3話 会議
「お前ふざけてんのかよ!!俺らは川崎を、この大事な地元を守るためにやってんだよ。てめえみたいな薄っぺらい何が目的かも分からないやつを仲間に入れることなんてできねえ。」
もう少しこの子の対応見たかったんだけどな、こうなったてっちゃんはもう止まんないや。
「うん、想定通りの問答。」
「は?」
「これ以上うちのリーダーを誂うのはやめろ。お前がどうなるか分かったもんじゃない。」
龍は机を叩き立ち上がる。訪問者を見下ろす強面は今にも何をしでかすか分からない。
「今日のところはこんなところですかね。僕は帰らせてもらいます。」
「帰れるとでも?」
鉄也は腰に巻いていたワイヤーを手に取る。
「本当に僕を止められるんですか?あなたが僕を止められる可能性は――7%。」
訪問者は振り返りそのまま踵を返した。鉄也は攻撃しようと思うもののその発言が頭に残ってどうにも体を動かせなかった。
23件目、やっとここにたどり着けた。このチャンス、絶対に逃さない。
訪問者は決意を固め一歩ずつ踏みしめた。
「クソっ。」
鉄也は悪態をつく。ここまで出し抜かれたことが相当堪えたようだ。
「これはまずいことになったわね。」
「とりあえず敵意はないと見てもいいのか?公安ならそのまま俺らを逮捕するはず。公安ではないと思うが⋯⋯。」
「龍ちゃん冴えてる〜。忘れましょう、とは言わないけど私たちには私たちのできることをするしかないわ。いずれ彼の方からまた接触してくるはずよ。」
「ああ、そうだな。」
次会う時はこの雪辱、絶対に晴らしてやるよ。




