番外編短編・焼きおにぎり
ホットサンドメーカーを使い倒していた麻里亜だが、ご飯系をあんまり作っていない事に気づいた。
「そうだ、焼きおにぎりを作ろう」
という事で今日の朝ごはんは、ホットサンドメーカーで焼きおにぎりを創った。崩れず恐れもあるので、肉巻き焼きおにぎりにしてみた。
「麻里亜姉ちゃん、これは美味しいわ」
月子も絶賛してくれて何よりだったが。
「そういえば焼きおにぎりって死んだ母ちゃんがよく作ってくれたわね」
熱々の焼きおにぎりを食べながら、麻里亜はそんな事を思い出した。受験の時の夜食は、焼きおにぎりか玉子うどんだった。
「懐かしいわね」
「そうねぇ」
二人の間にしみじみとしたムードが流れた。
そこにテレビで昆虫食がブームというニュースが流れていた。正直、この空気をぶち壊しにするニュースだった。
「ところでキリスト教は食べ物のルールは何かあるの?」
「ないわ。お節料理と神社の出店、屋台のものはダメだけど、どうしても食べなきゃいけない時はお祈りして食べれば大丈夫」
「へぇ。もっと面倒なルールもあると思ってたよ」
「肝心なのは神様への感謝の気持ちだからねぇ」
そう言う麻里亜は、やっぱり昆虫食は神様に感謝できそうに無いと思った。どうもカルト臭い。ビーガンやベジタリアンもその行為そのものよりも思想は聖書には近いとは思えなかった。肉、魚も神様が人の為に創ってくれたもので、感謝していただくのが一番ではないかと思っていた。もちろん、動物虐待のような事は罪であるし、祈りに集中する為に断食や好きな食べ物を断つのは悪い事ではないが。
「そっかぁ。後で食前のお祈りの仕方教えてくれる? さすがにこの焼きおにぎり見てさ、感謝したい気持ちになってきた」
「いいわよ!」
麻里亜は、笑顔で頷いた。
ご覧頂きありがとうございました。
ちょっとした裏話です。
これは聖書ラノベ大賞に出してた作品なんで、シスターが主人公です。他に牧師、クリスチャンJKが主役の同一世界観の作品もあります。タイトルから本文も全部ふざけて書いてしまいました。敬虔さゼロで、個人的には今作が一番好みでした。やっぱり生贄儀式ネタは入れない方が良かったと思います。反省点は多いですが、またこんな作品書いてみたいです。




