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俺が使えるのはバナナ創成魔法だけ!?  作者: 影ぞう
―第1幕― 俺が使えるのはバナナ創成魔法だけ
2/3

第1話 入学式にて遭難

「はぁ…ありえねぇ、そんなの初見殺しだろぉ…」

そう呟いた俺は手に携帯型ゲーム機を握りながらため息をついた。画面には赤く大きな字で

GAME OVER

と映し出されている。その字の奥では薄らと十字架の描かれた棺桶が真っ暗の画面の中に存在し、さらに右上にはプレイヤー名である神崎(かんざき) 火奈多(ひなた)の文字がある。


この名前は本名だ。大体他のプレイヤー達はゲーム名を考えるものだが自分の名前の方が実際にその世界に入り込んでいる気分になれるという自論に則り本名でのプレイにしている。


「くそっ」


俺は今まで寝転んでいたベッドから起き上がりベッドの横にある小さな棚にゲーム機を置いた。


ふと時計を見ると針はちょうど7時を表していた。


「そろそろ来るな…」


そういった瞬間窓の方から元気な女の声が聞こえてきた。


「火奈多ー!早く学校行こー!初日なのに遅刻するよー!」


その声は何とも可愛らしい声で女の子の中でも高い方の分類に入るのではないかと言う感じだ。


あいつの名前は立花(たちばな) (あき)この登場の仕方だと誰もが幼なじみを連想してしまうが断じてそのようなことは無い。


「まだ7時だぞ!学校始まんのどんだけ早いんだよバカ!まだ支度してないから玄関上がって待ってろ!」


俺がそう言うと秋はその場で了解!と言いながらビシッと敬礼し、そそくさと我が家の玄関のドアを開け入ってきた。下では俺の母親が秋を歓迎する声が聞こえる。まぁこんなのも中学で秋と仲良くなってから毎日繰り返されているやり取りでもある。


「秋も来たし少し急ぐか。早くついたら学校でも見て回るか。」


そういい人二人分程ある大きさのクローゼットから真新しいブレザーを取り出した。袖を通すと新しい服独特の肌触りが感じられた。


そう今日は秋も言っていた通り高校生活の始まりの日、入学式だ。どんな高校かは後に分かるとして、初めて着る服の余韻に浸る暇もなく部屋をでて階段を降りていった。降りてすぐには玄関があるため、秋と鉢合わせる。はずだった…


「わぁ!」


「だぁぁぁっ!いってぇぇえ!」


玄関に秋がいないことにきずいた直後階段の死角から突然秋が飛び出して来た。俺はあまりに驚き飛び跳ね、階段の壁から生えている鹿の角に頭が刺さった。秋はそれを見て腹を抱え笑いの神にでも乗り移られたのかと思うほどに目に涙を浮かべもうすでに過呼吸になるほどだった。


いやこれ下手したら死んでるぞ!てかなんだよこの鹿!?いつの間に生えてきやがった!?頭を抑えながら秋への怒りと鹿の出現の謎について考えた。


「あはっあはは、はぁ面白い…くふっ、火奈多どうせまたシリアスキャラ装おってたんでしょー大方玄関で秋と鉢合わせる。はずだった…とか考えてたんでしょ」


「そんなのは考えてない!」


え?なんでわかったの?エスパー?この方。だって最初だからかっこいいキャラ演じたいものじゃん。ていうかまって、マジで頭痛てぇ。


「あっ火奈多おはよう〜!全く朝から元気ね〜あっその鹿昨日の夜届いてね〜かっこいいでしょ〜?」


我がマイマザーが階段から顔をひょっこりと出し朝の挨拶を済ませてきた。てか、鹿はあんたか。


ちなみに本当の俺は後者の情けない方だ安心してほしい。






『いただきまーす!』


朝の食卓を俺を含め、秋、マイマザー、マイファザーで囲む。秋←!?と思ったあなたは賢い。なぜこいつが朝飯を一緒に!?と思うだろ?何故かこいつは中学の頃からずっとこうだ。その飯を作るマザーもマザーだが…

まぁこれももう慣れっこだ。


目玉焼きにハム、食パンに牛乳といういかにもな朝食を食べ終え、俺と秋はマザーに見送られ家を出て学校に向かった。


「高校生活楽しみだね。何たって魔法科学校だよ!やっぱり他の学校とは違って魔法が使えるなんて〜!」


「たしかに魔法を使うのは楽しみだなー」


はいここでさっきの高校については後に分かるとして、の答えが来た。そう俺と秋が通う学校名は


「私立魚浜学園」


この学校は普通の高等学校とは一味も二味も違う。普通と大きく違う点は圧倒的存在感のある―魔法―だ。この学校では簡単に言えば魔法使いを抑制する学校だ。この学校に入学することで将来の就職先は大きく絞られてしまうが俺は将来のことなんてはっきりいってどうだっていい。それよりもゲームのような刺激が欲しい。よってこの学校に入学を決めた。秋はなぜこの学校にしたかは知らないけど…


家から歩いて15分程の距離なので近くてなおかつ刺激を得られる最高の舞台である。中学の頃のやつらは秋以外に通うと聞いたのは1人程しかいないため元々友達が秋以外いな…少なかった俺はここでいいスタートを切るために何気に内心ワクワクしながらこの通学路を歩いている。


「火奈多友達いなかったから高校では友達出来るといいね〜!」


「おまえ!さっきから俺の考えてること読めてんのか!?あとそれ思ってても言うな!」


さっきからやけに心を読まれている。こいつマジでエスパーなのか?








そんなわんやでいつの間にか学校についていた俺達は以外に時間があまり残らなかったことに驚き、学校の入口に貼ってあるクラス表を見つけた。だがそこには行くべきクラスを示しているどころか新入生は体育館に集合という文字しかなく戸惑いながらも校舎に隣接する東京ドームに匹敵するほどの大きさである体育館へ向かった。



実際着いてみると、式の始まる時間まで待機し、時間が来たら案外普通に入学式は始まった。やはり普通の学校とは少し違うな程度にしか思っていなかった。式も普通だし、学園長の話はしっかりと長かった。並ぶ順番は来た順に並んでいくスタイルだった。


「これでは入学式は終了になります。お疲れ様でした。」


やっと式は終わり先生達は新入生を先導する訳でもなく体育館を後にしていった。まて、なにかが引っかかるな、まぁいいか。


「なんか案外普通の入学式だったね!もっと派手に魔法とかで歓迎されたりするかと思ったよ〜。」


「あぁ確かにな少し地味過ぎたってかなんかなぁ」


俺たちだけでなく周りの生徒達も一緒に来た友達や偶然出会った友達などと話を始めた。

だがおかしな事にそれから少ししても一向に教室に案内される様子が見当たらない。なぜだ?もう今頃ではクラスの自己紹介が始まっていてもおかしくないことだと言うのに。


「なぁ秋流石に時間かかりすぎじゃ…」


「皆さん入学おめでとうございます。突然ですがあなた達にはクラス分けテストを受けてもらいます。では、」


―いってらっしゃい―


「は?」


瞬間今まで見ていた体育館の景色が跡形もなく無くなり、俺は見覚えのない森に1人佇んでいた。周りを見ても誰もいない。違和感の正体はこれか


『入学式は終了になります。』


つまり入学式のあとはこれがあるってことかだからあんな意味深な「は」なんて入れたんだな…よし、ここは平常心だ。平常心、平常心、


「どうなってんじゃこりゃぁぁぁぁあ!」


そうこれが今日1度目の発狂だ。

はい笑

こんな感じですね。こんな感じで話を進めていきたいと考えています。ここでやっと主人公の名前ともう1人のキャラが登場しました!相変わらず語彙力オワタですが、

まぁ、楽しんでもらえたら幸いです!

これからは毎回あとがきはかけないと思いますがちょいちょい挟もうと思っているので、

今後ともよろしくお願いします!

以上一応作者でした。

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