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アーマーリングを左手に。  作者: 蜂蜜 林檎
13/14

アーマーリングを左手に。 後日談・3。「双子月のはじめての妹たち。」

はいっ。

・・すぐさま後日談です。

またもや双子月ちゃんたちが・・がんばります。(笑)

後日談なのに新キャラがぞくぞくと増えていきますが

・・・あえてスルーしてください!!

最初はちょっぴりシリアス展開ですが後半はギャグです。

安心(?)してお読みください!

では!!


ずっと一緒だと想っていた。


・・・だから。

こんな日が来るなんて、信じたくなかった。


『モデル』の仕事もだいぶ様になってきたと思う。

衣装替えにも慣れたし、

ステージにも二人で立った。


そんなある日の休憩中。


「ねぇ。小望月・・・私、好きなヒトがいるのよ。」


十六夜がにっこり笑ってそう言った。


私の足元が崩れていく。

十六夜は、今何と言った?


『好きなヒト。』


嬉しそうな十六夜にどう答えていいか分からなくて。

そう。とだけ呟いた。


その後は、まるで砂を噛みしめているような気分だった。


夜が訪れ、

私たちはもう眠りにつく時間。


十六夜が今の私が手にしているものに気が付かないハズがない。

気が付いて。

気づかないで。


寝巻の下の小さなナイフと言う殺意に。


「・・・十六夜。」

髪をとかす十六夜に話しかけた、いつもみたいに。


今の私は平静を装えているだろうか?


「なに?小望月。」

髪をとかすフリをする小望月に笑いかける。


「・・・・・貴女の『好きなヒト』って、だぁれ?」


聞かせてほしい。その答え。

聞いてほしい。その答え。


小望月アナタよ。」


「・・・・・・・・・・。」

しばらくの沈黙を挟んで、

「え?」

「だから私の『好きなヒト』は小望月のことよ。」

にっこり笑う、その笑顔が。

こんなに可愛らしく、憎たらしく見えたのは初めてだった。


いわく。

今度十三夜月姉さまが三日月姉さま(と呼ぶように言われた。)立会いの下、

新しい『姉妹』を紹介してくれるのだそうだ。

まだ、培養ケースの中の新しい『月』。

その姉妹も一つの培養ケースの中で育っている。

つまり・・・


「私たちとおなじ、双子の姉妹なんですって。」


この世に双子の月は自分たちだけだと思っていたら、

どうやらそうでもなく。

十六夜は姉さまに伝えておいてくれと言われたのをいいことに

私をびっくりさせようとしたのだ。

びっくりどころか、もう少しで十六夜か誰かを殺すところだった。

そう言ったら。

「だって。妹ができるって思ったら小望月のことがもっともっと好きになったんだもの。」


そう言うとまた笑うのだから始末に負えない。


今夜も綺麗な満月が昇る。

残された研究塔には、開いていない培養ケースがあった。

その中の双子の妹。


ケースの中に寄り添うようにして眠っている双子。

見た目は、一応3~4才と言ったところだが、

全てのチェック、及び調整は済んでいると十夜が言った。

いつでも、外の世界に出してやれる。

この子たちもあたしたち同様にさまざまな処置が施されているハズだが、

まともなデータがそろっていないので開けて、

本人たちに聞いてみるしかないのだ。


満月の今夜。

この子たちを外へ。

十六夜と小望月にはじめて『妹』のできた瞬間だった。


開いた培養ケース。

あくびをしながらキョロキョロと周りを見渡す『子供』。

その二人はまぎれもなく、双子だった。

同じ体格、同じ真っ白な肌、同じ真っ白な長い髪。

一つだけ・・・違うのは。


二人の瞳の色。


片方は十六夜の様な桃色。

片方は小望月の様な水色。


「この子たちは今日からお前たちが面倒を見るのよ。」

え?

「私も三日月とお前たちの世話で精いっぱいだもの。だから、この子たちはお前たちが世話をなさい。」


そう、姉さまにきっぱり言われてしまって。

とりあえず何から始めたらいいかと聞いたら、

「やっぱり、『名前』じゃない?もう、この子たちは『月』と呼ばれる必要はないわけだし。」

とさらっと三日月姉さまに言われてしまったので。


その瞳の色から、

桃色ももいろ。」

と、

水色みずいろ。」

と名付けたところ、

もう少しひねりなさいっ!!と言われたが時すでに遅し。


この姉妹は「桃色」と「水色」という名前が気に入ってしまったらしく。

それ以外の名前でいくら呼んでも何の反応も返さないのだ。


しかも、困ったことはそれだけではなくて。


この双子は「演算能力の強化」及び「演算能力の特化」の処置をされているらしい。

なのに、「言語能力」がいちじるしく・・・偏っている。

つまり発言をいちいち解読しなくてはいけないようなパターンが多いのだ。


しかも、演算能力の処理スピードが半端ではなく。

トランプやチェスなど。

色々なゲームを教えてやったが負けるのはことごとく私たちなのだ。


しかも、ある日のことだ。

突然桃色と水色がぴたりと動きを止め、

私たちに向かってこう言った。


「もうすぐ。」

「音がなる。」

「手に入れる。」

「あの人形の。」

「入れ物を。」


・・・・・・・・・・。


申し訳ありませんっっ!!

お姉さまっ!!

すごい怖いですっっっ!!!


リーンゴーン。


『ひいっ!?』


鳴ったのは玄関のチャイム。

出ていく姉さまの足取りは軽く。

・・・そういえば、もうそろそろ人形に使う衣装の生地が届くと喜んでいらっしゃった。


「人形の・・衣装は、入れ物よね?」

「たぶん・・・たしかに入れ物と呼べなくもない?」


妙な気分はもうしばらくの間、私たちを悩ませた。



また、別の日の夜。

ソファで一緒に本を読んでいた私たちの手元を興味深そうに覗き込んでいる。

・・・読んでいるのはただのファッション雑誌だ。

「気になるのかな?」

「見てみる?」

雑誌を広げてやると・・

じっと見ている。

二人して、まったく同じページの同じ個所を。

目をそらすことなく無言で凝視している。


『どこを見ているのだろう・・・?』


その言葉を結局聞くことはなかった。


別に感情がないとかそういうわけではない。

演算処理に脳の大半を使用しているため、表情が表に出にくいというだけなのだそうだ。

(十夜お姉さまが言っていた、こう呼ばないとカラスをけしかけられるからだ。)


毎晩、この双子の髪をとかすのが一日の終わり。

自分たちの髪をとかして、桃色と水色を膝の上に抱き上げる。

十六夜は水色の髪を。

小望月は桃色の髪をとかす。

お互いがお互いの瞳と髪の色を際立たせてとてもきれいだし、

十六夜と小望月も。

桃色と水色も。

とてもご機嫌よさげにしている姿がとてもかわいらしい。


あの二人に、あの双子を預けてよかったと心底思えるひととき。


ゆっくり、ゆっくりと。

色々なことを見聞きしておいで。

私にも分からないことが山ほどあるのだから。


そうやって四人が一つの部屋で眠ってしまったのを確認すると、

十三夜月もそろそろ眠ろうかと明かりを消そ・・

うとすると暗い廊下に浮かび上がる桃色と水色の眼!!

しかもねぼけているのか、焦点があっていない。

・・・え~~~と。


『お姉さま。』

びくぅっ!!

「な・・なに?」

恐る恐る、聞いてみる。

双子はしばし視線を部屋の中に巡らせると・・・

『おやすみなさいませ、お姉さま・・。』

ぺこりとかわいらしく頭を下げて自室へと引きかえしたらしい。

去り際に「ハンプティ・ダンプティ」を口ずさみながら。


次の日の朝。

同じ理由で寝不足だという月薔薇のとうさまが

目玉焼きを作ろうとして失敗し、買ったばかりの卵(12個入り。)を床にぶちまけたので、

とうさまごと窓から車いすを放り投げ、

「ろどりげすっっっ!!?」

というとうさまの謎の悲鳴を、

どこの地域に多い苗字だったかしら?なんて調べだす、

十三夜月の姿があったとか、なかったとか。


こんな日が来るなんて、誰も・・本当に信じたくなかった。

というわけで。

ちょっぴり辛口な前半でしたが・・あれは姉妹愛なので許してください。(滝汗)

そんなこんなで!

双子月ちゃんたちに妹ができました。

しかも、さらに双子!!

「桃色」ちゃんと「水色」ちゃんの二人・・・イメージは・・・・・

まぁ、キャンディをずっと舐めているゴスロリ服の似合うあの姉妹です。ぶっちゃけ!!(笑)

でも。どーーーしても電波系というか不思議ちゃんがアーマーリングに欲しくって。

十夜はマッドサイエンティスト系クール美女なので!セーフ!!

・・・アウトだよ。とかはツッコまないでください(汗)

ご拝読、ありがとうございました。

後日談をまだまだ!!堪能しつつ、新連載も考え中です!

ギブミー・・設定・・・orz

では!

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