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コムチャン森の住人たち  作者: ぱめ
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なっくんとはるくん

 なっくんが久しぶりに森に帰って来た。

 なっくんは白い毛並みのイタチである。

 宇宙人と仲良くなって、彼らの星で暮らしていたのだが、今日は年に一度の里帰りである。


 森の仲間たちは何も変わってはいなかった。

 誰もがなっくんのことを元々知らなくて、なっくんが森の小径(こみち)を歩いているのを見かけると、誰もが「誰だっけ?」と首を傾げた。

 森には他にもイタチはいたけれど、みんな体はこげ茶色をしていた。白くて細長い動物は他にヘビだけだったので、みんながなっくんに近寄らなかった。



 かわいそうに思った神様は、天国からはるくんを連れて来た。

 はるくんはなっくんのお兄ちゃんである。

 でもなっくんがまだちっちゃい頃に急性リンパ白血病で死んじゃっていたので、なっくんははるくんのことを知らなかった。


 茂みの中を潜って歩いていると、まっすぐ向こうから、自分とおなじようなものがやって来た。ちっちゃくて丸い顔しか見えなかったので、なっくんはびっくりしてしまった。


 はるくんは白くない。タヌキみたいな模様をしている。

 だから最初はタヌキだと思った。でもタヌキにしては顔がちっちゃすぎる。


「よー」

 そう言いながら、はるくんが茂みを抜け出してきた。

 どんどんどんどん抜け出してくる。

 ダックスフントよりも遥かに長い体がまだまだまだまだ茂みの中から出てきた。

 そんな細長いヘビみたいなタヌキなんか知らなかったので、なっくんは口が開いてしまい、しっぽの毛が逆立ってしまった。


「おれはー、おまえのー、あに」


 はるくんがそう名乗った時には、なっくんはもういなかった。



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