2話 対話
俺の攻撃が読まれた⋯⋯!?
この年下のガキに。
「ここで話すのもなんですし、ソファーに案内してくれてもいいんですよ。」
「通しましょう、このまま追い返すわけにはいかない。」
アジトの場所がすでにバレるとはな、最悪の場合こいつを殺して⋯⋯。
心音は来訪者を手前のソファーに座らせ反対側に腰を下ろした。
「まず、どうやってここを知った?」
「簡単な話ですよ。あなたたちの行動範囲、行動時間。ありとあらゆる情報がネット上に出回っている。その情報から分析、アジトの場所である可能性が高いところを探せば自ずと見つかりますよ、僕くらいになればね。」
少年は余裕のある表情で笑ってみせた。
「お前の目的はなんだ、なぜここに来た。」
「やだなあ、言うわけないじゃないですか⋯⋯とでも言うと思いましたか?」
想定外の回答に鉄也は驚きを隠せない。
「あははっ!その顔!!想定通りの反応をされて面白いことこの上ないですよ。」
「ふざけるのも大概にしろ、ここは俺らの場所だ。仲間に助けを求められると思ってるのか?」
「仲間⋯⋯ね。すでにこの建物を僕の仲間が包囲しているとしたら?まあ本題に入りましょうか。僕が伝えたいのは本当に単純なことです。」
訪問者は嫌な間の開け方をする。まるで彼らを嘲笑うかのように。
そしてゆっくりと口を開いた。
「僕を川崎アウトローズに入れてください。」




