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第46話:王都パニック、あるいは史上最大の『オフ会』へようこそ

王都に設置された巨大モニターが、ついにリ・センセンの魔手に落ちました。

「リ・センセン、国民たちがみんなモニターの前で踊り狂っているぞ! 王国の秩序が崩壊してしまう!」

「イヴさん、これは秩序の崩壊じゃない。……『エンタメによる統一』だよ。みんな、準備はいいか? 今から王都を舞台にした特大の『イベント(整活)』を仕掛けるぜ!」

聖女テレーゼを「イベントMC」に任命し、リ・センセンは王都の住人全員を巻き込んだオフ会を宣言します。

ターゲットは、城の奥で震えている国王陛下!

※今回も「みんな」の弾幕が戦場(チャット欄)を埋め尽くす! 3800文字超えの「王都ジャック回」です!

「——親愛なる王都のリスナーのみんな、調子はどうだい!? 画面越しに聖女様の笑顔を見て、今日も一日徳を積んでるかな?」


王都の広場、噴水前、そして貧民街の路地裏。あらゆる場所に設置されたモニターに、金ピカスーツのリ・センセンと、メイド服姿でマカロンを食べている聖女テレーゼが映し出された。

 王都の住人たちは、最初こそ「異端の術だ」と恐れていたが、今や「次はどんな面白いものが映るんだ?」と、仕事を放り出してモニターに釘付けになっていた。


「さて、本日のメインイベントだ! ……俺たちは今から、王宮に『凸(突撃)』する。……目的はただ一つ。……国王陛下に、俺のチャンネルの『名誉顧問』になってもらうことだ!」


【1.8m de Messi:ギャハハハハ!! 王宮に凸www センセン、それ不敬罪どころじゃねえぞ!! 888888!!】

【隣の王さん:みんな、見ろよ! センセンが乗ってるの、あの『移動型放送要塞』じゃねえか! 王都の門をぶっ壊して入る気だぞwww】

【物理の張先生:警告。王宮の防壁には、古代の対消滅術式が刻まれている。……通常の手段では、門を一ミリも削ることはできないはずだ。……リ・センセン、どうするつもりだ?】

【課金王:ハハハ! 城門を破壊したらボーナスだ! ナイスパ(500万円)!! ギフト:『次元貫通型・イベント用クラッカー』投下!!】


「感謝するぜ、みんな! ……次元貫通? ちょうどいいな。……門なんて壊さねえよ。……『演出』で書き換えるんだ」


リ・センセンがコンソールを叩くと、要塞の前面にある巨大なプロジェクターから、眩いばかりの光が放たれた。

 それは攻撃魔法ではない。王都の城門全体を『巨大なギフトボックス』のホログラムで覆い隠す、12.0正式服の「景観変更パッチ(Mod)」だ。


「——テレーゼ様、合図を! リスナーのみんなが待ってるぞ!」


「……は、はい。……王都の、……私の愛する子供たち(リスナー)よ。……今、新しい時代の扉が開きます……。……オープン、ザ・プライズ!!」


テレーゼがサイリウムを振り上げると同時に、王都の堅牢な城門が、まるで紙細工のように「パカッ」と左右に開き、中から大量の紙吹雪と風船が飛び出した。

 次元を無視したリ・センセンのハッキングにより、城門のロック機能そのものが「プレゼント箱の開封」というフラグに書き換えられたのだ。


「な、なんだ!? 何が起きた!? 城門が……勝手に開いたぞ!?」

 「敵襲……ではないのか? この……ハッピーな音楽は何なんだ!?」


困惑する衛兵たちを尻目に、リ・センセンの要塞は爆音のユーロビートを撒き散らしながら、王宮の敷地内へと堂々と進軍した。

 道中、立ち塞がる騎士たちに対して、リ・センセンは武器を抜くことさえしなかった。代わりに彼が放ったのは、大量の『無料試供品ゲーミング・エナジードリンク』だ。


「ほら、お前ら! サービスだ! これを飲めば三日は寝ずに守衛ができるぞ! ……ついでにチャンネル登録も忘れんなよ!」


【1.8m de Messi:騎士たちがドリンク片手に自撮りしてるwww 完全にオフ会会場じゃねえか!! 888888!!】

【隣の王さん:みんな、見ろよ! センセンが王宮のバルコニーにドローンを飛ばしたぞ! 国王が……国王がパジャマ姿で逃げ惑ってるwww】

【物理の張先生:……王宮の権威が完全に崩壊したな。リ・センセン、君は暴力ではなく『滑稽さ』で支配を成し遂げようとしているのか。……恐るべき戦術だ】


ついに要塞は、王宮の謁見の間に突き刺さるようにして停車した。

 豪華な絨毯の上を、泥だらけのタイヤが蹂躙する。そこには、玉座に座り、ガタガタと震えながら王冠を押さえる老国王の姿があった。


「き、貴様が……リ・センセンか。……我が国を、……我が信仰を、……こんな『お祭り』のような、下俗なものに変えおって……っ!」


「お祭り、最高じゃねえか、陛下。……ほら、カメラに向かって挨拶してくれよ。……今、この瞬間、王都の住民全員がお前の『情けない顔』を4K画質で見てるんだぜ?」


リ・センセンは国王の顔の横に、スマホ型の受信機を突きつけた。画面には、国民たちの「陛下、パジャマ似合わねえw」「意外とショボいな」という辛辣なコメントが滝のように流れている。


「……あ、……あぁ……。わしの……わしの威厳が……っ……」


「威厳なんて、数字(アクセス数)の前には無力だ。……さあ、みんな! アンケートだ! この国王陛下に、これから何をしてもらおうか?

 A:メイド服を着て、聖女様と『二人でハート』を作る

 B:全財産を『リスナーへの還元プレゼント』として放出する」


【(アンケート結果:A案とB案、両方 100%!!)】


「ハハッ! みんな欲張りだな! よし、採用だ!! 陛下、今日からお前は『異世界初の、公務員Vチューバー』だ!!」


その日、王国の歴史は終わった。

 そして、リ・センセンが支配する『全土ライブ配信帝国』の建国が、爆音のファンファーレと共に宣言されたのである。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


第46話、王宮をオフ会会場に変え、国王をVチューバー(物理)にする回でした!

リ・センセン、もはや誰にも止められませんね(笑)。

城門をプレゼント箱として開けるという『正式服』のバグ技、これには国王も形無しです。

みんな、アンケートでの鬼畜なダブル採用、ありがとうございました!


【作者からのお願い】

「国王のメイド服、目が腐るけど見たいww」「全財産プレゼント、俺も応募するわ!w」と思った「みんな」!

ぜひ**ブックマーク(BM)と、下の評価ボタン(★★★★★)**をポチッと頼むぜ!

お前らの評価が、リ・センセンが次に買収する『隣国の女王』のキャラクター性を決めます!


4月18日の50話到達に向けて、このまま「連載RTA」爆走中!

第47話は、王都を舞台にした『全市民参加型・大運動会』。

お楽しみに!


それでは、第47話でお会いしましょう!

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