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令嬢ギロチン  作者: 近太夫
2の巻 令嬢立志伝
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68/74

68 秘剣奥義⚔南無サンダー

マノン

「ショヴスリ・アロー!」



 『フォルム・ドゥ・ショヴスリ』のマノン・マドレーヌが、

 左手を前に右手で弓を引くように動かすと、マノンの頭頂部にきらめく ❝フェニックスの羽❞ のほむらが移りゆき、

 ポワン♪と光りを響かせて炎の矢が飛んだ❕


 『赤の女王』が怨霊おんりょうの ❝呪い❞ は、

 マノンの〈フェニックスのはね〉に焼かれてやぶれ、毒蛾どくがこん鱗粉りんぷんも〈ショヴスリ・アロー〉でパチパチ燃えきる。



ギヨティーヌ

「チェスト━━━!」



 ギヨティーヌは真剣白羽取しんけんしらはどりにしていた、血塗られし大鎌を一瞬だけ右へ引き込むように振り、

 『赤の女王』の怨霊おんりょう脊髄反射せきずいはんしゃで無意識に振られまいと、その反対へ重心を移動させるのを利用して、

 ❝胡蝶返こちょうがえし❞ に左へ投げれば、『赤の女王』の怨霊はよろけ遂には転倒した。



『赤の女王』の怨霊おんりょう

「あいったー!!」


マノン

「お師匠さま、呪いは焼き払いました!」


ギヨティーヌ

「ありがとう、マノンさん!


 オン・キリキリ・バザラ・ウン・ハッタ!

 奥義おうぎ煩悩具足ぼんのうぐそく❞!」



 ギヨティーヌは、『軍荼利明王ぐんだりみょうおう』の真言しんごんとなえ、

 左右の腕を胸の前でX字に組み、親指で小指を押さえ、残り3本の指を伸ばし手の甲は前へ、

 『大瞋印だいしんいん』をむすぶ。


 その、奥義 ❝煩悩具足ぼんのうぐそく❞ により、己が煩悩を具足とするギヨティーヌの見た目は変容して、翠玉すいぎょく色へと光り輝き、

 全身に帯びた ❝氣魄きはく❞ は、何人たりとも傷一つ付けられぬ者へと変化させた。



 ギヨティーヌは、わずかチャージタイム1ミリ秒で奥義詠唱おうぎえいしょうを完了する。では、奥義プロセスをもう一度見てみよう。



ギヨティーヌ

煩悩具足ぼんのうぐそく凡夫ぼんぷ火宅無常かたくむじょうの世界は、よろずのことみなもって、空事そらごと戯事たわごと真実まことあること無し。

 奥義おうぎ『煩悩具足』!」



 しなやかに膨らむ、

 ギヨティーヌ・タタンのエメラルドグリーンの長髪からは ︵⋆⁎‿ꕤ*⁎੭୧‿⁎❁フレグランスなシトラス系の香りが振りまかれる ︵⋆⁎‿ꕤ*⁎੭୧‿⁎❀


 ギヨティーヌ・タタンの家業は石鹸・洗剤の製造販売であり、各種ヘアソープ・ボディソープを取りそろえていた。



ギヨティーヌ

貪狼どんろうさん、巨門こもんさん、

 出てこいやぁ!」


人狼ルー・ガルーの貪狼どんろう

「御目通り光栄に存じます。はら〜り〜✿」


巨人ジェアン❇巨門こもん

「みんな、燃えてるか〜い。一緒に世界へ羽ばたこうぜ!」


ギヨティーヌ

破軍はぐんさん、気が付いてまして?!

 バフとデバフをたのみますわ!」



 落ちていた ⌐⎚д⎚¬ก₎₎✧ メガネが宙に浮き踊りだす。



透明人間とうめいにんげん破軍はぐん

Yoヨー

 さっき爆発させたの俺だぜ、ゴメン

 でも俺の魂は毎日が導火線どうかせん

 火花散らして止まらねぇ消火栓しょうかせん

 燃え尽きる前に刻むこの到達点とうたつてん

 Yayエーイ!!

 バフ⭐彡 & デバフ✳」



 透明人間とうめいにんげん破軍はぐんは仲間と中庭にいる人々へバフ⭐彡⭐彡⭐彡⭐彡⭐彡⭐彡⭐彡⭐彡⭐彡⭐彡⭐彡⭐彡

『赤の女王』の怨霊おんりょうにデバフ✳をかけた。



中庭の目覚めだした女性A

「きゃぁぁ…」


中庭の目覚めだした女性B

「きゃぁぁ〜」



 この時、中庭の目覚めだした人々から、

 浮遊メガネを見て ₍₍⌐⎚д⎚)) 少なからず悲鳴が上がったのは言うまでもない。



マノン

「破軍さま、ありがとうございます。

 マノン、行きまーす。ショヴスリ・ウイング!」


人狼ルー・ガルーの貪狼どんろう

「姫、何処までも貴女あなたと共に✿ トウ!」


巨人ジェアン❇巨門こもん

重力軽減じゅうりょくけいげん、巨大化、身体能力増強、生命力増強、攻撃力上昇、状態保持じょうたいほじ破壊不可はかいふか

 どこまでも走り抜くんだ、いっくぞー!」



 マノンは蝙蝠こうもりの翼をピュイン!と広げ羽ばたけば、頭頂の ❝フェニックスの羽❞ は輝いて、爆発で割れた4階の窓から中へ飛び込んでく。


 ギヨティーヌが自らの背後より呼び出した紫微しび一族の、


 人狼ルー・ガルーのキザな口髭の貪狼どんろうは、紫の薔薇を持ち白き燕尾服にて登場、

 マノン・マドレーヌを『姫』と呼び、彼女に続き薔薇の花弁を散らしてジャンプ! 同じ4階の窓から病院施設内へ入った。


 巨人ジェアン❇巨門こもんは、

 ブルー・ラインのサッカー・ユニフォームの身体が。みるみる15等身の、巨大なさわやか男子❇️へ。



ギヨティーヌ

(マノンさん、前のフォルムは未来的でカワイイ系でしたけど、今度のはいにしえのカッコイイ系ですわね!)


『赤の女王』の怨霊おんりょう

「我はもとうったえたり。人食いざめよ、れェェ!」



 『赤の女王』の怨霊が、天を手で掴むが如く突き上げる。



巨人ジェアン❇巨門こもん

「あれは、いったい何なんだい?」


ギヨティーヌ

さめですの、あれ?」


中庭の目覚めだした女性A

「きゃぁぁぁぁ、鮫よォ〜」


中庭の目覚めだした女性B

「きゃぁぁぁぁぁぁ!」


中庭の目覚めだした男性

「いゃぁぁぁぁぁ〜〜!」



 特大な口を開き沢山たくさんの『人食いざめ』が降って来た!



人食い鮫

「シャーク! シャーク!」


ギヨティーヌ

「巨門さん、鮫はお任せしましたわよ!」


巨門こもん

「ありがとう、みんな! 行っくぞぉ〜〜!

 パンチング! パンチング! パンチング!

 オーバーヘッド・キーーーック!」



 巨人ジェアンの巨門こもんは、

 一際ひときわ大きな ❝人食いざめ❞ を、その巨体で蹴り上げるオーバーヘッド・キック!

 だが、別の大きな鮫が巨門こもんの頭ごと呑み込んで噛み付く。

 状態保持じょうたいほじ破壊不可はかいふかで傷付かないとは言え、何も見えない。



巨門こもん

「なにィ!

 パンチング! パンチング! パンチング! パンチング! パンチング! パンチング! パンチング!」



 それでも、パンチングを雨あられと繰り出し ❝人食い鮫❞ を寄せ付けぬ、巨人ジェアン❇巨門こもん



侍⚔武曲ぶごく

紫電解しでんかい

 秘剣奥義ひけんおうぎ南無なむサンダー‼」



 そして、り刀で飛び込んだ侍⚔武曲ぶごくが、

 右手へ持つ電光でんこうの刀 ❝紫電しでん❞ を眼前に、左手をつばから切先きっさきまでスライドさせると、その能力は解放されいなずまを帯び紫にかがやかす⚡


 刀を持つ右手を高く伸ばして天を突き、広範囲雷撃こうはんいらいげきである秘剣中ひけんちゅう奥義おうぎ『南無サンダー』を ❝人食いざめ❞ たちへ放つ。

 もちろん、巨門こもんへ喰い付く鮫にも!



 ピカ✴ピカ✴ピカ✴ ゴロゴロ⚡ ゴロゴロ⚡

 ドーン❗ ドーン❗ ドーン❗ ドーン❗ ドーン❗ ドーン❗

 ビリビリビリビリビリビリ⚡ ビリビリビリビリビリビリ⚡


 人食いざめこうばしい〜 かおりをただよわせ、ドロップアイテムの蒲鉾かまぼこなど ❝もの❞ 製品を残した。



武曲ぶごく

「ご無事ぶじ御座ござるか、巨門どの!」


巨門こもん

「ありがとう、俺、燃えてるよっ!」


武曲

「… 美味しそうに竹輪ちくわが焼けて御座るな。」



 巨門こもんのかぶる大きな竹輪が美味しそうに湯気を上げる。

 状態保持じょうたいほじ破壊不可はかいふかが有るので、巨門こもんはもちろん無事だ。

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