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【幕間】暗闇の話し合い、再び
カーテンが閉め切られ、明かりがなに一つない部屋の中。
またも2人の男が話している。
前回、“将軍”と呼ばれていた男は、「それで、ヅヅデラ。ヤツは生け贄を殺したのか?」と問うた。
「いえ、あれっきり音沙汰がありません。やはり人質を取ってもあの男は我々の思い通りにはならないようです」
申し訳なさそうにしてヅヅデラと呼ばれた男がそう言うと、
「人質を解放する支度をしろ」
「いま、なんと…?」予想もしていなかった命令をされ、戸惑うヅヅデラ。
部屋に少しだけ冷たい空気が立ちこめた。
「人質の女を牢から出し、我輩の前へ連れてくるのだ」何度言わせれば、とでも言いたげな口ぶりで将軍は言った。
「で、ですが…」
「聞けぬ、か?」
発した言葉が短ければ短いほど、それが持つ力は大きなものとなる。
しかしその力は、相手をねじ伏せるための力であって、誰かを救う力にはなれないことを、この“将軍”という男は理解していなかった。
そして、彼の思惑通りにねじ伏せられたヅヅデラは、「ハッ。それではそのようにいたします」と、その命令に従い、部屋を出て行った。
1人残った将軍はカーテンを5センチほど開け、はるか彼方まで広がる闇夜を眺め、
「お前の“愛”とやらがどこまでのものか見せてみるがいい…。
ヤルバーよ!」




