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(285) 今後の予定

◇◇◇ マック ◇◇◇

時刻は16時。


オレらは、まだマックに居座っている。

もう2時間くらい経つだろうか。

長くね?

帰ろうよ。


みな、人恋しいのだろうか?

てっきり、レンとノノンが途中で抜けて

お開きになると想定していたのだが。

この2人、どうなってる?

進展してんのか?


「テスト終わったらさぁ

 みんなで旅行いきたくね?

 あ!ハルは(かね)無いから無理か」

「金ならあるわ」


カイにいきなり振られて反応してしまった。


「いやいや、旅行って都内じゃないぞ」

「分かってるわ」

「なぜ金あるんだよ」


そういえば貧乏学生の設定だった。

どう答えよう。


「バイトしてたんだ」

「何の?」

「何でもいいだろ」


さて何のバイトしてたかだ。

考えろ考えろ、短時間で稼げるやつ。

競馬で当てたことにするか?

それギャンブルじゃん。


レンと鈴木が割り込む。


「旅行なら大島はどう?

 行ってみたくない?

 船にも乗りたいし」

「軽井沢がいいなぁ。

 芸能人に出会えそう」

「お前ら、そこで何する気?」


カイが疑問を投げかける。

確かにすることないかも。

それ言い出したら

どこにも行けなくね?


「沖縄行きたい!」


ノノンも参戦してきた。


「それいい。沖縄、大賛成!」


カイがノノンの案に乗っかる。


「水着姿、見たいだけだろ?

 金沢さんは100%行かないと思うぞ」


オレがカイの下心を暴露する。


「じゃあ、却下だな」


オイ!認めるのかよ。


「部活動の一環としていく旅行だ。

 意味のある場所でないと」


カイがもっともらしいことを言う。

って、沖縄なぜ賛成した!

部活名は、超常現象なんちゃら研究室だったよな?

意味のある場所って、どこだよ。


「マチュピチュとかってこと?」

「オレ、パスポート持ってない」


オレの問いに鈴木くんが反応する。


「海外はハードルが高い。

 国内で1泊か2泊の所を提案してくれ」


カイが条件を追加する。


「泊まりの時点で、金沢さんと堀北さんは

 参加しないと思うぞ。

 それよりも普通にディズニーランドで良くね?」


オレの提案である。

泊まりの時点で金沢さんは参加しない。

だったら日帰りできるランドでしょ。


「ハル、それは旅行とは言わない」


カイが、却下するも。


「ディズニー賛成」「オレも」「オレも」


ノノンを筆頭に、鈴木、レンが賛同してくれた。

さあ、どうするよカイくん。

4対1だけど?


「じゃあ、ランドにする?」


カイは、渋々納得。


「気に入らないなら

 カイが1人で沖縄行けばいいじゃん」

「そうだよ」


ナイス、ノノン!

ということで、この場はディズニーランドで決定した。

来週の部会で提案するとのこと。


こいいのか?

話の流れでオレも参加することになってるが

どこかで研究室に戻らなければならない。

そして、再びここへ戻って来れるか分からない。


研究室に戻り、センター長との説明に失敗したら

この宇宙は消滅することになる。

だが、消滅への手続きを考慮すると

部活メンバーが生きてる間に

消滅するのは考えづらい。

それよりも、二度とガイヤの地に

足を踏み入れることは出来ないということだ。


アイミーのライブ、堀北さんの試合と、

予定が次々と決まって行く。

突然オレがこの世界から消えたら

部活メンバーはどう感じるだろうか。

そんなことを胸に秘め、会話を続けたのである。


◇◇◇ 自宅 ◇◇◇

時刻は17時。


我が家へと帰って来た。

マックではあの後、直ぐ解散となり、

オレは1人、

歩いてマンションへ帰宅したのである。


ノノンはというと、レンと買い物をする

とのことで、その場で別れた。

あの2人、なんだかんだ良い感じなのか?


・・・


しかし、静かだ。

部屋に1人、ぼーっとしてるって寂しい。

夕飯どうしよう?

作る気力がない。

そもそもオレの部屋には冷蔵庫も食材もない。

食べに行く気力もない。

ウーバーでも頼もうかなぁ。


クルミちゃん、誘ってみるか?

今日はお母さんが来てる日だっけか。

何時に帰るんだろう?

って、何を考えているんだ。

オレは、いつからメンヘラ野郎になっちまった。


しかし、やることがない。

1人で居た時は何してたんだっけか?

思い出せない。


ふと頭を過る。

こっそり研究室に戻ってみようかと。


◇◇◇ 研究室 ◇◇◇

ということで、

オレの世界へと戻って来たのである。


ゴーグルを外して確信する。

オレの研究室であることを。


ここはガラス張りの部屋。

できるだけ身動きを小さくしながら

周囲を確認する。

オレの研究室は広くない。

ガイヤ(地球)でいう一般的な3LDK

マンションと同じような間取りをしてる。

ここダイブ室から全体が見渡せる。


警戒しつつ見渡すと、

隣にノノン助手が横たわっている。

そして、男女2人の研究員が、

お互いを背にして机で作業していた。

全員オレの部下だ。


それが確認できたので、

起き上がりダイブ室の扉を開く。


♪プシュー


「あれ?

 博士、戻って来るの早くないですか?」


扉の音に気付き、男性研究員が声を掛ける。


「ちょっと様子見で戻って来ただけ、

 直ぐに戻るつもり」

「ノノンはどうです?

 ガイヤで馴染んでますか?」


「馴染んでるもなにも

 現地に染まって満喫してるよ」

「楽しんでいるってことですか?」


「あぁ、恐らく戻りたいと思ってないぞ」

「そんな楽しいところなんですね。

 行ってみたい」


「担当作業が全て終わればね」


横から同僚の女が割り込む。


「えぇ、なら一生行けないよ」


オレは無茶な作業量を指示したつもりはない。

それが終わらないって、どういうこと?


「終わらないんじゃなくて

 もっと作業効率上げろ!」

「ほんと、そう」


ツッコミを入れと、

同僚の女も同意してくれた。


「そう言えば博士!

 今朝、センター長から連絡がありましたよ」


やはり、来てたか。


「なんだって?」


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