69 蜘蛛人族
ギヨティーヌ
「怨霊さん、人食い鮫さんも退けられたようですわね。」
『赤の女王』の怨霊
「おのれ〜 鱗粉!」
忍者✦禄存
「忍法✦水柱!」
『赤の女王』の怨霊
「ゴボゴボ、ゴボゴボ……」
『赤の女王』は毒蛾の翅を広げ、再び毒の鱗粉を振りまこうとした。
そこへ駆け付けしは、右手で人差し指と中指を伸ばして刀を作り、同じく左手の人差し指と中指を伸ばし、右手の刀を左手の小指側から鞘として差し入れ刀を納める『刀印』を結んだ、忍者✦禄存。
水柱が『赤の女王』を包み、鱗粉を拡散させない。
ギヨティーヌ
「今ですわ、巨門さん『赤の女王』の水柱が未来へのゴールです! わたくしをシュートしてくださいませ!!」
巨門
「燃えて、燃えて、
ミラクル・シュ━━━━━❇❇❇❇❇ト❕」
ギヨティーヌ
「『諸法無我』奥義 ❝遺憾砲❞ チェスト━━━━━━!!」
巨門が明日へ向かって振り抜く利き足に乗って、
ギヨティーヌの身体は一つの弾丸となり、身体全体を中心に収縮させた後、前方の蹴り一点へのみに ❝氣力❞ を爆発させて征く。
『赤の女王』の怨霊へ向け、まばゆき光が一筋走った。
グオオオオオォォォォォ━━━━━━━━━❇✴❇✴❇✴❇✴
『赤の女王』の怨霊
「この怨み晴らさでおくべきかァァ……」
そう言い残すと『赤の女王』の姿は霧へと変わり、闇深き大地へグツグツ溶解しもはや見ることは出来ない。
○【オ・ソレイユ中央病院、施設内の階段3階】
下階の治療を済ませて、❥アルコルちゃん★彡と、タコ魔物、オートマトンの廉貞が3階へやって来た。
ココの患者たちは、ウォーウイルスを発症しているのか? 防衛のためガスを噴射していただけなのか?
アルコル
「ねぇ廉貞、大丈夫なの? 居るのはきっと ❝スカンク人族❞ よ?!」
廉貞
「廉貞はオートマトンだから、臭いと鼻のシャッターを閉めるの〜
みんな〜 出て来てなの〜〜」
タコハチを抱いた廉貞が廊下へ歩み寄ると、部屋の中から数名が廊下へ出て来て、尻尾を上げ一斉にお尻を向ける。
タコハチ
「C:。彡 止めるタコ〜 タコたちは臭いに敏感タコ〜〜」
廉貞
「廉貞はオートマトンだから、ガスはへっちゃらなの〜」
スカンク人族A
「そんなこと言って、暴れてる奴らと同じだろ!」
スカンク人族B
「ちょっと違うみたいよ?」
スカンク人族C
「アイツら対話が出来なかった……」
スカンク人族A
「… 本当に大丈夫なの?!」
❥アルコルちゃん★彡も会話に入って、
アルコル
「暴れてる下の階の人たちは、もう治療済みよ。あとはココと4階だけ。」
スカンク人族A
「ココに暴れる人たちは居ないはっ!」
スカンク人族B
「爆発したのは大丈夫だった?」
アルコル
「あれは… 上の階で起きたみたい、下は無事だったは。」
スカンク人族B
「大丈夫なのかしら…」
スカンク人族C
「みたいね、」
スカンク人族A
「治療済みって、どう言うことなの?!」
アルコル
「ここに ❝サラマンダー・パウダー❞ があるは。
これは伝統的な天然素材のサラマンダーで出来てるから、接種しても問題ないの。」
(生きてるサラマンダーを丸呑みにしたら、2人ほど死にかけてたけど……)
スカンク人族B
「その、サラマンダー・パウダーで治療したってこと?」
アルコル
「そうよ。発症はしてなくても感染してるかも知れないから、サラマンダー・パウダーを接種しといた方が良いは。
ここに置いとくはね自分の判断で。少量を鼻に塗るだけで良いから。
廉貞、行きましょう!」
スカンク人族C
「4階に行くの?…」
廉貞
「4階で仲間が待ってるの〜」
アルコルは ❝サラマンダー・パウダー❞ の包みを3階の廊下へ起き、4階を目指して移動した。
○【オ・ソレイユ中央病院、施設内の階段4階】
『フォルム・ドゥ・ショヴスリ』へ変身する ❝犬人族❞ のマノン・マドレーヌと、
人狼ルー・ガルーの貪狼が4階へ着いた時、
先程の ❝蜘蛛人族❞ の張り巡らせていた糸は、ガス爆発で大部分が吹き飛び廊下へ入ることが出来そうだ。
マノンは蝙蝠の翼をたたみ、
ショヴスリ三叉戟が室内では長く扱いづらいため短く変えて、
カチッと、左手首から肘までの前腕部にショヴスリを装着した。
それでも前進を阻む蜘蛛の糸を、
マノン
「ショヴスリ・カッター!」
シュキン! シュパ シュパ シュパ シュパ シュパンー!
頭頂部の ❝フェニックスの羽❞ が煌めき✨
側頭部の蝙蝠の翼の意匠がピコピコしたかと思うと、スチャッっと跳んでランダムに動き蜘蛛の糸を次々に断ち切る。
廊下に居た数名の ❝蜘蛛人族❞ ウォーウイルス発症者が眼の靄を暗くグルグル渦を巻かせ、襲いかかって来た!
蜘蛛人族の患者たち
「ピッピッピッピッ! ピッピッピッピッピッ!」
貪狼
「薔薇結界✿ に御座います!」
紫の薔薇の花弁と香りは舞い、
薔薇の防壁が ❝蜘蛛人族❞ を囲い込み一纏めにして仕舞う。
マノン
「貪狼さま!」
貪狼
「さぁ、参りましょう、姫。露払いは私貪狼が。さぁ!」
マノン
「 ₍₍∩˶ˊ⌓ˋ˶∩՞՞՞ 姫、と言うのは… 恥ずかしですー」
貪狼
「姫、こちらから文曲と、 ❝蜘蛛人族❞、その他の者たちの臭いがいたします。」
マノン
「しますね…」
人狼の貪狼も、❝犬人族❞ のマノン・マドレーヌも、共に嗅覚には自身が有るのだ。
貪狼
「ここは、私の眷属にお任せを。
戌ちゃん、おいでませ。」
貪狼は懐より ❝大口真神の木札❞ を取りい出し、空へ踊らせれば、
それは白金色の手乗り豆柴の、御霊犬へと変じた。
貪狼
「戌ちゃん、たのんだよ❤」
眷属霊犬 戌
「 ◤˶•̀㉨•́˶◥ わんわんお! わんわんお!」
マノン
(戌さま、かわいい〜)




