表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

45/50

第45話:王都パニック、あるいは『大型ビジョン』による文化侵略

王都の至る所に設置された巨大モニター。それは平和の証ではなく、リ・センセンによる『精神支配』の始まりでした。

「リ・センセン、王都の民たちが仕事を放り出してモニターの前に集まっているぞ! 経済が止まってしまう!」

「イヴさん、これからは『娯楽』こそが最大の経済なんだよ。みんな、準備はいいか? 記念すべき王都初放送のメインコンテンツを発表するぜ!」

聖女テレーゼによる『王都のグルメレポ』、そして禁忌騎士たちによる『全力ダンス』。

王国の常識が、ピクセルと音圧によって粉々に粉砕されます!

※今回も「みんな」の弾幕が光の速さで流れる! 3600文字超えの「洗脳回」をお届けします!

「——あー、テステス。王都のリスナーのみんな、聞こえるか? 今日からこの『リ・センセン・チャンネル』が、お前らの退屈な日常をアップデートしてやるぜ!」


王都中央広場。かつては聖騎士の凱旋や処刑が行われていた神聖な場所に、突如として出現した二十メートル四方の巨大液晶モニター。そこから放たれる圧倒的な光量と、リ・センセンの軽快な声が、石造りの街並みに響き渡った。


「な、なんだこれは……。空に浮かぶ鏡の中に、リ・センセンが映っているぞ!」

 「見ろ! 聖女様だ! 聖女様が、……あんなに短いスカートを履いて、……何かを食べている!?」


モニターの中で、聖女テレーゼはリ・センセン特製の『超激辛・魔界ラーメン』を前に、涙目で悶絶していた。


「……はふぅ、……ひ、ひぃ……っ。リ、リ・センセン……舌が、舌が燃えていますわ! これが……これが本当に、王都の民に元気を与える『聖なる儀式』なのですか……?」


「儀式じゃねえよ、『激辛チャレンジ』だよ! ほらテレーゼ、みんなが『ナイスパ』でお前の火を消すための『聖なる牛乳』を投げ銭してくれてるぞ。……目標金額まであと少しだ、頑張れ!」


【1.8m de Messi:8888888888!! 聖女様が真っ赤だぞwww 萌え死ぬwww】

【隣の王さん:みんな、見ろよ! 王都の広場の奴ら、口を開けて呆然としてるぞww センセン、カメラを王都側に切り替えてくれ!】

【物理の張先生:……興味深い。リ・センセン、君は情報の非対称性を利用して、王都の民の『美意識』を強制的に上書きしているな。……このままでは、彼らの信仰対象が『神』から『コンテンツ』へと変質するぞ】

【課金王:ハハハ! 聖女が鼻水をすすりながらラーメンを食う姿に、ナイスパ100万! みんな、もっと煽れ!!】


「感謝するぜ、みんな! ……さて、王都のリスナー共。お前らが信じてきた聖女様は、今、俺の横でラーメンの汁を法衣に飛ばしながら必死に生きてる。……どっちが『親しみやすい』か、一目瞭然だよな?」


リ・センセンがコンソールを操作すると、画面は二分割された。

 左側には、激辛に苦しむ等身大のテレーゼ。

 右側には、リ・センセンの強制労働契約を結ばされた禁忌騎士たちが、なぜかピンクのフリル付きエプロンを着用し、リズムに合わせて『オタ芸』を披露している映像だ。


「ぐ……おぉぉ! 神よ、私をお許しください! ……そーれ、ハイ! ハイ! ハイハイハイハイ!!」


かつての教会の暗殺者たちが、死んだ魚のような目で完璧なキレのダンスを見せる。その背景には、ド派手な「666」や「草」という文字がエフェクトとして飛び交っている。


「……嘘だろ。あの禁忌騎士のハンス様が、……あんなに楽しそうに踊っているなんて……」

 「聖女様も、……あんなに美味しそうに(?)ラーメンを……。教会で聞く説教より、こっちの方がずっと『生きてる』感じがするぞ……」


一人、また一人と、王都の住人たちが膝をつき、祈るのではなく、モニターに向かって「いいね」のジェスチャーを送り始めた。リ・センセンが事前にバラまいた『魔導タブレット(受信専用)』を持つ若者たちは、すでにチャット欄に「聖女様かわいい」「騎士団ワロタ」と書き込みを始めている。


「リ・センセン……。見てください。……王都の人々が、私を見て……笑っています。……私が神の奇跡を見せていた時は、みんな震えて跪くだけだったのに……。……これは、……これは本当に『罪』なのでしょうか?」


テレーゼが、ラーメンのスープで汚れた口元を拭いながら、モニター越しの民衆を見つめる。

 リ・センセンはサングラスを外し、その冷徹だがどこか楽しげな瞳で彼女を見返した。


「テレーゼ、みんなが求めてるのは『完璧な神』じゃない。……一緒に笑える『隣のアイドル』なんだよ。……お前が人間らしくなればなるほど、この国の信仰システムは俺の思い通りに書き換わる」


「……貴様は、本当に……、恐ろしい男だ。……だが、……この牛乳、……美味しいですわ(ゴクリ)」


テレーゼがスパチャで解禁された『聖なる牛乳(ただの特濃ミルク)』を飲み干すと、同接はついに1000万を突破。王都中の教会が、その瞬間、静まり返った。祈りを捧げる者が一人もいなくなったからだ。


「——よし、みんな! 次のコーナーは……『王城にドローンで突撃! 国王陛下の寝顔を晒してみた』だぜ!! 準備はいいか!?」


【1.8m de Messi:ガチの放送事故キターーー!! 888888!!】

【隣の王さん:みんな、これは歴史の教科書に載るぞww センセン、捕まる前に全部見せてくれ!!】

【課金王:ハハハ! 王様のプライバシーを買い取るぜ! ナイスパ!!】


リ・センセンの指先一つで、王国の権威がピクセル単位で崩壊していく。

 王都は今、未曾有の「エンタメ・パニック」に包まれていた。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


第45話、王都全域を「ライブ会場」に変え、聖女と禁忌騎士をネタにする回でした!

リ・センセンの『文化侵略』、もはや軍隊を出すより効率的ですね(笑)。

聖女様の激辛チャレンジに、禁忌騎士のオタ芸……。

王国の尊厳が、リスナーのナイスパによってどんどん削られていきます。

みんな、テレーゼ様への牛乳スパチャありがとうございました!


【作者からのお願い】

「聖女様の激辛顔、尊いww」「国王の寝顔配信、全裸待機だわw」と思った「みんな」!

ぜひ**ブックマーク(BM)と、下の評価ボタン(★★★★★)**をポチッと頼むぜ!

お前らの評価が、リ・センセンが国王の寝室に放り込む『ドローンの数』を決めます!


4月18日の50話到達に向けて、このまま「連載RTA」爆走中!

第46話は、王都パニックの頂点。国王陛下、ついにライブ出演(強制)!?

お楽しみに!


それでは、第46話でお会いしましょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ