第四十四話:黒幕の玉座と、歪んだ野望
ご覧いただきありがとうございます!第44話になります。
幾多の試練を乗り越え、ついに要塞の最奥『黒幕の玉座』へと到達した航平と葵!
そこに待っていたのは、教団の総帥ゼルギウスと、復活のときを待つ邪神の巨大な肉体でした。
世界の再創造を語る狂気の野望に対し、二人の強い決意がぶつかり合います。
世界の命運を懸けた最終決戦の開幕を、ぜひお楽しみください!
要塞の最奥に鎮座する巨悪の扉を蹴り開けると、そこは天蓋から漆黒の星空が覗く、巨大な円形の間だった。
広間の中心、禍々しい紫の魔力が渦巻く巨大な玉座に、黒いローブを纏った男が座している。
教団の総帥——黒幕ゼルギウス。
「ククク……よくぞここまで辿り着いたな、異界の勇者ども」
ゼルギウスが立ち上がると、その全身から吐き気がするほどの邪気が溢れ出し、大気を激しく震わせた。
「だが、すべては遅かった。見よ、我が悲願の成就を!」
ゼルギウスが杖を掲げると、背後の空間が大きく裂け、異空間に封印されていた『邪神の巨大な肉体』が浮上した。
要塞中の暗黒魔力が集約され、邪神の目が薄っすらと開きかけている。
「邪神が……目覚めかけている……!?」
葵が言葉を失うが、航平は即座に盾を構え、その視線をゼルギウスから一瞬たりとも外さない。
「世界を破壊して、一体何が得られるっていうんだ!」
「破壊ではない、再創造だ!」
ゼルギウスは両腕を広げ、狂気に満ちた瞳で二人を見下ろす。
「欲望と愚行に満ちたこの世界を一度破滅させ、我が邪神の力をもって完璧な秩序を打ち立てる! これこそが絶対なる正義なのだ!」
「自分のエゴで世界を巻き込むな! そんな歪んだ野望、俺たちがここで叩き潰す!」
航平の叫びに呼応するように、葵も力強く杖を握りしめる。
「そうよ! みんなの笑顔とこの美しい世界を、あなたなんかに壊させはしない!」
「身の程を知らぬ羽虫どもが……邪神様の糧となるがいい!」
ゼルギウスが邪悪な杖を振り下ろし、ついに世界の命運を懸けた最終決戦の火蓋が切って落とされた!
第44話までお読みいただき、本当にありがとうございました!
ついに要塞の最奥で対峙した教団の総帥ゼルギウス!
目覚めかける邪神の圧倒的な威圧感と、世界を破滅させようとする歪んだ野望に対し、真っ向から「絶対にくじけない言葉」を叩きつけた航平と葵の姿に熱くなっていただけましたでしょうか。
世界の命運、そして二人の未来を懸けた本当のラストバトルがついに開幕します!
圧倒的な巨悪に対し、二人はどのように立ち向かっていくのか——!?




