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第104話:掲示板回『記憶戻ってる説』

 【盆栽】七瀬遙(ハルカ)観察スレ Part45【エイム】


1: 名無しの探索者

 学園都市の特異個体、銀髪美少女JKにして盆栽配信者、七瀬遙ちゃんを静かに見守り、時にそのチート級エイムに震え上がるスレです。

 ・荒らし、煽りはスルー。

 ・「中身おっさん説」は、もはや様式美なので節度を持って語りましょう。


2: 名無しの探索者

 乙。

 前スレの終わり際で話題になってたけど、最近のハルカちゃん、マジで言動の「おじさん化」が加速してないか?


3: 名無しの探索者

 おじさん化っていうか、語彙が完全に「退役軍人のそれ」なんだよなぁ……。

 一昨日の盆栽配信、みんな観た?


4: 名無しの探索者

 観た観た。

 いつも通り、超絶綺麗な指先で真柏の枝をチョキチョキしてたんだけどさ。

 視聴者からの「盆栽の手入れと戦術判断って、本当に同じなんですか?」っていう質問に対して、ハルカちゃんが返したセリフがこれ。

 「枝を選ぶ目と、敵を選ぶ目は同じだ。生かすために、殺すものを決めるのが剪定だ」

 ……声は16歳の可憐な美少女なのに、言ってる内容が重すぎて、一瞬コメント欄が凍りついたぞ。


5: 名無しの探索者

 「生かすために、殺すものを決める」

 ひえっ……。


6: 名無しの探索者

 完全に戦場をくぐり抜けてきた奴のセリフで草。

 台本だとしても、女子高生に言わせるセリフじゃないだろ。


7: 名無しの探索者

 さらに、先日の星野雫ちゃんと篠原響くんの実戦訓練(旧湾岸倉庫のテロ残党掃討)の際、ギルドの公式活動報告で一部公開されたマイク音声。

 ハルカちゃん、二人に直接指示出してたらしいんだけど。

 「動きは悪くなかった。合格だ」

 「お前がやっているのは、俺の真似ではない。風を聴き、音を拾い、空間を支配するその技術は、お前自身が掴み取ったものだ。……自信を持て」

 ……これ、完全に「鬼教官(グレイ・ゴースト)」のそれじゃん。


8: 名無しの探索者

 「俺の真似ではない」

 一人称が「俺」になってる件について。


9: 名無しの探索者

 あ、本当だ。

 ハルカちゃん、普段は「私」なのに、指示出す時だけ「俺」に戻ってる。

 これ、大扉決戦(ワールドブレイク)の昏睡から目覚めて以降、失われていた「伝説の傭兵」としての記憶が戻ってきてるんじゃないか?


10: 名無しの探索者

 記憶喪失の美少女が、かつての「最強の老兵」の記憶を取り戻しつつある……。

 ラノベの展開としては最高だけど、現実のニュースとして見ると脳がバグるな。

 あの銀髪美少女の中身が、本当に52歳のおじさんだとしたら、俺たちのこれまでの「ハルカちゃん可愛い」という尊死の歴史はどうなるんだ。


11: 名無しの探索者

 おじさんでも可愛いから問題ない(鋼の意志)。


12: 名無しの探索者

 お前らのそういうブレないところ、嫌いじゃない。


13: 名無しの探索者

 でもさ、今日の朝、大手配信メディア「月刊探索者スタイル」に掲載された、キララちゃんの独占インタビュー記事読んだ奴いる?

 なんか、この「記憶戻ってる説」に対して、公式プロデューサー様から直々に釈明が入ったぞ。


14: 名無しの探索者

 マジ? URL貼ってくれ。


15: 名無しの探索者

 これな。

 『月刊探索者スタイル:超人気アイドル配信者キララ、七瀬遙の『世界観プロデュース』を語る!』


 ――以下、インタビュー記事より抜粋――


 記者「最近、ネット上では七瀬遙さんの言動が『ハードボイルドすぎる』『伝説の傭兵の記憶が戻っているのでは』と、大きな噂になっていますが……」


 キララ「あはは! それ、私もエゴサして毎日大爆笑してます! でも、ファンの皆さん、安心してください。……全部、私の『世界観プロデュース』ですから!」


 記者「プロデュース、ですか?」


 キララ「そうなんです! 実はハルカちゃんって、元々ちょっと生真面目でミリタリーオタクなところがあるんです。だから、そこを逆手に取って『可憐な美少女なのに、中身がハードボイルドな老兵』っていうギャップ萌えの台本を、私が夜な夜な書いてるんですよ!」


 記者「なんと! あの『生かすために、殺すものを決める』というセリフも、キララさんが?」


 キララ「もちろんです! 『剪定』と『戦術』を引っ掛けるなんて、超オシャレでカッコよくないですか? ハルカちゃん、最初は『こんな恥ずかしいセリフ言えない……』って顔を真っ赤にしてたんですけど、私の熱血指導で、今では完璧に演じきってくれてます! プロデューサーとしての私の手腕、もっと褒めてくれてもいいんですよ?」


 記者「なるほど……。では、先日の実戦訓練での、一人称が『俺』になった鬼教官のような指示出しは……?」


 キララ「それも台本です! 『斥候(スカウト)』とか、あえて古いミリタリー用語を散りばめることで、視聴者の皆さんが『おっ、本物か?』って深読みしてくれるのを狙ったんです。大成功でしたね! ハルカちゃん、普段は私のアイドル活動のサポートも手伝ってくれてる兼業プロデューサー(?)でもあるので、お互いにアイデアを出し合って、この『世界観』を完成させたんです!」


 ――抜粋ここまで――


16: 名無しの探索者

 キララ、お前だったのか……。


17: 名無しの探索者

 台本有能すぎて草。

 キララちゃん、アイドルだけじゃなくてプロデューサーとしての才能もありすぎるだろ。


18: 名無しの探索者

 「ハルカちゃん、最初は恥ずかしがってた」

 ……想像したら、可愛すぎて胸が苦しくなってきた。

 「こんなセリフ言えない……」って涙目で台本読んでるハルカちゃん、尊すぎでは?


19: 名無しの探索者

 おい、騙されるな。

 キララの台本だとして、あの盆栽の鋏さばき(エイム)や、実戦でのCQC(近接格闘)の動きは台本じゃ再現できないだろ。


20: 名無しの探索者

 それはハルカちゃんの天性のセンス(あるいは特異体質)ってことで、ギルドも国も納得してるらしい。

 「動きは本物、キャラはキララプロデュースの台本」

 これが真実だな。


21: 名無しの探索者

 なるほど、腑に落ちたわ。

 あのハードボイルドなセリフが、実はキララちゃんが「ハルカちゃんにこういうセリフ言わせたらオタクが喜ぶやろなぁ」ってニヤニヤしながら書いたものだと思うと、一気に微笑ましいコメディに見えてくる。


22: 名無しの探索者

 キララプロデュースなら仕方ない。

 ハルカちゃんは今日も可愛い。

 俺はこれからも、あの渋いセリフを言うハルカちゃんを全力で応援するぞ。


23: 名無しの探索者

 だな。

 次の盆栽配信が楽しみだわ。今度はどんな「おじさん台本」が飛び出すか期待。


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