表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アーマーリングを左手に。  作者: 蜂蜜 林檎
12/14

アーマーリングを左手に。 後日談・2。「双子月のはじめての依頼。」

と。

いうわけで久しぶりの更新です。

今回は十六夜ちゃんと小望月ちゃんが・・

がんばります。(笑)

今回のお話が書きたくて書きたくて!!

ギャグ満載の後日談、第二弾です!

私は小望月の為に生まれたの。

私は十六夜の為に生まれたの。


だから、ずっと一緒だと想っていた。


十三夜月姉さまが、

「お前たちも『生きていく練習』をしなさい。」

と人間の暮らす街に私たちを連れて行った。

『買い物』の方法くらいは覚えなさいと、

姉さまはめずらしく怒っていたけれど。


それよりめずらしいのは、目に映るこの光景。


人間がたくさんいて、

たくさんの音がして、

ただ呆然とする私たちを引きずって、

十三夜月姉さまが、

『ヒトゴミ』とやらをずんずん進んでゆく。


ふと気が付けば周りの人間たちが私たちのことを見ていた。


当然だろう。

姉さまはこんなにも・・美しくていらっしゃる。

誰もが振り向いた。

そう、姉さまに伝えたら。

「お前たちと私の服でも見ているのでしょう。」

と言われた。


そういえば。

あまりドレスを着た人間は歩いていない。

このドレスが姉さまの手作りだから珍しいのだろうか?


そのまま進めば、『布』と大きく書かれた場所があった。


少し、ここで待っていなさい。とのことだったので、

十六夜・小望月と並んで待っていたら。


「双子美少女、キター!!!!!」


と、突然見知らぬ人間・・

だと思う生き物が突進してきたので、


二人で思いきり蹴ってしまった。


十三夜月姉さまに

「『人間』は脆いのだからむやみに殴ったり蹴ったりしてはいけません。

とび蹴りなど論外。」

と言われていたことをすっかり忘れて。


これ、死んだかもしれない・・・。


思わず二人で顔を見合わせていたら、

30メートルほどふっとんだハズの生き物は

がばぁっ!

と起き上がり、

「ワタシと契約して『もでる』になって!!?」」

と私たちの手をつか・・


んだところで、

紙袋を抱えた十三夜月姉さまに渾身のとび蹴りを喰らった。

怒りに拳を震わせる姉さまが一番・・怖かった。


よくよく話を聞いてみれば。

それはどうやら『仕事』の『依頼』のようなものだった。


渾身のとび蹴りをくらい、けれどなおかつ立ち上がった生き物は

見れば見るほどおかしな感じで。

私たちでもこの世に『男女』というものがあるのは知っていたが、

本人いわくどちらでもないらしく、

ずいぶんと体格のいい『男』に見えるし、

声もずいぶんと低いが自分は『女』なのだそうだ。

人間はすごいのだな。

だってこんなにも目がチカチカする原色のドレスをまとい、

短い金色の髪の上にウェデイングケーキが乗っている。

すごい。

それは食べられるのかと聞いたら食べられるそうだ。


「食べちゃダメ。」


と静かに姉さまに言われたけれど。


素直にすごいと感想を言ったら、

「ワタシ、スカウトのためにいつもより気合をいれているのよ。」

と嬉しそうに言うのだ。

その『人間』、

「その名も『戦場を天駆けるくいーん』・・」

とまで名乗ったところで姉さまの拳がめりこんだので「戦場さん」と呼ぶことに決めた。



戦場さんは『もでる』という仕事の依頼を私たちにしてきた。

ずいぶんとかわいらしい表紙の本はいつも姉さまが読んでいる『雑誌』というらしい。

依頼内容は「カメラの前でニコニコしてたまにポーズとして、

怒ったりすねてみたり可愛く」すること。

ずいぶんと難しい依頼なようだ。


「社会勉強にちょうどいい、いっておいで。」

と月薔薇のとうさまが言ったし、

姉さまもぜひいっておいでと言うので、

二人いつものように手をつないで

『スタジオ』と呼ばれる場所へ行った。


まさに、そこは戦場さんのいるべき戦場だった。


光り輝くライトの雨。

鳴り響き続ける、パシッという音。

並びに並んだドレスの群れ。


なんてきれいな空間なんだろう。

そう話していると、戦場さん(今日は残念ながらケーキは乗っていなかった。)がやってきて。


あっと言う間に着替えさせられた。


十六夜は淡いピンク色のドレス。

小望月は淡い水色のドレス。


たくさんのフリル。

たくさんのレース。

たっぷりとした生地でできた同じデザインのロングドレス。


正直、動きにくいことこの上ないが

まぁ十六夜・小望月が嬉しそうなのでいいか。


すぐに生まれて初めての『めいく』とやらをされ、

パシッと光り続けるカメラの前で撮影は始まった。


「こっち。視線ちょうだーい!」

「水色の子、表情かたいよーわらってー。」

「ピンクの方、もうちょい右ねー。」


だとか。

ずいぶん無茶なことを言われ続け、

なおかつ次々と衣装が変わってゆく。


体力的にというより、精神的に疲労がたまる。

けれどここで音をあげてはいけない。

十三夜月姉さまが「がんばれ。」と言ってくれたのだから!!


少し休憩しよう。

そう言って戦場さんが用意してくれたのは。

ケーキ。

ウェデイング用には見えないし、頭にも乗っていないので・・・

食べることにした。


とても甘くて。

やわらかくて。

やはり、『人間』はすごい。

こんなにおいしいものも、

こんなにきれいなドレスも作れるのだから。


黄昏時が近づいて、

愛しの夜がやってくる。

「また来てね。」と戦場さんと次の撮影の約束をして。

迎えに来た姉さまの腕に飛び込んだ。


「姉さま!すごくキラキラしていました!!」

「姉さま!すごくおいしかったです!!」


・・・ずっと一緒だと想っていた。

が。

どうやら感想が違ってくることがあるらしい。





という、メールが届いたその翌日。


あずみと待ち合わせたビルの、大きな大きな側面に。

でかでかと。

桃色と水色の少女が仲良く並んでうつる広告を見つけた。

キャッチフレーズは、

「素敵な少女たちへ。私たちは魂の双子。」

その広告が見覚えのある雑誌と

知っているブランドのコラボ商品の広告だったので。


その店へ。


今日はじめて、友達を誘おうと思う。


・・・後日、限定物のハズのその商品が

山と送られてきた。

律儀に二着ずつ入っていたのであずみと分けたところ、

姉妹とあたしとあずみの5人の服が見事にカブる事件が勃発。

コメントに困るというのはまさにこういうことだと、心の底からそう思う。




いかがでしたでしょうか?

十六夜ちゃんと小望月ちゃんを

「せっかくのビジュアルお気に入りキャラ!

しかも双子!使わないわけにはいかぬー!」

と・・本編最終回のだいぶ前からモデルデビューが決まっていました。(笑)

ちなみにちらっと書いてますが、

人形の衣装、姉妹のお洋服などなどは基本的に十三夜月ちゃんが作っています。

隠し設定で布屋さんの常連と化していて、ポイントカードがすでに10枚目の猛者・・

とかいうどうでもいい設定があります。

ラストで5人の服がかぶってしまったのは、

双子月ちゃんたちが戦場さんからごってり衣装をもらったからです。

ピンク(十六夜)水色(小望月)白(十三夜月)黒(主人公)あずみ(ミントグリーン)の五色展開でした。

戦場さんが頭に乗せていたウェデイングケーキは戦場さんの手作りでファッションでありつつデザートです。

・・・あとでスタッフがおいしくいただいて、てっぺんのチョコの争奪戦になりました。(笑)

まだ!!後日談は続きます!

ご拝読、ありがとうございました!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ