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訪れる者たち〜龍の場合〜

樹海上空からこんにちは。新しく仲間になりました、セクレバです。新種の魔物インセクタスに進化しました。

今、僕はビオラ先輩とともに樹海の外から来た人がいないか見回っています。

「ん?あれって……?」

先輩が何か見つけました。一緒に降ります。

「……………」

な、何でしょう。目を閉じてますが……死んでる、わけじゃ、ないです……よね?

「………お?もしかして、案内してくれる人?」

あ、良かった。生きてるみたいです。しかし、とても綺麗な人です。透き通るような白い肌。腰まで伸びた銀髪。淀んだ何かを思わせる黒いローブ。どこか儚げな印象を思わせる人です。

「まぁ、そんな感じではありますが……貴方は?」

「………おお、ごめんね。忘れてた。

 ー私はカバネ。種族はカイザードレイク・カース。『屍龍皇』の名を持つもの」

屍龍皇……すでに名前からすごいのがわかります。それに、ドレイクってことは……主様……シルマ様の事を見に来たって人かな。

「ちょっといいですか?」

「ん?………あ、えっと、触ったら駄目、大変な事に……あれ?ならない?」

大変な事って……どっちが?

「これ……腐蝕属性ですよね。僕と同じですね」

「………君も……?……そっか」

そういえば先輩も腐蝕属性が使えるんですよね。

「………君のこと、気に入った。ねぇー私と来ない?」

「えっ?」「へっ?」

スペクトさんが抱きついた……抱きついた?!

「……君の事、幸せにする。……えっちなことも、頑張るから」

「えっ……えっ…!?あうあうあう……?!」

た、大変だー!先輩が逆ナンパされてるー?!このままじゃ『蜘蛛系ショタが屍系龍姉さんに溺愛される話』とかなんとか始まっちゃうよ!

(ありだな……)

なんか幻聴まで聞こえてきたー!?誰か大人の人ー!

「何だ何だ?!何があったんだよ!?」

「あらあら……?なんだか大変みたいですわ」

リオーマ先輩!ソピィ先輩!助けてぇ!

「すまないが、うちの先輩の引き抜きはお控え願おうか」

ベーナ先輩…!

「………んー、残念。番はもういた」

「「つ、番じゃない!『です!』……あっ」」

流石お二人。顔真っ赤なのもそっくり。

「………案内は?」

「あ、すいません。こっちです」

とにかく。案内しなくちゃ始まらない。

「……いる?俺たち」

「まあ、あの子をサポートしないと。それに、あの二人も見れましたし」

「「………」」

(ああ、馬鹿だ私は……あんな勢い良く否定しなくても良かっただろうに…!)

(どうしよう……ベーナ姉さんに、失礼なことしちゃった……!嫌われちゃったよね……)

この二人、どうしてうまく行かないのか……と思うリオーマであった。




「遠いところからわざわざどうも。シルマと申します。」

「………ご丁寧にどうも。………カバネです。」

すでにオーラがすげぇ。今の俺でも勝てない。あまり気に障るようなことをしないようにしなくては……なんか文が変だな。

「………あまり気にしないで。気楽に行こ?」

「ありがとう。それで、ここに来た理由は?」

…………なんか無言なんですが。なんか怖いんですが。

「………人間至上主義を潰すらしいけど、その理由がなにか、聞きたかった。」

なるほどぉ……そうだったか。話さないわけには行かないな。

「……俺の仲間には、人間もいます。そいつは、獣人も、エルフも、天使族も関係なく仲良くするやつです。俺たちにもそうだった。だから思ったんです。魔物や亜人だけじゃない、そいつ等と仲良くしようという人間も守りたい……と」

これは嘘偽りない、本心だ。それがどんなに難しいことかも、承知の上だ。

「………そっか。だからここの人達は、明るいんだね。あなたが、いい人だから」

「そういってくれて、すごい嬉しいです」

いい人だ。それがよく分かる。

「………ここから750キロ南に、私達の住処がある。いつか……できれば1人で来てほしいな」

「そうですね。いつか参りますよ」

きっとカイザードレイクしかいないんだろうな……




「………所で、私、占いをしてるんだけど、占ってみる?」

「おお、おねがいします」

もらえるものは、基本もらう。

「それじゃあ……未来暗示フューチャーインフュージョン

なるほどスキルで占うのか。

「……お、見えてきた。これは……」

なんだ?何が見えたんだ?

「………貴方はある女の子と出会います。その女の子と貴方は、なにかの繋がりを持っています。

その子を助けることが、あなたの未来を大きくするでしょう。」

ある女の子……転生する前にあった子か、それともまた別の子か……何にせよ、覚えておこう。




(それで、彼はどんな男だった?)

「………変わっているけど、優しい人だった。」

(彼の目的は、聞くことができましたか?)

「………魔物や亜人だけじゃなくて、それらと仲良くする人間も守ろうとしてた」

(そいつは、大丈夫そうなのか?)

「………色んな人が、いる。だから、大丈夫。」

(なるほど。後は、戻ってからゆっくり聞こう)

(迎えに行くので、待っていてください)

「………はーい」


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