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コムチャン森の住人たち  作者: ぱめ
28/68

人間 ~ この得体の知れないもの ~

 森に迷い込んだ人間達が今、ここに集結した。

 AV女優のアカイ・ソラ、我が道を往く頑固な少年、山籠りの修行をしに森に入って迷子になった魔女っ子テディー、そして教授である。


 アカイ・ソラは言った。「あっ。こ、今日は」

 少年は言った。「あ。ど、ども……」

 魔女っ子テディーは言った。「今日はー」

 教授は言った。「どうも。教授と言います」


 4人はキャンプファイヤーを囲み、どうすればこの森を抜けられるのかを話し合った。

 アカイ・ソラが以前、高い木に登り、遠くを眺めたら向こうのほうに自動車が走っているのが見えたことを持ち出すと、少年が言った。

「見えたのにそっちへ行かなかったの? バカじゃね?」


 アカイ・ソラがムカつき、そっちのほうへ向かって歩きに歩いたが、また同じ木のたもとに戻って来てしまったことを話すと、教授が言った。

「磁場だ。磁場を狂わせる何かがこの森にはあるのだ」


 アカイ・ソラはテディーが魔女っ子だということを知ると、魔法でどうにかこの森を抜けられないのかと聞いたが、テディーは悔しそうにこう言っただけだった。

「磁場よ! 磁場があたしの魔力を封じているの!」



 わんぱくが始めたゼロ磁場を利用しての『お湯なし温泉』は盛況で、毎日500人前後のお客さんが人間の町からも訪れていた。



 結局、誰からも何も案は出ず、絶望の色を漂わせる皆に、アカイ・ソラが言った。

「力を合わせるの! 力を合わせれば何とかなるわよ! 人間は1人では何も出来ないけど、支え合えば何でも成せないことはないわ!」


「その通りだっ!」

 100メートル離れた木の上からそれを見ていた覗き魔が力強く頷いた。



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