『怪奇屋』依頼レポート其の弐
『怪奇屋』依頼レポート其の弐
依頼者:商業組合
相談内容:原因不明の多数の負傷者に関する調査
報酬:金貨2枚(手数料込の金額)
詳細
依頼を受け、詳細を確認したところ、作業していた60人のうち20名が切り傷や打撲等の軽傷、4名が骨折、1名が背中を切り裂かれ重傷とのことだった。現場には怪異どころか一切の痕跡が残っておらず、負傷者が出た時間が深夜である以上、原因がわかるまで深夜の調査は危険と判断し情報の収集から行った。
調査の結果土地自体がかつて殺人の起こった現場だったことが判明、しかしその他の情報と合わせて検討した結果、これは今回の件に関係がないと判断した。
ゴースト系モンスターが原因ではないかと予測し、負傷者の傷の系統から冒険者に狩られたハサミサソリの魂が集合して生まれたゴーストではないかと予想。
念のため負傷者たちに会い、[怪奇視]で確認したところ、重傷者のみに呪いの痕跡が視られた。そのため、重傷者ほどの傷は呪いでしか受けることがないと判断し、深夜の調査に乗り出した。
調査に入ったところ、巨大なハサミサソリの見た目をした霊体に遭遇。人語を介し、高い知性を有していた。本人曰くゴーストではないとのこと。そして後になって思い返すとハサミサソリにはない部位を所持していたため、ハサミサソリの魂をベースにほかのモンスターの魂も複合して生まれたものだと判断した。
現在こういったモンスターに呼称はないため、便宜上『キメラゴースト』と呼ぶこととする。
今回の気メラゴーストとの戦闘で、霊体や妖怪から呪いを受けている状態であれば、呪いに対する[退魔呪詛]とその対象に対する[退魔呪詛]とで複合して発動できることが判明した。
今回の気メラゴーストは呪いをかけた時点ではマーキングでしかなく、呪いの効果を時間差かつ遠隔でも発動できるようだった。[退魔呪詛]での呪詛返しに関してはマーキング時点で使用できることも確認した。
[退魔呪詛]を二重にかけることで依頼は解決。高い知能を持っていたことから裏に人間が関与している可能性を報告し、依頼は完了とする。




