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第37話:不法占拠、あるいは『ゲーミング領地』の開拓

王女ルルの目の前で近衛騎士団を無力化し、リ・センセンが突きつけたのは「土地の譲渡」という理不尽な要求でした。

「リ・センセン、貴様……本気で言っているのか? 王国の土地を、たかが配信の『拠点』にするために差し出せと!?」

「たかが、じゃねえよイヴさん。……これは聖地巡礼の準備だぜ」

混乱する王女を余所に、リ・センセンはリスナーたちと勝手に『領地レイアウト』の相談を始めます。

異世界の地図が、正式服プレイヤーの都合で書き換えられる瞬間を、どうぞお見逃しなく!

※今回も弾幕・ギフト乱舞! 3300文字超えの「建国(?)回」をお届けします!

「……と、土地を譲れ……? 拠点を、作る……だと……?」


王女ルルは、半壊した天幕の椅子に力なく座り込み、リ・センセンの言葉を反芻していた。彼女の瞳には、怒りを通り越した絶望が浮かんでいる。無理もない。一国の王女が、正体不明の狐人族に空から突っ込まれ、挙句の果てに「不動産をよこせ」と脅されているのだ。


「ああ。どうせこの密林、お前ら王都の連中じゃ管理しきれねえだろ? 魔物は出るわ、地下にはヤバいバグ……じゃなかった、古代遺構が眠ってるわ。……なら、俺が『管理』してやるって言ってんだよ」


リ・センセンは、鼻歌を交じりにドローンの投影機能を使い、空中に巨大な『密林の3Dマップ』を映し出した。


【1.8mのメッシ:キタキタ! 領地経営シミュレーション編か!ww】

【隣の王さん:センセン、どうせなら滝の近くがいいぞ! 見栄えがいいからな!】

【物理の張先生:リ・センセン、地下遺構の魔力供給ラインを計算に入れろ。あそこの冷却システムを再利用すれば、無限の電力……いや、魔力源が手に入るぞ】

【課金王:ハハハ! 土地代は俺が出してやるよ! ギフト:『超合金・プレハブ資材セット』投下!!】


(システム:超弩級ギフト『都市開発スターターパック』が投下されました!)


「おっ、旦那! 毎度あり! ……よし、家人们、アンケートだ。この拠点、どんなテーマにする?

 A:堅牢な軍事要塞

 B:光り輝くゲーミング・パラダイス」


【(アンケート結果:B案 92%!)】


「——だよな! 12.0正式服といえば、ネオンと発光エフェクトだろ!」


リ・センセンが指をパチンと鳴らすと、ギフトで実体化した謎の金属筐体と、地下遺構から吸い出した『古代パーツ』が、密林の木々と融合しながら猛烈な勢いで組み上がり始めた。


「な……な、……な、何が起きているのですか!? 樹木が……鉄へと変わっていく!? 邪教の術か!? それとも……!」


ルルが悲鳴を上げる。彼女の目の前で、数千年の樹齢を誇る古木が、リ・センセンの魔力によって分解・再構成され、スタイリッシュなメタリック・ブラックの『タワー型建築物』へと変貌していく。


「邪教じゃねえよ。『ハウジング機能』の応用だ。……イヴさん、ボサッとしてねえで、その聖剣の魔力をこっちの『蓄電ユニット』に流してくれ」


「リ、リ・センセン……! 私にこの……神の力とも呼べる聖剣を、……『発電機』の代わりに使えと言うのか!? 騎士としての……騎士としての誇りが……っ!」


イヴが七色の聖剣を握りしめ、顔を真っ赤にして抗議する。しかし、リ・センセンの「正式服の効率主義」の前では、誇りなど何の意味も持たなかった。


「誇りでお腹は膨れないぜ? ……ほら、これをやれば、拠点の『レストボーナス』でお前のレベルアップ速度が二倍になる。……やるか、やらないか、どっちだ?」


「……二倍……だと……? ……っ、く……! 承知した……。……この『ソラリス・レガシー』、……拠点の灯火となるために振るおう……」


イヴが屈辱に耐えながら聖剣を地面の端子に突き立てると、凄まじい魔力が拠点へと流れ込み、建物の外壁に埋め込まれた『LEDライン』が一斉にレインボーカラーに輝き始めた。


【隣の王さん:うわあああ! 眩しい! これぞゲーミング領地www】

【1.8mのメッシ:密林の中でここだけ浮きすぎてて草www】

【物理の張先生:効率的な魔力循環だ。……ただ、これでは周囲数十キロの魔物が『光』に引き寄せられてくるのではないか?】


「張先生、心配ねえよ。……『迎撃タレット』の設置も終わってる。……さて、ルル。……お前のキャンプの場所、ちょっと邪魔なんだよ。……そこ、俺の『駐車場ヘリポート』にしたいから、さっさと撤退しろよ」


リ・センセンは、王女に向かってシッシッと手で追い払う仕草を見せた。

 もはや王都の権威など、彼の眼中にない。彼にとってルルたちは、せいぜい「領地開拓イベントのNPC」程度の認識だった。


「……き、……貴様ぁぁぁ!! 許しません、絶対に許しませんからね! 王都に戻り、軍を再編し……この忌々しい『光る塔』を、粉々に砕いてあげますわ!!」


「ああ、楽しみにしてるぜ。……軍を連れてくるなら、なるべく『レア装備』を持ってる奴を優先してくれよな。ドロップ品に期待してるからよ」


リ・センセンは、怒り狂って撤退していくルルたちの背中を、ドローンで執拗に追跡しながらライブ中継した。


【課金王:ハハハ! ルルの捨て台詞、最高だな! 5つ星の評価だ!】

【1.8mのメッシ:センセン、これでついに『自分の家』ができたな。……とりあえず、初回の配信記念に何する?】


リ・センセンは、完成したゲーミング・タワーの最上階、全面ガラス張りのテラスに立ち、密林を見下ろした。

 隣には、疲れ果てた表情で、しかしまんざらでもなさそうに自分の『豪華な自室』を確認しているイヴの姿がある。


「決まってるだろ。……まずはこの『拠点』を起点にして、この世界の『クエスト・ライン』を全部ぶっ壊してやるんだよ。……いいか、家人们。……今日からここが、異世界最強の『廃人ギルド』の本部だ!!」


リ・センセンの声が、七色の光と共に密林の夜に響き渡った。

 王都との全面戦争、そして地下遺構に眠る『世界の管理者』との対峙。

 すべてをゲーム感覚で踏み越える狐人の冒険は、ここから新たな章へと突入する。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


第37話、ついにリ・センセンの拠点が完成しました!

密林の中に突如現れた『ゲーミング・タワー』。イヴさんの聖剣を発電機にするという、リ・センセンの徹底した効率主義(外道)っぷりが光る回でしたね(笑)。

ルル王女は復讐を誓って去っていきましたが、リ・センセンはそれを「ドロップ品の配達」としか思っていないようです。

果たして、次なる『獲物』は誰なのか!?


【作者からのお願い】

「拠点のセンス、悪趣味すぎて好きww」「イヴさんの発電係、可愛そうだけど笑えるw」と思った方は、ぜひ**ブックマーク(BM)と、下の評価ボタン(★★★★★)**をポチッとお願いします!

皆さんのポイントが、拠点の『防衛レベル』をさらに引き上げます!


4月18日の50話到達に向けて、このまま「不眠不休の連載モード」で突っ走ります!

第38話は、拠点の初稼働、そして王都からの刺客カモの到来。

お楽しみに!


それでは、第38話でお会いしましょう!

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