはしてくれるのか?」

「ああ、それならいいぜ。ほら、みんなも仕事に戻れよー」

そういえば周囲がざわついていた。かなりの騒ぎだったようだな。

「んで、何を買い取ってほしいのですか?」

「こいつを買い取ってくれ」

素材をばらばらとおいていく。

「おいおい、こいつはシツゲンオオツノシカの角じゃねえか!それに依頼が出てたけど受けられてなかったシツゲンコヨーテの毛皮……」

「す、すごいですねこれ!状態もかなりいいですよ!」

なんかうまいこと噛み合ってる。

「これは1つクエストクリアとしよう。数的にも申し分ねぇ!」

「いいのか?こっちとしては嬉しいが。」

「他のクエスト、受けてみませんか?」

うーん、いきなり言われてもな……

「あのあの!これ受けたいんですが!」

「うーんと、二人だけでこのクエストはかなり難しいですね……」

………

「俺が手伝う、ってのは駄目か?」

「構いませんよ。報酬の取り分は相談で決めてくださいね」


「うーん……どーしよ……」

「やっぱり諦めるしかないのかなぁ……」

「少しいいか?」

「あ!暴力男をブチのめした奴!」

「な、なんですか?」

「何、困っているみたいだから力を貸そうかと声をかけただけだよ」

「え?手伝ってくれるのか?ありがとう!」

「すいません、よろしくおねがいします!」

「おう、よろしく」

面白かった、続きが気になるという方は、評価とブックマークをよろしくおねがいします!

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