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ダンジョンマスターズ〜βテスターの俺は最強のモンスター達の力で無双する〜  作者: マロ


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第52話 杏と亮のイベント攻略隊

「おっ、やっぱりあった。」

俺たちは山の山頂にたどり着いた。

そこには台座に置かれている虹色の綺麗な宝玉が鎮座してある。

俺はその宝玉を手に取った。


「綺麗ですね。」

マイはそう言って俺の手の中にある宝玉を見た。


「さて、つぎはどうするかな。」


「どうしましょうか。あの遺跡とかはどうですか?」

マイはそう言って森の中にある遺跡を指差す。


たしかに遺跡には宝玉がありそうだが、なんか汚れそうだな…


「なんか虫とか多そうだし汚れそうじゃない?」


「たしかに…」


「あそこはどうだ?」

俺はそう言って山と山の間にある崩壊しかけている城砦を指差す。


「そっちもいかにもありそうですね。でも、たぶん激戦区ですよね。遠目から見てもなんかモンスターいますよ?」

確かに遠目からみても戦っているのがわかる。


「危なそうだったらすぐ引き返そうか。」


「はい!あっ、でも、ここから結構遠すぎますかね?」


そりゃ、歩いて行ったらすげー遠いだろう。


「召喚 スカイジェリーフィッシュ もちろん歩いて行かない。こいつになっていくよ。」


「わぁ!空飛ぶおっきいクラゲですか?」


「あぁ、こいつは認識阻害とかのスキルも持ってるから空飛んでても目立ちにくい。」

こいつは向こうの世界でもよく使っている。意外に空飛ぶの早いし、かなり高い高度まで飛べる。上の傘の上は人員も積める。触手は力強く物も運べるし、認識阻害も持っている。さらに、ファイアーボールやライトニングなどの魔法も使える。

スカイジェリーフィッシュの群れで物資を運んだりとか奇襲とかに重宝しているモンスターだ。


「すごい!この子のランクはどのくらいなんですか?」


「こいつはCランクだ。」


「さらっと私の最強のDランクのフェアリーよりも強いモンスター出して来ましたね?」

マイはジト目で俺を見つめる。


「ギークメンバーはDランクが最低ラインだからな。強い人はBランクモンスターも持ってるよ。」


「幹部メンバーの方々ですよね…私達もいつかそんな強くなれるでしょうか。」


「その人次第だな。」


「私、ギークのために頑張ります!!」


「お、おう。頑張ってくれ!」









「結構集まったわね!50人くらいかしら?」

杏は亮とペアを組んでこのイベントに挑んだ。会場に飛ばされたらすぐに近くにいるギークのメンバーに招集をかけて今、50人くらいのメンバーが集まっていた。

まぁ、あかりもすぐに招集をかけており、向こうにはこちら以上に集まっているようだが、それは仕方ない。勧誘をしてたのはあかりなのだからそちらに多く流れるのは当然だ。


杏と亮は、今回のイベントでギークが優勝するのに貢献してボスに認めてもらいたいという思いがある。


「いいかお前ら!絶対に俺らが優勝するぞ!そして、ボスに認めてもらうんだ!」

亮がそう言ってみんなに呼びかける。ギークの幹部メンバーにイベントで会え、一緒に攻略できることもあり、メンバー達の士気は高い。大きな歓声が返って来た。


「それで?どうするんですかい?」

細い色白の不健康そうな中年の男性が手を挙げて杏に聞いた。


「まずは、あの遺跡を攻略しましょ!」

杏はそう言って遠くに見える遺跡を指差した。


「いやいや、あっちはあかりさんが大勢連れて向かってるらしいですぜ?ギークの俺たちもそっちに向かう必要はないですぜ?」


「あら、そうだったの?あの女狐に先を越されたわね。確かにそうね。じゃあどこに向かおうかしら。」


「ふつうこういうのって幹部同士でいろいろ話し合ってるもんじゃねーんですかい?」

色白の男は首を傾げてそう尋ねた。


「あ?なんだお前、生意気だな。」

亮はイライラしたようにそう言った。


幹部に対する不遜な態度に周りからの目も鋭くなる。

いくらこの中年男性の言っていることが正論でも、ギークのメンバーはギークに実質命を助けられているものが多い。

妄信的に幹部メンバーに従うのだ。


「おっと、そんなイライラしないでくださいや。あっちの城砦はどうですかい?遺跡よりは少し遠いですが、もしもあそこをこっちが占領できれば強固な拠点となりやす。我々のこの数ならば、拠点があれば守りも強い。他のギークのメンバーとの連携もとりやすくなりやす。何はともあれ拠点はあったほうがいい。」

まぁ、あの規模の城砦をこの人数で完璧に守れるかは疑問ではあるが、拠点にはなるだろう。


「なるほどな、最初からそう言いやがれ!よし、城砦を落とすぞ!」


中年の男 酒井悟は不思議に思う。なんでこんな若い小娘と男の無能がこの組織の幹部なのかと。


悟は事業で失敗して借金を背負っていた。借りたところもよくないところで、壮絶な借金取りにあっていた時にダンジョンマスターズがリリースされた。


仕方なく初期配布されたDPのほとんどを金に変えてなんとか借金を返せたはいいものの、DPがなくて本当にその日暮らし。冒険者に攻め込まれたらすぐに陥落してしまう弱小ダンジョンマスター。


立花家のコミュニティに加入したが、別にDPを恵んでくれるわけでも助けてくれるわけでもなかった。

まぁ、すごい数のダンジョンマスターが立花家のコミュニティに加入したから当たり前といえば当たり前なのだが。


そんな時にギークの噂がまことしやかに流れた。

必死に調べた結果、どうやらギークに誘われるにはコミュニティに入っていないはぐれの弱いダンジョンマスターが条件だということがわかった。

そして、ギークのメンバーを探し当てることに成功した。そいつに加入したいということを伝えたところ幹部にコンタクトを取ってもらい、便宜を図ってもらった。


俺は最後の望みをかけて立花家のコミニュティを抜けて、幹部であるあかりという女性に会った。

あかりは見かけよりも聡明で、噂通りの凄まじい好条件を提示されて俺はギークにダンジョンコアを差し出してギークに加入できた。さらに、そのあかりさんはギークは俺に金がないことがわかると、無償で金も融通してくれた。


だから、俺もギークには心からの忠誠を誓っている。

死ねと言われたら死ぬかもしれないくらいには。


見た限りあかりさんはすごく優秀な幹部だった。なのに、この無能2人がそのあかりさんと同格の幹部?

ちょっとそれが信じられなかった。


まずはこの無能2人をサポートしないとダメだと思った悟であった。


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