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令嬢ギロチン  作者: 近太夫
2の巻 令嬢立志伝
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69/74

69 蜘蛛人族

ギヨティーヌ

怨霊おんりょうさん、人食いざめさんも退しりぞけられたようですわね。」


『赤の女王』の怨霊おんりょう

「おのれ〜 鱗粉りんぷん!」


忍者✦禄存ろくぞん

忍法にんぽう水柱みずばしら!」


『赤の女王』の怨霊

「ゴボゴボ、ゴボゴボ……」



 『赤の女王』は毒蛾どくがはねを広げ、再び毒の鱗粉を振りまこうとした。


 そこへ駆け付けしは、右手で人差し指と中指を伸ばしてかたなを作り、同じく左手の人差し指と中指を伸ばし、右手の刀を左手の小指側からさやとして差し入れ刀をおさめる『刀印とういん』を結んだ、忍者✦禄存ろくぞん

 水柱みずばしらが『赤の女王』を包み、鱗粉りんぷんを拡散させない。



ギヨティーヌ

「今ですわ、巨門こもんさん『赤の女王』の水柱が未来へのゴールです! わたくしをシュートしてくださいませ!!」


巨門こもん

「燃えて、燃えて、

 ミラクル・シュ━━━━━❇❇❇❇❇ト❕」


ギヨティーヌ

「『諸法無我しょほうむが』奥義 ❝遺憾砲いかんほう❞ チェスト━━━━━━!!」



 巨門こもんが明日へ向かって振り抜くき足に乗って、

 ギヨティーヌの身体は一つの弾丸となり、身体全体を中心に収縮させた後、前方の蹴り一点へのみに ❝氣力きりょく❞ を爆発させて征く。


 『赤の女王』の怨霊おんりょうへ向け、まばゆき光が一筋走った。


 グオオオオオォォォォォ━━━━━━━━━❇✴❇✴❇✴❇✴



『赤の女王』の怨霊

「このうららさでおくべきかァァ……」



 そう言い残すと『赤の女王』の姿は霧へと変わり、闇深き大地へグツグツ溶解ようかいしもはや見ることは出来ない。



○【オ・ソレイユ中央病院、施設内の階段3階】



 下階の治療を済ませて、❥アルコルちゃん★彡と、タコ魔物、オートマトンの廉貞れんていが3階へやって来た。

 ココの患者たちは、ウォーウイルスを発症はっしょうしているのか? 防衛のためガスを噴射していただけなのか?



アルコル

「ねぇ廉貞れんてい、大丈夫なの? 居るのはきっと ❝スカンク人族❞ よ?!」


廉貞れんてい

「廉貞はオートマトンだから、くさいと鼻のシャッターを閉めるの〜


 みんな〜 出て来てなの〜〜」



 タコハチを抱いた廉貞れんていが廊下へ歩み寄ると、部屋の中から数名が廊下へ出て来て、尻尾を上げ一斉にお尻を向ける。



タコハチ

「C:。彡 めるタコ〜 タコたちは臭いに敏感びんかんタコ〜〜」


廉貞れんてい

「廉貞はオートマトンだから、ガスはへっちゃらなの〜」


スカンク人族A

「そんなこと言って、暴れてる奴らと同じだろ!」


スカンク人族B

「ちょっと違うみたいよ?」


スカンク人族C

「アイツら対話が出来なかった……」


スカンク人族A

「… 本当に大丈夫なの?!」



 ❥アルコルちゃん★彡も会話に入って、



アルコル

「暴れてる下の階の人たちは、もう治療済ちりょうずみよ。あとはココと4階だけ。」


スカンク人族A

「ココに暴れる人たちは居ないはっ!」


スカンク人族B

「爆発したのは大丈夫だった?」


アルコル

「あれは… 上の階で起きたみたい、下は無事だったは。」


スカンク人族B

「大丈夫なのかしら…」


スカンク人族C

「みたいね、」


スカンク人族A

「治療済みって、どう言うことなの?!」


アルコル

「ここに ❝サラマンダー・パウダー❞ があるは。

 これは伝統的でんとうてき天然素材てんねんそざいのサラマンダーで出来てるから、接種せっしゅしても問題ないの。」

(生きてるサラマンダーを丸呑みにしたら、2人ほど死にかけてたけど……)


スカンク人族B

「その、サラマンダー・パウダーで治療したってこと?」


アルコル

「そうよ。発症はしてなくても感染してるかも知れないから、サラマンダー・パウダーを接種しといた方が良いは。

 ここに置いとくはね自分の判断で。少量を鼻に塗るだけで良いから。

 廉貞れんてい、行きましょう!」


スカンク人族C

「4階に行くの?…」


廉貞れんてい

「4階で仲間が待ってるの〜」



 アルコルは ❝サラマンダー・パウダー❞ の包みを3階の廊下へ起き、4階を目指して移動した。



○【オ・ソレイユ中央病院、施設内の階段4階】



 『フォルム・ドゥ・ショヴスリ』へ変身する ❝犬人族❞ のマノン・マドレーヌと、

 人狼ルー・ガルーの貪狼どんろうが4階へ着いた時、

 先程の ❝蜘蛛くも人族❞ の張り巡らせていた糸は、ガス爆発で大部分が吹き飛び廊下へ入ることが出来そうだ。


 マノンは蝙蝠こうもりの翼をたたみ、

 ショヴスリ三叉戟さんさげきが室内では長くあつかいづらいため短く変えて、

 カチッと、左手首からひじまでの前腕ぜんわん部にショヴスリを装着した。


 それでも前進をはば蜘蛛くもの糸を、



マノン

「ショヴスリ・カッター!」


 シュキン! シュパ シュパ シュパ シュパ シュパンー!



 頭頂部の ❝フェニックスのはね❞ がきらめき✨

 側頭部の蝙蝠こうもりの翼の意匠いしょうがピコピコしたかと思うと、スチャッっと跳んでランダムに動き蜘蛛くもの糸を次々に断ち切る。


 廊下に居た数名の ❝蜘蛛くも人族❞ ウォーウイルス発症者が眼のもやを暗くグルグル渦を巻かせ、襲いかかって来た!



蜘蛛くも人族の患者たち

「ピッピッピッピッ! ピッピッピッピッピッ!」


貪狼どんろう

薔薇結界ばらけっかい✿ に御座います!」



 むらさき薔薇ばらの花弁と香りは舞い、

 薔薇の防壁が ❝蜘蛛くも人族❞ を囲い込み一纏ひとまとめにして仕舞う。



マノン

貪狼どんろうさま!」


貪狼どんろう

「さぁ、参りましょう、姫。露払つゆはらいはわたくし貪狼が。さぁ!」


マノン

「 ₍₍∩˶ˊ⌓ˋ˶∩՞՞՞ 姫、と言うのは… 恥ずかしですー」


貪狼

「姫、こちらから文曲もんごくと、 ❝蜘蛛くも人族❞、その他の者たちの臭いがいたします。」


マノン

「しますね…」



 人狼の貪狼どんろうも、❝犬人族❞ のマノン・マドレーヌも、共に嗅覚には自身が有るのだ。



貪狼どんろう

「ここは、私の眷属けんぞくにお任せを。

 いぬちゃん、おいでませ。」



 貪狼どんろうふところより ❝大口真神おおぐちまかみ木札きふだ❞ を取りい出し、空へ踊らせれば、

 それは白金色しろかねいろの手乗り豆柴まめしばの、御霊犬ごれいけんへとへんじた。



貪狼

いぬちゃん、たのんだよ❤」


眷属けんぞく霊犬れいけん いぬ

「 ◤˶•̀㉨•́˶◥ わんわんお! わんわんお!」


マノン

いぬさま、かわいい〜)

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