第三十一話:忍び寄る黒霧と、侵蝕された地下層
ご覧いただきありがとうございます!第31話になります。
賢者メルティから許可証を受け取り、いざ魔導塔の地下層へ!
美しかったはずの施設は「黒い霧」に侵食され、かつての防衛機構や魔導人形たちが敵となって立ちふさがります。
パワーアップした武器の護りとともに、襲い来る暴走オートマタに立ち向かう二人。
ダンジョン攻略の緊迫感とバトルの開幕を、ぜひお楽しみください!
賢者メルティから託された特別許可証をかざし、二人は魔導塔の最下層へと通じる重厚な鉄扉を開いた。
一歩足を踏み入れた瞬間、肌を刺すような冷気と、ねっとりとした不快な魔力が二人を襲う。
「……くっ、噂通りの酷い惨状だな」
航平が【月銀の誓盾】を構え、警戒を強める。
地下層の通路は、かつて美しい魔導回路で彩られていたであろう壁面が、まるで病魔に侵されたように黒い結晶と不気味な煙——『黒い霧』で覆われていた。
「魔力の流れが完全に乱れてる……。この奥に、絶対に異変の元凶があるよ」
葵も【星糸の杖】を握り直し、足元を注意深く見つめる。
パワーアップした二人の武器は、すでに黒い霧の毒素を弾くように淡い光の膜を纏い、二人を優しく守っていた。
シュシューッ……!
前方の闇から、甲高い水蒸気のような音が響く。
黒い霧が集まり、蠢きながら形を成していく。
現れたのは、本来なら魔導塔を清掃・維持するための小型魔導人形たちだった。
その体表は黒い結晶に侵食され、瞳は狂気を示す赤い光を放っている。
「侵入者……排除……不純物……消去……」
濁った機械音を撒き散らしながら、侵食された魔導人形たちが鋭いアームを振り上げて襲いかかってくる!
「やっぱり、防衛機構まで狂わされてるんだね……!」
葵が静かに魔法の詠唱に入る。
「悲しいけど、正気に戻してあげるしかない! いこう、航平!」
「ああ、一気に駆け抜けるぞ!」
黒い霧に包まれた地下層で、新たな激闘の火蓋が切って落とされた。
第31話までお読みいただき、本当にありがとうございました!
ついに足を踏み入れた『魔導塔・地下層』。
かつては街を支えていた魔導人形たちが黒い霧に侵食され、暴走する敵として立ちふさがるショッキングな展開となりました。
強化された【星糸の杖】と【月銀の誓盾】の光に守られながら、暴走するオートマタたちを救うべく戦う二人。
地下層の奥深くで二人を待つ「元凶」とは一体何なのか……!




