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白の|運命《さだめ》〜選ばれし白属性魔法として生まれた俺は……〜  作者: 生きてる水


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64、仲間2



 という事で今俺の横にはラーク。

 そして、正面にはシュバ。

 そして、シュバの横には金髪と黒髪が混ざった髪の毛で目元まで髪の毛がかかっている無愛想な男が1人。


 こいつは一体誰なんだ?


 冒険者ギルドから場所を変えると俺らはカフェのようなおしゃれで落ち着いた場所にきていた。


「じゃあまず俺から紹介するよ……俺がゲッツァで、一緒に最前線を目指している俺の仲間のラークだ!」

「よろしくお願いします……」


 ラークは頭を下げた。


「仮面はなんなんだ?」


 当然聞いて当然だよね……。

 不自然だもんな……。


「訳あって外じゃ顔が見せられないんだよね……」


 すると、シュバは不思議そうな表情をした。


「訳ありってことか……」


「まあ……訳ありって言っても大した理由じゃねえよ!」


 俺はすかさずフォローをした。


「まあ……訳ありってのはこっちも同じだからな……気にしちゃいねえよ!」


 とシュバは言ったので一安心だ。

 というか……こっちも訳ありだと……?


「じゃあ俺らの紹介も……俺はシュバだ。ゲッツァとは火の国の少年学校からの親友だ……」


 親友なのね……。


「そして、お俺の隣のやつはジャキリだ。ここ最近知り合ってな……結構強いんだぞ!」


 紹介されるとジャキリは何も発する事なく浅い一礼した。


 それにしても無愛想だな……。

 顔もよく見えないし……。


「よろしくな……ジャキリ……」「よろしくねジャキリ君……」


 俺らは挨拶をすると、ジャキリはまたもや浅く一礼をした。

 こいつ……喋らないのか……?


「で、よう!俺らはパーティーを組むって事でいいんだよな?」


 シュバはパーティーを組む気満々だ。

 大丈夫なのか……?

 ジャキリって言う奴は得体が知らなすぎるし……。


「うん!私たちこそよろしくね!シュバ君、ジャキリ君!」


 まあ、ラークも即決だったので文句は言えないよな……。


「それに……ラークちゃん?女の子なのね……声かわいいね……」


 シュバめ……何鼻の下伸ばしているんだよ!


「痛っ……!おいゲッツァ……なんのつもりだ?」


 俺はシュバの足を思いっきり踏んでやった。

 ムカついたからな……なんとなく。


「とりあえず……俺らや旅の目的や合致点なんかの共有をしようぜ!それが分かれば今後やりやすいと思うし……」


 シュバのことはとりあえず無視。


「俺とラークは魔界の最前線を目指しているんだ!」


 まあ、理由とかは言わなくてもいいよな……。


「最前線か……いいなそれ!俺は別に特に目的って言うのは無いけどただただ強い魔物と戦いたいってだけだな……だから最前線ってのはいいな!」


 まさしくシュバらしい目標でいいな。

 こいつは強いやつと戦うことにしか脳がないやつだ。


「じゃあ……ジャキリは何かあるか?」


 喋らないかもだけど一応話を振っておく分にはいいだろう……。



「魔王を…………殺す……!」


 え……?


「今なんて……?」


 俺の聞き違いかな?


「魔王を殺すことだ……」


 ジャキリはしっかりとした口調で話した。


 魔王を殺すこと……?

 だいぶ大きく出たなジャキリ……。


「おう……そうか……なら進路とかも同じ方向そうだな……」


 適当に処理したが、果たしてそうなのか?


 なんとなく隣のラークを見てみる。

 仮面をしているため、表情が読み取れない……。

 こんな危険そうなやつとパーティーなんか組んでも大丈夫なのだろうか……。


 


 それから俺たちはお互いを知れるためにたくさん話した。


 シュバは知っての通り火魔法の使い手。

 ジャキリは電魔法を主に使うらしい。

 ラークは自分は水魔法と……。


 俺は火魔法の使い手とそれぞれ教えた。


 なんとなく自分が白属性だと言うことは伏せといた。

 言うのは少し気が引けた。


 そして、意気投合すると早速出発ということとなった。



 

 出発の前にラークがちょっと用事があると言って居なくなった。

 しばらくすると、ラークは新しい馬を連れてきた。


「え……買ったのか?」と聞くと「うん……ウマミって名前にしたの……」と返ってきた。


 いや、名前を聞いたのではなかったのだが……。

 まあ、お金は余っていたのだろうし……いいだろう!


 今までは2人で同じ馬に乗っていたのだが……やはり俺みたいなやつと一緒に乗るのは不安だよな……。

 ラーク的にも身の危険のようなものを感じての行動だろう……。


 俺、信用されていないな……。

 これはもっと強くならないとだな!


 サナヒラでライセンスを見せると1ヶ月ぶりの魔界へと出発だ!

 俺はウマオに1人で跨った。

 いつもより座るスペースが広いのが少し気になるが……。


 ラークも新たなパートナー……ウマミへと乗り込んだ。

 シュバもジャキリもそれぞれのMY馬に乗り込むと勢いよく手綱を引いた。


 俺の魔界への旅、パート2がここに開幕した。







 魔界は順調に進んでいく。


 やはり4人だと2人の時と負担が全然違う。


 ラークの水魔法、シュバの火魔法の威力は知っての通り申し分ない。

 それにジャキリも電魔法のかなりの使い手だ!

 

 みんなは顔を合わせるのは始めてだが、コンビネーションは凄まじい。

 馬から降りることなく襲ってくる魔物だけ倒していき、最短時間で移動している。


「前方!魔物が4体ほど……」


 俺はまだ魔物が見えていないが……他のみんなは魔物を捉えているらしい。


「私が行くわ!水魔法“水大蛇(すいだいじゃ)“」


 ラークは前方に向かって魔法を放つ。


 ――――グゲエエ――――


 前方から気持ち悪い声が聞こえてる。


「2体はやったわ!それ以外は二手に散ったわよ!」

「おけい!ジャキリは右を頼む!火魔法“紅蓮連弾(ぐれんれんだん)”」


 すると、右側目掛けてシュバは高火力の炎を放つ。


 ――――グゲエエ――――


 多分右側の魔物は死んだな……。

 あとは左……。


「電魔法“電剛線(でんごうせん)


 すると、ジャキリから光が放たれる。


 ――――グゲエエ――――


「やったか?」


 シュバが聞くとこくりとジャキリは頷いた。


 こんなペースで魔物を倒している。

 

 ジャキリの電魔法がかなり効いている。

 ジャキリは無愛想だが仕事人だ!


 先を読み、かなりのスピードの電魔法でどんどんと魔物を倒していく。

 俺も電魔法はかなり得意な分野なのだが……正直に負けているな。


 こうなってくると俺の存在価値というのがすごい薄れている感じがする。


 水魔法はラークには敵わず。

 火魔法はシュバに敵わず。

 電魔法はジャキリに敵わず。


 土魔法、草魔法、花魔法に関しては初心者だ。


 俺って選ばれたんだよな……。


 これじゃただの器用貧乏なのだが……。

 なんでもできるのが白属性だけど……なんでもできないのも白属性……。


 先ほどから俺は何もしないで馬の上から見物して進んでいくだけだ。

 それに、俺といる時よりもラークのパフォーマンスも向上している気がする。

 実力がある者同士が手を組んだ方がやりやすいもんな……そりゃあね!


「ゲッツァ君……?」


 ラークが馬上から何やら俺に話しかけて来た。

 今の俺に何か話しかけることなんかあったのか……?

 

「なんだ?」

「大丈夫……?」

「ん?何がだ?」


 俺何か心配されるようなことあったかな……?

 何か問題を起こしてしまったのか?


「いや……なんでもない……」


 ラークはそう言うと離れていった。

 はて?何だったのだろう……?



 


 俺たちは今日1日でかなりの距離を稼ぐことができた。


 このペースだったら1週間かかるはずだった魔界最初の街ダークニールまで明日には辿り着けるのではないか?

 それに疲労もほとんどないし……。


 今日は野宿することとなった。


 俺たちは焚き火を囲うと今日倒してきた魔物の中で食べられそうなやつを料理することとした。

 ラークは魔物の肉を取ると魔法などを使い捌き始めた。


 夜はラークは仮面を外している。


 ラークの仮面を外した姿を見れるのは寝る前と寝る時だけだからな……。

 お前らもよく眺めておくが良い!貴重だぞ!

 

 

「そんな魔物の捌き方とかわかるのかよ?」

「いや、分からないわ!何となくでやっているわよ!」

「へ〜……ラークちゃんって何でもできるんだな……。顔も可愛いしな〜……。いいパートナーを持ったなゲッツァ!」

 

 俺に急に話が振られてきた。


「ああ……本当にそうだよ……」

 

「なんか……お前ら喧嘩しているのか?」


 シュバが急に変なことを言ってきた。


「してないわよ!」


 それに対してラークが瞬時に否定した。


「そうなのか……なんかもっと会話があってもいいんじゃねえのかなってな!今まで2人でやって来たにしては仲が悪そうだなって……」


 まあ、会話は減って入るよな……。

 俺があの時にラークの足を引っ張らなかったらこんなに気まずくなっていないのだろうな……。


「そんなこと言うならシュバ君とジャキリ君だって会話が全くと言っていいほど無いじゃない!」


 ラークの言う通りだ。

 シュバには言われたくないな!


「確かにそう言われるとそうだな……。でもジャキリはなかなか話してくれないからな〜」


 すると、シュバはジャキリへと視線を移した。

 ジャキリはシュバの視線に気がつくと顔を避けるようにした。


「まったくだよ……」


 シュバは呆れたような表情をとっていた。


「まあ……良いんじゃないのかしら!ジャキリ君!ちょっとここ削ぐの手伝ってよ!」


 ラークが提案するとジャキリは無言でラークの言った通りに動き始めた。

 ちゃんとしていることはしているんだよな……。

 人見知りすぎると言うことか……。


 こう考えてみるとラークもどちらかというと人見知りな方だけどな……。

 そんなラークの人見知りが薄れて見える。

 というかラークが積極的にコミュニケーションを取ろうと頑張っているだけなのかな?


「ゲッツァ君……これ……火の近くに刺しといてくれる?」

「おう……」


 ラークは魔物肉を串差しにしたものを俺に渡してきた。


 渡された時はやはりよそよそしい気がした。

 ラークは俺とあまり目を合わせたがらない。


 それに……恥ずかしがっている?わけじゃないよな……。

 少し頬が赤いような……。


 でも、前までそんな表情を俺に対して取らなかったからな……。

 やはり怒っているのだろうな……。

 俺が強くなるしかないよな……。



 魔界発の野宿は串焼きのご馳走だった。


 俺も食べる方だったが俺以上にシュバが食べている。

 シュバの食欲は凄まじいな。


 それに……ちゃんとジャキリも食べている。

 ラークの美味しかろうな……。


「そういえば……今日の見張りはどう言った感じで回すんだ?」


 ふと思い出した俺がそんな話題を振った。

 

「そうね……私がするよ!今日はそこまで疲れていないし……」


 ラークが率先して手を上げた。

 

「ラークがするぐらいだったら俺がするよ!今日は俺の方が動いていないからな……」


 今日の俺はほとんど魔法は使っていないからな……。

 俺にできる仕事はこれぐらいだし……自分から話を振っておいて悪いけど俺がするべきだったよな!


「いや大丈夫だよ……ゲッツァ君は休んで大丈夫だよ……」

「ラークが休めよ!今日たくさん魔法だって使っていたし!」

「私は大丈夫よ!今まで休んでいたから体力も有り余っているしね……」

「いやそれなら俺だって有り余っているし……今日だって何もしていないし!」

「いや、私がやるよ!」

「俺がやる!」


「ちょっとお前ら〜そんな話題でヒートアップするなよ〜」


 見かねたシュバが止めに入った。


「してない!」「してないよ!」


 俺ら2人揃って強めな反論をした。


 あ……。

 俺とラークは目を合わせた。


「ごめんなさい……」

「俺こそごめんよ……」


 重たい空気にしてしまったことを謝る。


「ったく……お前らは……」


 シュバは両手を広げると呆れた表情をしている。


「でも、見張りは俺がやります!」


 俺は何のプライドかわからないが再び名乗り出た。

 それに対してラークは何も言ってこなかった。


「それでいいよな?シュバもジャキリもいいだろ?」


 これくらいやらないと……役に立たないと……。


 しかし、シュバはため息をついていた。


「いいかゲッツァ……。見張りならジャキリがやってくれるよ!ジャキリは寝ない体質だから見張っていてくれるから安心してくれ!俺らはしっかりと寝ような!」


「え……?寝ない体質?」

「ああ……なあジャキリ!お前は寝ないんだよな?」


 そうシュバが問うとジャキリは無言で頷いた。


「と言うことでこれから先も野宿の見張りはジャキリがしてくれるから安心しろ!」


 と言われれば俺があえてする必要もないよな……。

 というか寝ない体質って何だよ?

 寝ないって魔物と一緒じゃねえかよ!


 ということで俺らはお言葉に甘えて睡眠を取ることとした。


 まずはじめにシュバの雑音となるイビキが聞こえてきた。

 これは本当に寝れない……。


 俺は少し場所を移動すると、次はラークの寝音が聞こえてくる。

 これは天使の歌声のように綺麗だ。




 俺はなかなか寝付けなかった。


 なんか自分がすごくちっぽけな存在に見えてきた。

 目を開けるとジャキリが座っている。


 髪の毛で目が隠れているから分からないが多分、寝ていなさそうだ……。


 俺って何ができるだろう……?


 ジャキリが寝ないとなると見張り役はいらない……。

 戦闘ではラーク、シュバ、ジャキリの実力は近しい。


 多分、氷魔法を使えばラークが頭抜けるだろうが……。

 その3人でほとんどのことが片付いてしまう。


 俺って必要なのかな……?


 ラークだって多分俺がいなくてもこのパーティーでカルバーツに会えるんじゃないのかな……。

 俺は最前線で戦いたいとは言ったけど……この3人を見ていると最前線では役に立たなさそうだし……。


 

 俺……どうしよう……。


 俺がいなくても、この旅は進むんじゃないか……。

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