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『最強の盾と覚醒の聖女〜異世界で育んだ絆は永遠に〜』  作者: 凪塩 未来


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第四話:星明かりの街と、異邦人たち

ご覧いただきありがとうございます!第4話になります。


川沿いを歩き、ついに異世界の街『アルテミシア』へとたどり着いた葵と航平。

そこで出会った親切な老紳士から語られる、この世界の仕組みと「星の加護」の存在——


異世界で迎える初めての夜と、二人を待ち受ける新たな可能性をぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです!

青く光る川に沿って歩くこと、およそ一時間。


草を踏みしめる音と、川のせせらぎだけが響く静寂の中、私たちはようやく目的地である街の入り口へとたどり着いた。


「すごい……本当に、映画の世界みたいだ」


航平が感嘆の声を漏らす。


目の前に広がっていたのは、石畳の道路と、レンガ造りの温かみのある建物が立ち並ぶ幻想的な街並みだった。

街灯には電気ではなく、淡い青やオレンジに光る不思議な結晶が嵌め込まれており、夜の街を柔らかく照らしている。


深夜のはずだが、街の広場にはちらほらと人影があった。

中には、聞いたこともない言語で楽しそうに話しながら酒杯を交わす人々や、背中に小さな羽を生やした不思議な住人の姿もある。


「葵、あそこ……見てごらん」


航平が指さした看板には、見慣れた日本語で『星標の案内所・よろず相談』と書かれていた。


吸い寄せられるように木造のドアを叩くと、カウベルの澄んだ音が響く。


「はいはい、こんな夜更けに珍しいねぇ……おや?」


カウンターの奥から現れたのは、眼鏡をかけた小柄な老紳士だった。

彼は私たちの服装——大学の講義に着ていくようなパーカーとスニーカー——を一目見るなり、親しみのこもった苦笑いを浮かべた。


「また『向こう側』からの迷子さんたちかい。いらっしゃい。ここは『アルテミシア』。星の導きで異世界から流れ着いた者たちが集まる街だよ」


老紳士は店主のバルトと名乗り、温かいお茶を出してくれた。


この街には私たちと同じように現代日本やその他の世界から「うっかり」または「決意を持って」やってきた人々が多く暮らしているという。

そして、この世界で生きていくための仕組みも整っているらしい。


「案内人の問いに頷いて来たんだろう? ならば、君たちにはこの世界で生きるための『星の加護』が宿っているはずだ」


「星の加護……ですか?」


「そうさ。元の世界で培った経験や、ふたりの『絆の深さ』が、この世界では特別な力や技能として開花する。明日、ギルドで適性を測ってみるといい」


バルトさんはそう言って、案内所の二階にある空き部屋を今夜の宿として安く貸してくれることになった。


部屋に入り、古いベッドに腰を下ろすと、一気に疲労が押し寄せてくる。


窓の外を見やれば、相変わらず見事な星空が広がっていた。

もう元の世界には戻れない。大学も、バイトも、スマホの通知すら存在しない世界。


「葵」


隣に腰掛けた航平が、そっと私の肩を抱き寄せた。


「不安にさせて、ごめんな。でも……俺、葵とここに来られてよかったと思ってる」

「ううん、私もだよ。航平と一緒じゃなきゃ、こんな冒険できないもん」


お互いの体温を感じながら、私たちは静かに目を閉じた。

異世界で迎える、初めての夜。

明日から始まる新しい日常へ向けて、私たちは深く温かい眠りへと落ちていった。

第4話までお読みいただき、本当にありがとうございました!


無事に街『アルテミシア』へとたどり着き、温かい宿を確保できた二人。

明日はいよいよ冒険者ギルドを訪れ、二人が持つ「星の加護」の適性を測ることになります。

二人は一体どんな力を手にするのか……!?

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