第47話:王都全土、ライブ会場化。あるいは『王宮大脱出(エクストリーム)』
国王陛下を「公務員Vチューバー」に仕立て上げ、王宮の威厳をピクセル単位で粉砕したリ・センセン。
「リ・センセン、次は一体何をするつもりだ? 国王の全財産をプレゼントに回すなど、国が破綻してしまうぞ!」
「イヴさん、経済ってのは回してナンボだろ? 貯め込んでた金貨を市場に流して、ついでにエンタメの熱狂を注入する。これぞ『リ・センセン流・異世界アベノミクス』だよ。みんな、準備はいいか? 今から王都全土を舞台にした『リアル脱出ゲーム』を開始するぜ!」
聖女テレーゼを王宮のどこかに隠し、見つけた者には『聖女のサイン入り便座(プラチナ製)』を贈呈!
全市民が欲望に狂い、路地裏を駆け抜ける狂乱のイベントが幕を開けます!
※今回も「みんな(Mina)」のコメントが地響きとなって押し寄せる! 5000文字超えの「全市民参加回」です!
「——あー、テステス! 王都のリスナーのみんな、生きてるか!? さあ、お待たせしました。本日のメインディッシュ……『第一回・王都大脱出! 聖女様を捕まえろレース』のお時間だ!!」
王都中央広場に設置された巨大モニターが、突如として鮮血のような赤色に染まり、心臓の鼓動のような重低音が街中に響き渡った。
画面には、王宮の秘密の小部屋でガタガタと震えながら、必死にドアの鍵を確認している聖女テレーゼの姿が映し出されている。彼女の隣には、リ・センセンが『12.0正式服』の錬金術をフル稼働させて作り上げた、眩いばかりの光を放つ**『プラチナ製・ゲーミング・ウォシュレット』**が鎮座していた。
「今回のルールは簡単だ! 制限時間は一時間。この広大な王宮のどこかに隠された聖女様を最初に見つけ出し、その横にある『聖なるボタン』を押した奴が勝者だ! 優勝賞品は……国王の秘密の金庫から拠出した金貨十万枚! そして、テレーゼ様の直筆サイン(キスマーク付き)入り・プラチナ便座だぜ!!」
リ・センセンが叫んだ瞬間、王都の空気が物理的に爆発した。
【1.8m de Messi:うおぉぉぉ! プラチナ便座! しかもキスマーク付き!? 888888!!】
【隣の王さん:みんな、見ろよ! 広場のパン屋も鍛冶屋も、全員がエプロン放り投げて走り出したぞww 欲に目が眩みすぎだろ!w】
【ガチ勢:おい、待て! 今画面の隅に映ったの、王都の近衛隊長じゃないか!? あいつも参加してんのかよww】
【物理の張先生:警告。リ・センセン、君は王宮の防衛結界を『イベント参加証』を持つ者だけに限定して解除したのか。……物理的なセキュリティが、ただの『ゲームのギミック』に成り下がっている。……信仰が欲望に書き換えられる瞬間を、私は今見ている……】
【課金王:ハハハ! 混沌こそが最高のエンタメだ! 賞金をさらに倍、二十万枚にしてやる! 全力で獲りに行け! ナイスパ(1000万円)!! ギフト:『全方位・追跡レーザー照明』投下!!】
(システム:超弩級ギフト『サーチライト・ヘブン』が発動しました!)
「感謝するぜ、旦那! ……さあ、みんな! ゲートは開いた! 欲望のままに、聖なる尻を目指して走れ!!」
ドォォォォォン!! というファンファーレと共に、王宮の正門がゆっくりと、だが確実に全開になった。
普段なら王族や高位貴族しか足を踏み入れることを許されない聖域に、泥だらけの靴を履いた平民、鼻息の荒い商人、さらには「俺が便座を継承する!」と叫ぶ狂った老人までもが雪崩れ込んでいく。
王宮の内装は、リ・センセンのハッキングによって、一部が『アスレチック会場』のように改造されていた。
「ここから先は『毒の沼(ただのピンクの入浴剤)』だ! 落ちたらスタート地点に戻されるぞ!」というリ・センセンのナレーションがスピーカーから流れる中、市民たちは豪華な彫像や絵画を足場にして飛び跳ねていく。
「ひ、ひぃぃ……っ! リ、リ・センセン! 民たちが、……かつて私を拝んでいた民たちが、……獣のような目でこちらに向かってきます! これ、本当に『ファン交流会』なのですか!? 略奪の間違いではありませんか!?」
モニターの中で、テレーゼが扉を椅子で補強しようと必死に抵抗している。その「必死すぎる顔」がドアップで中継されるたびに、ライブの同接は1500万を突破。リスナーたちの応援(煽り)コメントが、弾幕となって王宮内の壁にホログラムで投影され、参加者たちの闘争心をさらに煽る。
「——イヴさん、見てみろよ。……あいつら、今まで教会で膝をついて、いつ叶うか分からない祈りを捧げてた時より、ずっと目が輝いてるぜ?」
リ・センセンは要塞のコックピットで、最高級の魔導ビールを飲みながらモニターを眺めていた。その隣では、ポータブルマッサージ機で肩を揉まれているイヴが、半分呆れたような、半分感心したような溜息をついた。
「……リ・センセン。貴様は本当に、人間の本性を引き出すのが上手いな。……だが、あの再就職させた禁忌騎士たちが、『警備員(中ボス)』として参加者にプロレス技を仕掛けているのは、……貴様の演出か?」
「当然だろ。難易度が高ければ高いほど、クリアした時の『映え』が違う。……おい、ハンス(元禁忌騎士)! そこは右ストレートじゃなくて、ラリアットだ! その方が画面映えするんだよ!」
「ぐ……ぬぅ、了解した、リーダー! ……死ねい、不信仰者ども! ここは『聖なるイベント会場』だ! 整理券を持っていない者は去れ!!」
漆黒の甲冑を纏った禁忌騎士が、なぜか「運営」と書かれた蛍光イエローのビブスを着用し、暴徒と化した市民をなぎ倒していく。その光景のシュールさに、チャット欄は『草』の文字で埋め尽くされた。
「さて、みんな! 放送開始から三十分。そろそろテレーゼ様にも『追加の演出』が必要だと思わないか? アンケートの時間だぜ!」
【(アンケート:聖女様にさらなる『試練』を与えるなら?)
A:聖女様の居場所をリアルタイムGPSで全市民に共有(3Dマップ公開)
B:聖女様の衣装を『正式服・限定スキン:バニーガール(聖なる耳付き)』に強制換装】
【1.8m de Messi:B一択だろ!! バニー聖女を見せずして何がライブ流だよ!!】
【隣の王さん:みんな、分かってるよな……? Aも捨てがたいが、ビジュアルの暴力には勝てねえよな!!】
【課金王:ハハハ! 両方だ! AもBも採用しろ! 差額は俺が払う! ナイスパ(2000万円)!!】
「——お前ら、ガチで鬼畜だな! ……嫌いじゃねえぜ!!」
リ・センセンがコンソールを叩くと、王宮内の魔力供給ラインが一時的にショートし、テレーゼのいる部屋が七色の光に包まれた。
次の瞬間、画面に映し出されたのは、あまりの羞恥心に顔を真っ赤にし、自分の長い髪で体を隠そうとしているテレーゼの姿だった。
彼女の頭には黒いウサギの耳がつき、背中には白い綿菓子のようなしっぽ。そして、魔法の拘束力がかかった「ハイレグのバニースーツ」が、彼女の豊かな曲線美をこれでもかと強調していた。
「な……ななな、何ですかこの……お尻がスースーする格好は……っ!? リ・センセン!! 殺して! 今すぐ私を殺しなさい!! こんな格好で、……民の前に出るなんて……っ!!」
【1.8m de Messi:神回確定www 聖女バニーきたぁぁぁ!! スクショが止まらねえ!! 888888!!】
【隣の王さん:みんな、見ろ! GPSが公開された瞬間、王宮を走る市民たちのスピードが三倍になったぞwww 欲望の力すげぇww】
【物理の張先生:……羞恥心という高密度の精神エネルギーが、王宮の魔力炉と共鳴している。リ・センセン、君は人間の感情を『燃料』にして、都市のシステムそのものをオーバークロックさせているのか。……倫理的には崩壊しているが、効率としては完璧だ】
「倫理? そんなステータス、12.0正式服には実装されてねえよ!」
リ・センセンは高笑いしながら、次の仕掛けの準備を始めた。
王都は今、古い信仰と秩序を完全に失い、代わりに「熱狂」と「欲望」という名の、新しい神を手に入れていた。その神の名は——『エンターテインメント』。
「——さて、残り十五分! 聖女の部屋のドアまであと数メートルだ! 最初にプラチナ便座を手に入れるのは、どのリスナーだ!? ライブ中継、最後まで見逃すなよ!!」
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
第47話、王都全土を巻き込んだ「聖女争夺戦」回でした!
ディテールを盛り盛りにしてみましたが、いかがでしたでしょうか?
聖女様、ついにバニーガールにまで堕ちてしまいましたが……これもすべては「同接」のためです(笑)。
プラチナ便座と金貨二十万枚を求めて、王宮が運動会会場と化す。
リ・センセンの作る「新しい世界」は、今日もカオスで絶好調です!
【作者からのお願い】
「聖女バニー、ガチで尊いwww」「GPS追跡で追い詰められる聖女様、ゾクゾクするわw」と思った「みんな(Mina)」!
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お前らの評価が、優勝者に贈られる『聖女様からの特別なご褒美(物理)』の内容を決めます!
4月18日の50話到達に向けて、このまま「連載RTA」爆走中!
第48話は、レース決着! 優勝者は誰だ!? そして、王都の地下で眠っていた『真の守護神』が、この騒ぎにブチギレて……!?
お楽しみに!
それでは、第48話でお会いしましょう!




