66 血の盟約
○【オ・ソレイユ中央病院、4階施設内の奥】
文曲
「血魔法 ❝低血圧❞✴パチン♪」
メガネ男子の、
吸血鬼ヴァンピール ⌐❍ω❍¬ก₎₎✴文曲は、部屋中に張り巡らされる蜘蛛の糸へ逆さにぶら下がり、得意の『血魔法』を繰り出すが、やはりウォーウイルス発症者は高血圧になりがちで、低血圧は効果が薄い。逆に高血圧の魔法では、生命を危うくさせるため使えない。
室内では『風魔法』も効力に疑問がある。
文曲が思案に暮れていた…… その時、
ドクン❗
文曲の動かぬハズの心臓は鳴る。
文曲
(今、眷属が『血の盟約』を結んだ……)
カン! キュキュキュキュ! キン! キン!
❝血剣❞ を両手に抜き、❝蜘蛛人族❞ 数名の吐き出す蜘蛛の糸をかわす文曲に、
眷属蝙蝠 a の変化が伝わった。
文曲
(『血の盟約』は、吸血鬼ヴァンピールにとって何を置いても従う理。)
文曲の後ろには蜘蛛の糸に巻かれた人影が見える。
蜘蛛の糸に巻かれた人影
「―――― ニャン……」
文曲はこれへ近付く、
ウォーウイルスを発症し眼に暗き靄が渦となりグルグルとうねる、理性を失った ❝蜘蛛人族❞ を遠退けなければならない。
○【オ・ソレイユ中央病院、施設内の階段2階】
眷属蝙蝠 a
「 ⎛(⎝^˶৹˃ ᗝ ˂৹˶^⎠)⎞ チスチス! チスチスチスチス…」
マノン
「4階に ❝蜘蛛人族❞ のウォーウイルス感染患者が数人いらっしゃるそうです。全員が蜘蛛の糸のマスクをしていてサラマンダー・パウダーが効かないため、お手上げ状態だそうです。
文曲さまは、室内のため ❝風魔法❞ の効果が薄いのと、蜘蛛の糸に巻かれた方も他に居られるみたいで、これを護りながら、❝血魔法❞ を使い対抗しているのですが……
眷属さまだけ事情を知らせに脱出して来たそうです。
でも… この臭いで気を失って仕舞ったと言っておられます!」
❝犬人族❞ のマノンには、眷属蝙蝠 a の言葉が解るのだ。
ギヨティーヌ
「マスクをされてるんですね……
マノンさん、破軍さん、4階へ急ぎましょう。
❥アルコルちゃん★彡、廉貞さん、タコC:。彡 C:。ミさんたちは、感染者の治療をお願いします。」
マノン
「はい!」
透明人間 ⚯ 破軍
「Yo! Yo! 忘れられていなかったYo!! ⌐⎚д⎚₎₎✧」
アルコル
「❥アルコルちゃん★彡にお任せよ♡」
青銅オートマトン廉貞
「わかったの〜 念力〜」
タコ魔物たち
「わかったタコ C:。彡 わかったタコ C:。ミ」
アルコル
「踊って♡ 踊ってェ〜〜〜〜〜♡♥♡♥♡♥」
❥アルコルちゃん★彡が四次元バッグより出した ❝万能薬 サラマンダー・パウダー❞ は、廉貞の ❝念力〜❞ で振りまかれ、タコ魔物たちは C:。彡 C:。ミ 暴れるウォーウイルス発症患者へ張り付き、ウォーウイルス感染症は緩和されて行く。
○【オ・ソレイユ中央病院、施設内の階段3階】
マノン
「かなり酷しい臭いです。」
眷属蝙蝠 a
「 ⎛(⎝^。× Д ×。^⎠)⎞ チス〜チスチス〜〜」
ギヨティーヌ
「わたくし ❝奥義❞ に覆われて、あんまり臭いが分かりませんの。
原因は何でしょう?」
マノン
「臭いを出す種族の方々も居られるんですが… 恐らく……」
すると、部屋の中の数名が廊下へ出て来て、尻尾を上げ、お尻を向けて一斉にガスを発射した!
プシュュ━━━━━━━━〜〜〜〜〜!!
ブゥゥゥ━━━━━━━━〜〜〜〜〜!!
ブッシュ━━━━━━━━〜〜〜〜〜!!
プゥウゥ━━━━━━━━〜〜〜〜〜!!
マノンはあまりの臭さにモフ尻尾は下がり、鼻を手でおさえ息が出来ず、
眷属蝙蝠 a も、臭いが目に沁みて涙を流す。
異臭の元は3階だったのだ、あまりのことに息を止め、皆で急ぎ階段を駆け上がる!
○【オ・ソレイユ中央病院、施設内の階段4階】
4階へ着くと、廊下は ❝蜘蛛人族❞ の吐いた糸がぎっしり詰まっていて、先を見渡すことすら出来ない。
破軍 ⌐⎚д⎚₎₎✧
「Hey
オレの鼻でもわかる臭い
でも逃げない、原因探すのが正解
臭い 臭い、終わらない
香水じゃ隠せない、クリーンにしたい
窓を全開、空気は爽快
Yay!!」
バチッ…
ドッ━━━━━━━━━━━━━━━━━ン!!
浮遊メガネ ⌐⎚д⎚₎₎✧ 透明人間 ⚯ 破軍は、鉄筋コンクリートの建物内へ充満するガスを外へ出すため、4階の中庭側の窓を開けようと、金属の窓枠へ触れ静電気が放電。
ガスに引火、爆発する。
○【オ・ソレイユ中央病院、中庭】
中庭へ投げ出されるメガネ 彡⌐⎚д⎚₎₎
それはマノン・マドレーヌも同じであった。4階の窓から、爆風が彼女の身体を手に包む眷属蝙蝠ごと吹き飛ばす。
ギヨティーヌ
「マノンさん!」
ギヨティーヌはマノンを素早く抱え、そろって中庭へ跳び下りた。
マノン・マドレーヌが気を失いそうになりながら、
マノン
「❝スカンク人族❞ のガスの臭いです、宿屋のお客さまにいらっしゃったことがあるんです……」
ギヨティーヌ
「しっかりして、マノンさん!」
ギヨティーヌ・タタンは、奥義 ❝煩悩具足❞ で無事だが、
ウォーウイルスに感染しているのか ❝スカンク人族❞ の強烈なガスは、中庭に避難していた人々も襲い。その異臭から次々と失神していく。
その中にはマダム・ローズ・タルトもいた。
ギヨティーヌ
「マダム・ローズ!」
その刹那、にわかに鳴り渡る地響き、よどむ空気。
空は鉛色の雲へ覆われ、稲光は唸り。
地に亀裂は生じそこより白き霧が湧き出で、朦朧たる人影は徐々にハッキリした物となり。
スカンクのガスとは違う、別の臭いが周辺へ漂う。




