番外編短編・焼きメロンパン
あのゲーム世界から帰ってきてから、麻里亜はホットサンドメーカーで料理ばっかりしていた。
意外と食パン以外でも応用がきき、肉まんやソーセージを焼いたり、鶏肉のハーブ焼きなどを作っていた。
餃子やメロンパンなどもホットサンドメーカーで焼いても美味しいという。
という事で、今日はメロンパンを焼く事にした。生地から焼くのでがなく、既成のメロンパンにバターを塗り、ホットサンドメーカーに挟んで焼く。
焼き上がった熱々のメロンパンにハチミツをかけた。何とも罪深い一品の完成だ。
「こ、これは罪深すぎる……」
あまり食に興味がない月子も、ホットサンドメーカーで焼いたメロンパンにはやられていたようだった。
表面はカリッと濃げ、中はふわふわ。ハチミツの甘さに麻里亜は「Thanks、GOD!」と叫んだ。
「っていうか、そんなにGODとか口にして大丈夫? 向こうの人、十戒守ってあんまりGODって言わないはずだよね」
「あー、確かに。でも、これは神様に感謝したいわ……」
麻里亜は、月子の冷静なツッコミを無視して、メロンパンを齧る。
エレンの事を思い出す。恋だったような気もしたが、やっぱり彼は偶像だ。早いところに目が覚めて良かったと思う。また、自由意識の無いエレンはやっぱり可哀想になってくる。
「ねえ、月ちゃん。今後キャンプでも行かない?」
「そうだねぇ。こんなオバさんがキャンプなんてしていいの?」
「大丈夫よ! 私達だってまだまだよ!」
そう言って麻里亜は、笑顔でメロンパンにかぶりついた。
何はともあれ、今は月子といる時間が一番楽しかった。




