表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コムチャン森の住人たち  作者: ぱめ
5/68

アカイ・ソラ

 ソラは森に迷い込んだ。

 ソラは人間なので森がこわい。

 赤い頭巾で頭を守って、パン屑を少しずつ落としながら歩く。


 森の中でこむと出会った。

 ソラは思わず悲鳴を上げた。

「きゃっ!?」


「失礼な」

 こむは瞬く間に不機嫌になった。


「あなたは……何?」


「そこはあなたは『誰?』と聞くべきだ」

 こむはさらに不機嫌さを増した。


「あ……あなたの手足はどうしてそんなに短いの?」


「自慢か」

 こむの不機嫌はMAXに達した。

 哺乳類特有の表情を浮かべてソラを威嚇する。


「わっ……私を食べないで……!」


 どうして自分は銃を持ってないのだろう。どうしてナイフさえ持って来なかったのだろう。ソラは後悔した。

 これからピクニックには武器を持って行くべきだとも学習した。


「まぁ、楽しみなはれ」

 こむは相好を崩すと、京都弁で言った。


「楽しむ? 何を?」

 ソラは落ちていた木の棒を振り上げながら聞いた。


「森を」


「森で楽しむには何をすればいいの?」

 ソラは木の棒を振り下ろすと、聞いた。


「少なくともこ、こういうことでは……ない……」

 こむは頭から血をどくどくと流しながら、倒れたまま言った。


 ソラは木の棒を投げ捨てると、逃げ出しながら、叫んだ。


「私の名前はアカイ・ソラ。この世界のヒロインよ! I am God's Child! こんなことをするために生まれたんじゃない!」



 おまわりさんがやって来た。名前はぴんだ。

 こむの血を指ですくい、ぺろりと舐めると、ソラの後ろ姿を睨んだ。


「あいつ……許せない。ぼくより可愛いものは逮捕する」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ