閑話 SNSからの爆弾
学校から帰宅しベッドにダイブ。はーつかれたつかれた。送辞の添削とか先生とやってくれっての。そんなこと思いつつスマホを開く。
「――――ヒュッ」
つぶやいたーのおすすめに流れてきた画像を見て、喉の奥が鳴った。
とっさにスマホを閉じる。
謎に周囲を確認して、そしてもう一度おそるおそるつぶやいたーを開きなおす。
人間にはそっくりな見た目の人が3人いると俗に言うけれど、彼女のそっくりさんがいるならぜひ連れてきてほしい。できれば今すぐに。そうしたらこれが彼女ではない可能性が出てくるから。
けれど何度見ても、そして別の人が流した写真を見ても、それは彼女にしか見えなくて。
さぁと血の気が引く音まで聞こえるような気がした。
『セリスは部活とかやってないんですか?』
『やってないです。うちは部活必須じゃないので』
『いいなぁ。うち必須なんですよ。別に囲碁好きだけど、絶対入れ〜絶対大会出ろ〜って言われるとちょっとなって気持ちになります』
『それはちょっと分かります』
『必須じゃないのか~。それだと人数必要な部活は大変ですね』
『まあ皆さんなにかやってますけどね。私もやってみたら楽しかったですかねえ』
『うーん、周囲の人間関係によるとしか……。うちは部活必須ですけど、人間関係こじれてもなにか所属しなきゃいけないのはそれはそれで大変ですし』
『こう言っちゃうとアレなんですが、学校に友達とかいないんですか?』
『いないというか……まあ、空気みたいに座ってるだけなので、特に誰も話しかけてきたりは……』
『へー、学校生活それでなんとかなるんですね』
『まあ、テストの点数取れていれば生活にはあまりとやかく言われないですね。そこは助かっています』
『いいんだか悪いんだか』
『受験終わったんですね、おめでとうございます』
『ありがとうございます』
『結構早いですよね?』
『そう……ですね。動画では身バレ防止に推薦って言ってるんですけど、実は内部進学なので、もっと前から決まってたんです』
『そうなんだ、大学付属なんですね』
『あー、附属高校って数が少ないので、身バレ防止にあんまり言わないようにしてまして……外では内緒にしておいてもらえますか』
『もちろんです』
『今度最終試験があるので、しばらくイン率下がります』
『あれ、進学決まっても試験あるんですね』
『そうなんですよ。ちょっと面倒です……』
『へー、がんばってください?頑張るの?』
『先生に頑張るように言われてしまったので、頑張ります』
「そうだ」とわかってから思い返せば、もうそれ以外のものはない。アハ体験かなんかか?
――――すぅ。
「うちは原則部活必須だ!おばかーーーーー!!!!!」
部活必須じゃない、でも皆さんなにかやってる、じゃねーんですよ!うちは部活必須なの!やってないの貴女だけ!
お前みたいな空気がいてたまるかあああああああ!空気じゃねえよ!遠巻きにしてんだよ!!!!
あれは内部進学じゃなくて総合成績事前推薦!
先生そこまで頑張れなんて言ってないって言ってた!トラブって大変だったって斉藤先生泣いてた!!
ばかばかばかばか!セリスのばかーーーーーー!!!!!
ぜえ、ぜえ、ぜえ……。
ああ、今家に誰も居なくて良かった……。
いや……ええ……これどうすんの?黙ったままにしてられる……?
EFOって学校でやってる人どんくらいいんだろ……話題になりやすいのはCCOだけど……。
プププ♪
スマホが新着メッセージの通知を鳴らす。
メッセージの主は……中井ちゃん。
あー。中井ちゃんTravanおっかけてるんだったか……。あー。あー…………。
なかいゆみ『先輩先輩先輩先輩!!!これ!ジュン君の隣の!妖精様ですよね!?!?』
「あ~~~~…………終わった」
アネシア「大会頑張って、終わったら色々教えてくださいね」




