第三十六話:浄化の光と、新たな旅立ち
ご覧いただきありがとうございます!第36話になります。
魔導都市ルクレリアの命運をかけた最終決戦!
葵が解き放った極大魔法の行方と、暴走の臨界点を迎えた大魔導石——
二人は危機を脱し、街の平穏を取り戻すことができるのか!?
『魔導都市ルクレリア編』堂々の完結回を、ぜひ最後まで見届けてください!
ドカァァンッ……!
葵の放った【星糸の流星群】が教団の男を直撃し、激しい光の爆発が『心臓部』全体を包み込む。
「ぬ、不覚……! ここまで研ぎ澄まされた光の力とは……ッ!」
絶叫とともに手中の汚染魔導具が粉々に砕け散り、男は黒い煙となってその場から掻き消えるように逃走した。
だが、残された大魔導石は依然として黒い泥に覆われ、臨界点を超えて暴走しかけている。
「まずい……魔力炉が破裂するぞ!」
「航平、手を出して! ふたりの力をひとつにして……この石を浄化するの!」
航平は葵の手を強く握りしめた。
盾と杖の紋様が眩しく共鳴し、二人の全身から青銀色の聖なる光が溢れ出す。
「届いて……街を守る、私たちの光……ッ!」
二人が重ねた手を大魔導石へと突きかざすと、膨大な浄化の光が黒い泥を跡形もなく吹き飛ばした。
やがて漆黒に染まっていた大魔導石は、元の透き通るような美しい蒼い輝きを取り戻す。
激しい揺れが収まり、地下層に穏やかな静寂が戻った。
◇
「……見事でした、おふたりとも」
後日。最高賢者メルティから直接感謝状と『ルクレリア名誉騎士』の称号を贈られた葵と航平。
街は本来の活気を取り戻し、人々は二人の英雄を大歓声で称えた。
ギルドの屋上で、心地よい風に吹かれながら二人は遠くの空を眺める。
「街も救えたし、俺たち……強くなったよな」
「うん。でも『影の教団』の男が言っていた言葉……気になるね。我が主、だっけ?」
航平は胸を張り、力強く頷いた。
「ああ。だが、どんな脅威が来ようと、俺と葵なら大丈夫だ」
「ふふ、そうだね! さあ……次の街へ向かって出発しよう!」
魔導都市ルクレリアの空に、二人の希望に満ちた笑顔が弾けた。
『魔導都市ルクレリア編』、最後までお読みいただき本当にありがとうございました!
膨れ上がる黒い霧、決死の浄化、そして重なり合う二人の手——。
葵と航平の絆が奇跡を起こし、無事に魔導都市の平穏を取り戻すことができました!
影の教団という新たな謎を残しつつも、名誉騎士となった二人の成長と絆は本物です。
これまで二人を温かく見守り、応援してくださった読者の皆様に心から感謝申し上げます!
次回からは、新たな試練と出会いが待ち受ける新章がスタートします!




