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第四話 侍従から侍従武官へ
制度が改まり侍従職は侍従と侍従武官に分かれた。
私は軍に所属するものゆえ侍従武官に納まり少佐となった。
どうやら侍従武官の規定に佐官であることと加わったそうだが、主上の御身をお守りいたすことに尉官も佐官もないとは思ったものだ。
ただ、これが朝廷の武官であると思えば下官は帝の前に出ることもあたわじ、であるから良いとしよう。
その頃は戦もなく宮中では宴もいくつかあり、久々に舞えよかし、との誘いもあり雅楽を伝うる家の子である私も納曽利などを舞ったり、いくつか龍笛を吹いたりとしたものである。和歌もいくつか詠んだがその頃の記録は残っておらぬ。まあ酔っていたので適当に詠んだのであろうが。
長く勤めているうちに正四位になり侍従武官長付、つまり補佐に指名された。
中佐として精励せよとのことだだ。
この職は近衛であった昔と同じく陛下の御許ゆえ、私には懈怠しようという気すら起きなかったのだ。




