アーマーリングを左手に。 後日談・1。「月薔薇」
というわけでのいきなりの後日談!
むしろここからが書きたいんです!!
本題はここからなんです!!
・・という全力主張。いや、ギャグが好きなんです。本当に。
そんな主張の後日談、第一話。
読んでやってください!!!
事件は突然に起こるもので、歴史だってあっという間に変わるらしい。
つい最近、人形の歴史が変わる大事件が起きた。
「月暦」と呼ばれるシリーズの球体人形。
なぜか二体で一つのショーケースに飾られるハジメのその二体。
黒い髪に金色の眼をもつ、黒い翼の一体と。
長くゆるいウェーブを描く長い銀の髪に赤い瞳と紫の瞳のオッドアイの白い翼の一体。
おそろいのドレスを着たその二体は仲良く手をつないで、
小さく小さく微笑みを浮かべている。
生きているようだ、ではない。そんな賞賛の言葉も浮かばぬ作品。
タイトルは「満月。」
半身不随のその人形作家は車いすに乗りながら人形を制作するのだという。
これまでに表立った活動をすることはなく今になってのこの作品についてのインタビューに、
「月薔薇」と名乗る人形作家の男はこう答えた。
「自分は月を愛した男だが、つい最近娘が増えた。養っていこうと思ってね。」
とほがらかに笑う映像が世界各国に流れたらしい。
こんな事件が起きたおかげで人形への思想そのものが変わったらしい。
なんでも。
「人形はただの無機質な物体なのではなく、宿るべきものを兼ね備え、
あるいはそれを待つ存在であり人をかたどる有機物である。」
という仰々しいもので。その質問をされても、「月薔薇」は大げさだと笑い飛ばすだけらしい。
あれから、二か月ほど過ぎたころからあたしの周りで奇妙なことが起きるようになった。
朝、目が覚めるとあたしの部屋の前に大きな・・・大人が二人は入れそうな箱に、
服やらアクセサリーやら、日用品も入っていたりする。
服やアクセサリーの趣味から見て十三夜月からの贈り物(?)だろう。
おかげさまで、真っ黒だったあたしのクローゼットに白い服が目立つのだが。
けれど、差出人の所には「月薔薇」とサインがしてある。
その差出人を見るたびに思わず笑ってしまう。
手紙の一つも添えればいいものを。
もう一つ、奇妙なことは。
その大きな大きな箱に、業務用の魚肉ソーセージが山ほど入っていること。
当然、それは片目のところへ持っていくが、
その度に片目は大喜び。
やっぱりあの子は単にツンデレなんだなぁと思う気持ち。
それと・・・
「片目。」
「なんだよ、姫?」
「・・・・・責任は、ちゃんととってもらうわよ?」
「はぁ!?」
大事な双子の妹を嫁に出すなんてまだまだ早い。
なんたって、あちらもこっちも「自分は姉だ。」と譲らないのだから。
せっかくこれから姉妹気分を味わうのだ。
片目にだって、まだ妹はやれない。
まして、相手はあの「十三夜月」なのだから。
あたしの最近の日課は「月薔薇のHP」のブログをチェックすることだったりする。
なんでも。
娘が針で指を刺したので眠り姫にはならないでくれよと笑ったらドロップキックが飛んできたとか。
衣装のセンスは娘に一生叶わないと痛感する毎日だとか。
妹と遊ぶ姿をスケッチしてみたら照れた娘にやっぱりヘッドロックをかまされたとか。
・・・意外にヴァイオレンスな毎日を綴っているのだ。
そして気になるのが昨日の書き込み。
娘が今日もなんだか様子がおかしい。
窓際でため息をついたと思えば、突然花占いなんかを始めたらしい。
相手はだれだ!?とかなんとか。
こればっかりはマッドサイエンティストでも治せなさそうだが・・。
コメント欄に「ちょっとだけシメておく。」
と書き込んだところ、「よろしく頼むよ、お月様。(笑)」と返事が返ってきた。
まぁそんなこんなの毎日が続いている。
とりあえず、片目にあいさつがわりのベアーハッグでもかけようか。
そんな感じの後日談でした。
実は、本当は「月薔薇」さん(略してつっきーとかで。)
・・・生きてる予定じゃなかったんです。
いや、本当に。
けれど!!
い○ぼく、最終巻(マジ泣きしました。)でまさかの仮面のお方が生きていての名セリフを読んで・・
キタコレ。って(笑)
ちなみにつっきーのビジュアルは・・まぁ、仮面を外した感じのその方のイメージで、想像してください。
性格はちょっとだけソフトです。ちょっとだけまろやかな感じです。
そんなつっきーも・・お気に入りキャラに見事、殿堂入りしました。
ご拝読、ありがとうございました!!
まだまだ続く!!ですよ・・・?たぶん(笑)




