第三十八話:王都への道と、迫る暗雲
ご覧いただきありがとうございます!第38話になります。
王都を目指す航平と葵の前に現れたのは、影の教団の刺客たち!
数々の激闘を潜り抜けてきた二人は、洗練された見事な連携で刺客たちを瞬殺します。
ようやく見えてきた王都グランゼルの空には、不穏な黒い影が広がり始めていて……!?
成長した二人の爽快な連携と、迫り来るタイムリミットの緊張感をぜひお楽しみください!
王都へ続く街道の途中、鬱蒼とした森を抜ける航平と葵の前に、黒いローブを深々と被った者たちが立ち塞がった。
「……待ち伏せか。ずいぶんと歓迎されてるみたいだな」
航平はため息をつきながら、背中の【月銀の誓盾】をゆっくりと前面に構えた。
「影の教団の刺客……! これ以上、王都へは行かせないってことね!」
葵も【星糸の杖】を握り直し、瞬時に臨戦態勢をとる。
「塵共が……我らが主の復活を阻む者は、ここで消し去ってくれる!」
五人の刺客が一斉に短剣を抜き、異常な速度で飛びかかってきた。しかし——。
【月銀の誓盾・反響防壁】
「甘いな」
航平が盾を地面に強く突き立てると、銀色の衝撃波がドーム状に広がり、刺客たちはまるで見えない壁に激突したかのようにまとめて弾き飛ばされた。
「いっけぇっ! 【星糸の拘束】!」
すかさず葵が杖を振るう。宙から無数の光の糸が降り注ぎ、地面に倒れ込んだ五人を縛り上げ、あっという間に無力化してしまった。
「……ふぅ。私たち、もうこのくらいじゃ全然焦らなくなったね」
身動きが取れなくなった刺客たちを見下ろし、葵が少しだけ誇らしげに笑う。
「ああ。いまの俺たちの連携なら、これくらいは余裕だ」
航平も頼もしそうに頷き、葵と拳を軽く突き合わせた。
だが、森を抜けた二人の目に飛び込んできた光景は、決して楽観視できるものではなかった。
丘の上から見下ろす広大な『王都グランゼル』。その街全体をドーム状に覆う巨大な神聖結界の頂上部分が、禍々しい黒いモヤによってすでに浸食され始めていたのだ。
「……どうやら、向こうも手段を選ばなくなってきているみたいだな」
「急ごう、航平! 地下大聖堂にある『始祖の魔導核』の封印が破られる前に!」
邪神復活のタイムリミットが迫る中、二人は巨大な城壁がそびえ立つ王都へ向かって、全速力で駆け出していった。
第38話までお読みいただき、本当にありがとうございました!
王都への道中で立ちはだかる教団の刺客を一瞬で制圧!
航平の寸分の狂いもない反撃防壁から、葵の鮮やかな拘束魔法へのコンボ……!
以前なら苦戦していたような敵を軽々とあしらう二人の圧倒的な成長ぶりに、コンビとしての絆の深まりを感じていただけたかと思います。
しかし、丘の向こうに見えた王都の結界は、すでに教団の手によって浸食され始めていました。
邪神復活を阻止するため、タイムリミットが迫る『地下大聖堂』へと急ぐ二人……!




