表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白の|運命《さだめ》〜選ばれし白属性魔法として生まれた俺は……〜  作者: 生きてる水


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

64/65

63、仲間


 あれから1ヶ月の月日が経過した。



 ラークは起き上がった後にしっかりとあった出来事を話した。


 ラークは倒すまでの記憶はあったのだが、それ以降の記憶が全く無く、ダンテさんとミュウラが駆けつけて助けてもらった記憶とかは一切ないそうだ。


 そして、ラークの症状をしっかりと言い、1ヶ月は安静にしなかればいけないということを話した。


 ラークは1ヶ月休むということをすんなりと受け入れた。


 ラークのことだから……すぐに前に進まなきゃとか言うのではないかと思っていたのだが……。

 そうなった場合は俺が全力で引き止めていたのだが……。


 俺はこの1ヶ月は、花魔法の本を買ってくると、部屋に引きこもり花魔法の修行を永遠と続けていた。


 いつまでも、落ち込んでいても仕方ないしな……。

 ラークが優しく包み込まれたことにより、少しだけ前に向かって頑張ろうと思った。


 この1ヶ月は寝る間も惜しんだ。


 その結果……初級の初級の少しだけ傷を治す、花魔法“癒花(ヒールフラワー)“と多少の解毒魔法の花魔法“除毒花(クリアフラワー)“を習得することに成功した。


 真剣にやればできるんだな。

 もっと早く気が付きたかった……。


 そんな中、ラークは最初はベッドの上から起き上がらなかったが1週間ぐらいしたら体が回復したらしく街中を出歩くようになった。


 何をしてきているのかは分からなかったが……。




 それからこの1ヶ月で一番変わったのは俺とラークの関係性だろう……。


 俺とラークの会話は明らかに減っていた。

 あの日を境に……。


 火の国では半年間も一緒に住んだのにも関わらず……。

 この1ヶ月はなんとなく気まずいような気がする。


 かと言って俺はラークのことを避けてはいない。

 どちらかと言うと俺が避けられている感じがする。


 まあ、話しかけられたら俺も返すが……今の俺にラークに向かって堂々と話しかける資格なんてないよな……。


 こんな場所で足止めされているのは俺の責任なのだからな……。

 ラークもそんなやつと楽しく話せるかって言う感じかな?

 多分ね……。


 だからこそ……俺は真剣に花魔法に打ち込む。


 情けない姿をいつまでも見せていられないからな!

 できない自分を逃避し続けても……意味がないからな。


 昔の俺だったら折れていたのかもしれないが……。

 今の俺にはラークという存在がいる。


 ラークがいることでやれることならしっかりとやろうと思っている。


 そんな1ヶ月だった。


 ラークは完全回復してしっかりと動けるようになった。

 そして、俺も準備を整えた。


 これから出発だ!というタイミングでラークから提案が飛んできた。


「このまま2人でじゃなくてパーティーを組まない?」と。


 正直、驚いたが否定するはずがない。


 ラークの意見なのだ。

 それに俺1人だけでは心細いのも納得だしな!



 俺らは冒険者ギルドへと向かった。


 クエストをこなすわけではないがギルドには様々な人々が集まっており、パーティーが組みやすいのがある。


 ギルド内で二手に分かれてそれぞれが声をかけてくることとした。


 俺は5人組の良さそうな人たちを見つけた。


 4人が筋肉質の男……。そして、1人だけ優しい瞳の女性のグループ。

 男だらけのグループだとラークにもしもの事があるとあれだからな!


「すみませ〜ん……」


 俺はリーダーぽいやつに声をかける。


「あ?なんだガキ?」


 感じが悪そうだ。


「俺はゲッツァと言います。もう1人いるんですが、もしよかったら僕たちもそちらのパーティーに入れてくれませんか?」

「は……?」


 と一言言われた後にその人たちは顔を見合わせた。


 そして、5人一斉に弾けた。


「わっははははははは……」


「何がおかしいんですか?」

「何がおかしいって?全部だよ!俺らは坊ちゃんみたいに冒険者ごっこをしているわけじゃないんだぞ!」


 小馬鹿にしてきたな……。


「冒険者ごっこじゃありません……。それにもう1人は氷魔法を扱えますよ!」


 氷魔法という単語を聞いたらまたもや顔を見合わせた。

 やはり……氷魔法というのを聞けば……こいつらも手のひらを返すだろうな!


 が、またもや5人は弾けた。


「わっははははははは……氷魔法って可愛い子供っぽい冗談で安心したよ!」


 常識から外れ過ぎた力を提示するとさらにバカにされてしまったか……。

 確かに氷魔法なんて扱えるものの方が少ないもんな……。


「坊ちゃんはお家に帰りなよ〜。遊びじゃないんだからね〜」


 と言って5人組はギルドの外へと出ていってしまった。

 俺はただただ馬鹿にされただけだった。


 俺はこの後にも3組ほど声をかけたのだが、不発だった。

 馬鹿にさせられるだけで相手にされなかった。

 13歳でも子供扱いなんだな……。


 俺はギルド内でラークと合流した。


「ゲッツァ君はどう?」

「全然だ……相手にされなかったよ!」

「私の方もよ……子供だからってね……」


 ラークの方も同じ理由かよ!


 やっぱりこんな酒を出しまくっている場所では子供なんて相手にされないよな……。


「どうする?」


 俺はラークに問うた。


「やっぱり……2人で行きましょうか……」


 結局そうなるよな……。


 俺らはそれで合致すると、ギルドを後にしようとした。


 ――――パリーン――――


 ギルド内で何かガラス物が弾ける音が聞こえた。

 俺らは何事かと思い、後ろを振り返った。


 何やら喧嘩が起きているらしい。


「おい……クソガキが何しやがるんだよ!」

「誰がクソガキだ!俺より弱いくせに舐めた口を聞くんじゃねえよ!」


 どこかで聞いたような声だったな……。

 はて誰だろう……。


「ラーク……ちょっと見てきていいか?」


 気になってしまった。


「うん……厄介ごとを起こさないようにね……」

「は〜い」


 俺はギルドの奥へと足を運んで行った。


 すると、2人が周りに取り押さえられながら言い合いをしている……。


 1人はどこにでもいるようなおっさん……。

 もう1人は……あれは……シュバじゃねえかよ!


 シュバとは俺が火の国の少年学校で唯一仲良くなった人物だ。

 火魔法もとんでもない火力を出す。


「お〜い!シュバ〜!」


 俺は遠くからであったが手を大きく振ると声をかけた。


「ゲッツァ……?なんでお前がここに?」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ