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コムチャン森の住人たち  作者: ぱめ
36/68

ひょひはん

 人間は型にはめたがる。

 目で見る前にまず型にはめる。

 それが人間のやり方だ。

 巨大なわけのわからないものを小さな箱に入れたがる。

 わけのわかるものにして安心したいのだ。



 ふひょー


 ふりーん ふりーん


 ちんこを丸出しにしてこむが走り回っている。


 それを見ながらソラは、赤いソーダ水を手に、デッキチェアで寛いでいた。


「ありがとう、こむちゃん」

 彼女はにこやかに感謝の言葉を告げた。

「おかげで五日振りに人心地がついたわ」


「いいってことよ」

 こむは高い声で笑った。

「困ったヤツを見たら助けないかん!」


 アカイ・ソラは五日振りにお風呂に入り、ピカピカになっていた。

 ひょひはんの化粧品を借りてお洒落も元通りだ。

 こむに案内されて、森のスーパーでハンバーガーと赤いソーダ水を買ってもらった。

 お金はひょひはんが出してくれた。


「ひょひはんさんにまだお礼を言ってないわ」

 ソラはデッキチェアから半身を起こしながら、こむに言った。

「どこにいらっしゃるの?」


「あそこだよ」と、こむが空を指差した。


「いいってことよ」

 身長170mのひょひはんが空を覆い隠していた。彼女は無表情で言った。

「困った人を見たら助けないとね」


「ああ。こういうCG、あるよね……」

 アオイ・ソラは赤いソーダ水を吸いながら、呟いた。

「あるいはイリュージョン」


「早く帰りなさいよ?」

 誰に向かって言うでもなくひょひはんはそう言うと、地響きを立てて帰って行った。



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