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97話 表面上は一件落着したようですが
そこからの事態の終息は早かった。
ユースクロイツ家の兵達はララ様の指示のもと動き敵達は早急に殲滅されこちらに被害はほとんどなかった。
ハイネを拐うまでの過程があまりにも鮮やかだっただけにこの顛末ははっきり言って拍子抜けだった。
捕まって取り調べを受けたイルは完全黙秘を貫いており結果としてはその某公爵令嬢が関係していたのかも不明のまま事件は幕を下ろす。
眠りについたハイネをオレは責任もって病院まで送り届け、少ししたら目も覚ますだろうと事態の終息の為に来れなかったララ様とアニ以外のみんなで待つことにしたのはいいもののハイネは夜になっても目を覚ますことはなく、その日はそのまま解散という流れになった。
そしてそれから早一週間が経とうとしている今、いまだにハイネは、目を覚ましていない。




