表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おわコン!~お笑い芸人は異世界で最高のコンビ!~  作者: 印朱 凜
第3章 ブサイクルをリサイクル
PR
70/116

ダケヤマのピンチ2


 城壁に突っ込むダケヤマを、無謀にも助けようとするカヤタニの姿があった。


「止まれえええ! ダケヤマ~! 今アンタに死なれたら困るんじゃ~!」


「どいてくれえええ! カヤタニ~! 相方をリフトで轢きとうないわ~!」


 城壁まで、あと数十メートル。ノーブレーキで突入するスピードは、とても無事では済まないほどの激しい勢いだ。


「きゃああああああ!」


 叫ぶカヤタニに呼応するように、思いもしない神風が吹いた。


「どいて下さい! カヤタニさん!」


 城壁前に立ち塞がったのはダイナゴン。渾身の風魔法を乗せた一撃を、その愛刀から放ったのだ。


「はあああ! トルネード辻風スペシャル!」


 そう叫んだダイナゴンが剣を水平に薙ぎ払った瞬間、旋風からみるみる竜巻が発生して、迫り来るフォークリフトと衝突した。


「うわあああ! ダイナゴンさ~ん?」


 ダケヤマの乗ったフォークリフトは、衝撃で押し戻されたかに思えたが耐えきれず、重い車体が波に乗り上げたように宙をふわりと舞った。


「あら? 強すぎました?」


「ぐわ~っ!?」


 周囲のゾンビはゴミのように吹き飛ばされた。そして数秒間の空中遊泳を無重力状態のように強いられた後、フォークリフトは重力に引かれ、あえなく落下して地面にめり込んだ。


「ダケヤマ~!」


 一番近くにいたカヤタニが、ダケヤマの無事を願い、すぐさま落下地点に駆け寄った。


「オイ! 生きてるか? ダケヤマ! 返事しろ!」


 肩で息をしながら到着した現場には砂埃の中、先客の影が揺らめいていた。思わずカヤタニは青ざめて、冷水を浴びせられたように固まった。


「ア、アンタは……!」


 何とネクロマンサー・ヘカテが黒いローブを纏ったまま、ゆっくりと振り返ったのだ。


「……お前……この男が大切にしている者か……」


「…………!」


 カヤタニは警戒しすぎて言葉に詰まり、何も喉の奥から発する事ができなかった。ヘカテの細い右腕が、ローブから差し出される。


「……よかろう……。死ぬよりも苦しめてやる。……失語魔法(アフェイジア)!」


 フード奥に光る、ネクロマンサー・ヘカテの瞳に魅入られた瞬間、カヤタニは気を失って倒れてしまった。


「危ない! カヤタニさん!」


 すぐに駆け付けた円卓の騎士トムヤム君が、見境なく黒き魔女に斬りかかった。だが左腕から発せられた衝撃波によって吹き飛ばされ、そのまま城壁へと叩き付けられた。


「ぐはっ! 何とか……防御するのがやっとだ……!」


 次々と集結した円卓の騎士達により、ネクロマンサー・ヘカテは包囲されつつあった。

 そこで敵を討ち取る最大のチャンスに恵まれた穴金(アナキン)は、気合いを入れて剣を構える。


「単独で乗り込んでくるとは……。円卓の騎士団も舐められたものだな!」




 




 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ