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コムチャン森の住人たち  作者: ぱめ
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マルちゃん

 マルちゃんはパンダのような何かである。

 すごくまるい。

 すごくもふもふしている。


 マルちゃんにだっこされるとすべての動物は幸せになる。

 それだけにだっこを解かれるとすごく不安になる。

 そしてそうやってまたマルちゃんを求めてさまようのである。


「だから言っただろう」

 わんぱくは厳しい顔で言った。

「マルちゃんなんかに癒やしを求めるのは危険だ! 間違っている! 癒やしを求めるなら僕の経営するゼロ磁場を活用した『お湯なし温泉』へどうぞってな! 入浴料たったの800円だぞ!」


 しかしマルちゃんに癒やしを求める者は後を絶たなかった。

 こむも遂に、その毒牙にかかることになった。


「抱いてー」


「いいですよ。うふふふふっ」


 マルちゃんのもふもふにこむは包まれた。


 なんという安らぎ。


 何も考えなくてもよかった。


 とろけた。


 何もなくなっていった。


 もう離さない。


 離したくない。


 でもマルちゃんはひとりしかいなかった。


 考えるまでもなかった。


 こむはマルちゃんと結婚した。



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