第四十三話:罠の回廊と、試練の幻影
ご覧いただきありがとうございます!第43話になります。
決戦の地『ルシフェリア』の回廊を進む二人の前に立ち塞がったのは、過去に二人を苦しめた強敵たちの幻影!
黒幕からの悪意に満ちたトラウマの罠——ですが、幾多の死線を越えてきた二人には一切通用しません!
圧倒的な成長ぶりで見事な返り討ちにする、爽快感バツグンの無双劇をぜひお楽しみください!
要塞内部の無機質な回廊を進む航平と葵の前に、突如として赤黒い障壁が立ち塞がり、行く手を阻んだ。
「壁……? いや、空間そのものが遮断されている……!?」
航平が警戒を強めたその瞬間、空間が不気味に歪み、二人の目前に「二つの影」が実体化した。
「……なっ、あれは……!?」
葵が驚愕の声を開げる。
現れたのは、過去に二人を苦しめた強敵——ルクレリアで戦った教団の精鋭幹部と、かつて航平が傷を負わされた邪導の魔獣の姿だった。
「幻影……いや、要塞の魔力で再構築された精導兵器か!」
「ハハハ! 異界の者どもよ、己のトラウマに怯え、ここで果てるがいい!」
要塞のスピーカーから黒幕の嘲笑が響き渡り、二体の精導兵器が一斉に二人へと襲いかかる!
だが、かつて苦戦したはずの敵を前にしても、航平と葵の瞳に動揺の色は一切なかった。
「トラウマ……? 笑わせるな」
航平が前に出ると同時に、盾から眩いばかりの銀光を放つ。
「俺たちはあの時より、何倍も強くなってるんだよ!」
【月銀の誓盾・全領域展開】
迫り来る魔獣の爪撃を盾の一撃で完封し、そのまま至近距離からの衝撃波で魔獣を瞬く間に粉砕する。
「私だって……もう昔の弱気な私じゃない!」
葵も即座に詠唱を完了させ、杖を精鋭幹部へと向けた。
「みんなを守るって決めたんだから! 【星光の裁き(ジャッジメント・レイ)】!」
頭上から降り注いだ極大の光柱が幹部を呑み込み、悲鳴を上げる暇すら与えずに消滅させた。
ほんの数十秒で試練の幻影を打ち破り、赤黒い障壁は脆くも霧散していく。
「ふぅ……完璧だね、航平!」
「ああ。こんな子供騙しの罠じゃ、俺たちの足止めにもならない」
二人は不敵な笑みを交わし、黒幕の待つ要塞最奥の扉へと向かって駆け出した。
第43話までお読みいただき、本当にありがとうございました!
過去のトラウマを想起させる強敵の幻影を一瞬で粉砕!
「あの時より何倍も強くなっている」という航平の言葉通り、苦戦していた過去の敵すら子供騙しの罠に変えてしまう二人の圧倒的な成長と進化が光る爽快回となりました。
敵の浅はかな罠を打ち破り、いよいよ最奥の扉を開く二人。
扉の先で待ち受ける黒幕との直接対決、そして世界の運命を懸けた最終決戦の行方は——!?




