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『最強の盾と覚醒の聖女〜異世界で育んだ絆は永遠に〜』  作者: 凪塩 未来


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第三十話:魔導院の賢者と、影の足音

ご覧いただきありがとうございます!記念すべき第30話になります。


魔導院の最高賢者メルティとの出会い。

セレスの推薦状と二人の秘めたる力によって、街の裏で密かに進行していた「魔導塔の汚染」という重大な危機が明かされます!


街の人々を守るため、迷いなく立ち上がる葵と航平。

物語がいよいよ新章の本格的な事件へと動き出す注目のエピソードを、ぜひお楽しみください!

街の中心にそびえる魔導塔の足元——巨大な白亜の建築物『ルクレリア魔導院』。


厳かな重厚感漂う応接室で二人を迎えたのは、長い銀髪に青い魔導衣を纏った小柄な女性、最高賢者メルティだった。


「セレスからの推薦状……ふむ。あの頑固者が他人にここまでの評価を与えるとはね」


メルティは眼鏡の奥の瞳を細め、手紙から二人へと視線を移した。


「それに……その杖と盾。まさか『星核石』の導きを受けてくるとは思いもしなかったよ」


「賢者様、知っているんですか……? 地下の書庫にあった手記のことを」


葵が乗り出すように尋ねると、メルティは静かに頷き、窓の外——街の中央に鎮座する魔導塔を見上げた。


「ああ。この都市の魔力炉である魔導塔は、いま急激に汚染されつつある。数日前から地下層から溢れ出した『黒い霧』が魔力ラインを蝕み、街の防衛結界すら歪め始めているのだよ」


「やっぱり……! 街に入った時に感じたあの違和感は、その黒い霧のせいだったんですね」


航平が盾を握り直す。メルティは二人の鋭い洞察力に感心したように小さく微笑むと、表情を引き締めた。


「本来なら院の精鋭を向かわせるべきだが、すでに黒い霧の毒素にやられ、動ける者が限られている。……星と月の力を継ぐ者たちよ。魔導塔の最下層へ向かい、汚染の源を絶ってはくれないか?」


「もちろんです! この街とみんなを放っておけません!」


「俺たちの力、役立ててみせます」


葵と航平は迷いなく頷き合った。


二人の覚悟を確かに受け取ったメルティは、魔導塔の地下へ続く特別許可証を差し出す。


魔導都市の危機を救うため、二人は新たな戦場——異変の渦巻く『魔導塔・地下層』へと足を踏み入れるのだった。

第30話までお読みいただき、本当にありがとうございました!


ついに物語も節目の第30話! 最高賢者メルティとの謁見により、魔導都市ルクレリアを蝕む「黒い霧」と「魔導塔の汚染」という重大な異変が明らかになりました。


動ける者が少ない絶望的な状況のなか、迷うことなく「街を守りたい」と立ち上がる葵と航平。ふたりの強い決意と成長に、頼もしさを感じていただけたら嬉しいです!


次回からは、いよいよ異変の渦巻く『魔導塔・地下層』への攻略が始まります!

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