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崩壊した世界で君と出会う  作者: 石雲ミライ
2/4

ステータス画面

崩壊した世界で生き残るダークバトル作品になります。


(ん……あれ、俺……寝てた? 夢……?)


ぼんやりとした意識のまま目を開ける。

荒れた部屋。壊れた家具。床に広がった黒い血。そして――手に残る、乾きかけた血の跡。


「はぁ……夢じゃなかったのか」


ゆっくりと体を起こす。

全身が重いが、動けないほどではない。


「てか……こんな状況で寝ちまうなんて、俺、緊張感なさすぎだろ……」


その時だった。


ピコン。


軽い電子音が鳴った。

次の瞬間、目の前の空間に半透明の画面が浮かび上がる。


『おめでとうございます』

『あなたはプレイヤーになりました』

『ブラッドウルフを倒した経験値を反映致します』


「……は?」


思わず息を呑む。


(これって……ステータス画面? 異世界転生あるあるの……)


だが、ここは現実だ。

いや、こんな化け物が現れた時点で、もう何が起きても不思議じゃない。


画面に文字が並ぶ。


――――――――――

北条 海斗

Lv.1 → Lv.4


体力:5 → 17

筋力:4 → 16

敏捷:6 → 24


スキル:???


称号:獣狩り


武器:黒の模造刀

――――――――――


「……なるほどな、これが今の俺か」


一気にレベルが4まで上がっている。

あの狼ブラッドウルフっていうのか



「スキルは???……まだ見れないってことか?」


視線を下げる。

称号の欄が気になった。


「獣狩り……?」


試しに画面を押す。


すると、新しい文字が表示された。


【獣狩り】

獣系モンスターに対し能力値20%上昇


「……なるほどな」


小さく息を吐く。

確実に、この世界にはルールがある。


「……まぁいい。とりあえずこの血だらけの状態、なんとかしないとな」


俺は急いでシャワーを浴びた。

冷たい水で血を流し、着替えを済ませる。


その後、カバンを用意し、冷蔵庫に残っていた食料と水を詰め込んだ。


「携帯は……」


電源を入れる。

しかし、画面には無情な表示。


圏外。


「……電波なし、か」


まぁ、連絡する相手もいない。

俺は施設育ちだ。心配してくれる親もいないし、特別連絡する相手もいない。


だが、状況くらいは知りたかった。


「……んー」


少し考える。


「とりあえず、あの化け物……モンスターか。あいつらを倒して経験値を稼ぐ。強くなるしか、生きる道はないって感じだな」


黒の模造刀を握った。


「……よし、行くぞ」


外へ出る。


崩壊した街。

煙の匂い。静かな空気。


そして――三体の化け物。


小柄な体。緑がかった皮膚。醜い顔。

まるでゴブリンのようだった。


「……っ」


思わず息を止める。


ゴブリン達は、人を食っていた。

倒れた人間の体を、家畜のように貪っている。


初めて見る光景。

人が殺され、食われる瞬間。


「はぁ……はぁ……」


呼吸が乱れる。

だが、ここで逃げれば終わる。


(落ち着け……油断してる今しかない)


ゆっくりと近づく。


その時――


バッリ!。


足元のガラスを踏んでしまった


「やべ……!」


ゴブリンが振り向く。


「ギャ?」

「ギャギャ!」

「ギャ!!」


三体同時に、こちらへ向かってくる。


「来る!」


飛びかかってくる攻撃を、横に動いて回避する。


「……軽い」


体が、驚くほど動く。


(これがレベルアップの効果か!)


「ハッ!」


模造刀を振る。

ゴブリンを斬る――が。


「……あれ?」


切れていない。


「……あ、これ模造刀だ」


刃がついていない。


「ぐっ!」


ゴブリンの攻撃を受け、軽く吹き飛ばされる。


「痛ってぇ……!」


だが、ブラッドウルフほどではない。


「来る!」


攻撃を回避。


(切れないなら……刺す!)


「うぉぁ!」


ブシュッ。


模造刀がゴブリンの腹に突き刺さる。


「ギャァァ!」


一体、倒れた。


「よし……次だ」


残り二体。


動きは読める。

冷静に回避し、突き刺す。


やがて三体すべてが動かなくなった。


「はぁ……はぁ……」


画面が表示される。


【レベルアップ】


Lv.4 → Lv.6


「……6か」


「……よし」


周囲を見渡す。

まだ静まり返っている。


「とりあえず……生きてる人がいないか、探すか」


俺は崩壊した街の中を、歩き出した。

第2話でした。

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