表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
260/314

(260) 久々の休日

◇◇◇ 自宅 ◇◇◇

時刻は朝7時


ふと目を覚ますと見慣れた天井が視界に入る。

オレの部屋だ。それを再認識した。

手探りで頭上の携帯を掴み、現在時刻を確認。


3時間しか寝てない。

隣を見ると白川さんは爆睡中。

そりゃそうだ。


2度寝しようにも一度起きたら

この身体は眠れない。

老人は早起きだと聞く、オレは本当に

おじいちゃんなのかも知れない。


オレは起き上がり、ベッドから降りる。

そして、とりあえず。


♪カシャ、カシャ


嫁の寝顔を携帯で激写。

またコレクションが増えた。


これは人には見せられないな。

タオルケットで胸元から上しか露出してないものの

どう見てもシルエットで下着を身に付けないのが分かる。

研究室に転送したいが方法が思いつかん。


さて、どうしよう。することがない。

久しぶりにランニングすることにした。


外に出てると幽霊ノノンを思い出す。

肩車してランニングしてたっけか。


ふふ

思い返すと、つい笑みがこぼれる。

そして、オレは走り出した。


・・・


1時間のランニングを終え、帰宅すると。


「どこ行ってたの?」


白川さんが起きていた。

胸元にタオルケットを押さえ、

ベッドから上半身を起こしてる。

この光景を以前にも見たことがある。

デジャヴか?


「目が冴えちゃって、ランニングしてきた。

 もう少し寝てれば?

 まだ4時間しか経ってないよ」

「ハルキも同じでしょ。

 私も目覚めたから、もう起きます」


「じゃあ、一緒にシャワー浴びようか?」

「遠慮します。

 着替えもないし、自分の部屋で浴びます」


あっそうですか。

そう言って、白川さんはパジャマを着て、

ロングコートを羽織って8階の自宅へと戻っていった。


オレは嫁が出て行くのを見届けてから

シャワーを浴びて出かける準備する。

朝食は外食することにしたからだ。


コンサートは夕方。

それまでは特に予定はない。

ここのところ仕事で忙しかったから

久しぶりに嫁とまったりできる

時間が作れそうだ。


◇◇◇ 白川宅 ◇◇◇

♪ピンポン


オレは白川宅に到着して、

玄関のベルを鳴らしたところ。


「どうぞ」


ドアが開き、嫁が姿を現す。


「今日もカワイイね」

「ありがとう」


照れる仕草を見たかったが、

まんざらではなさそうだ。

玄関のドアを閉め、靴を脱いで廊下に上がると

嫁が両手を伸ばしてハグしてのポーズ。


もちろん、応じますよ。

強く抱きしめてやった。

シャンプーの良い香りが漂う。

あぁ、マイナスイオンが注入される。

充電が終わり、リビングへ。


「ノノンはまだ寝てるの?」


リビングにノノンの姿がない。


「朝までFPSしてたみたい。

 お昼まで寝かせてだって」


朝までゲームかよ。

毎日だらけた生活してんなぁ。

本業に復帰できるのか?

って、人のことは言えないな。


ということで、2人で食べに行くことにした。

むしろ、そっちの方が好都合である。

グッジョブ、ノノン。


◇◇◇ 喫茶店 ◇◇◇

時刻は9時半。


近所を散歩して見つけた喫茶店。

ここで朝食を取ることにした。


店内は外観とは裏腹に、テーブルが

ゲーム機と昭和時代を思わせるような

レトロな雰囲気である。

客席は10名ほど。

昔ながらの店なのか、

演出なのかはわからないが気に入った。


となると注文は、オムライスかナポリタンでしょ。

オレの中の昭和の定番メニューと言えばそれだ。

だが、メニューを隅々見ても両方とも記載がない。

残念。


メニューにウインナーコーヒーというのを発見した。

コーヒーにウインナー?

魚肉ソーセージなの?

なにそれ。


結果、カレーとアイスカフェラテを注文。

ウインナーコーヒーは怖くて注文できなかった。

白川さんは、パスタとクリームソーダだ。


「撮りますよ」


♪カシャ、カシャ、カシャ


思わず写真を撮ってしまう。

白川さんと周囲がアンマッチ過ぎるからだ。

まるで、過去にタイムスリップした感覚を覚える。


この後は、白川さんから

昨日のクルミちゃんとのデートのことを

食事しながら聞くのであった。


楽しそうに会話する嫁を見てると

オレが幸せになる。

この時間が長く続いて欲しい。

もう仕事なんてどうでもいい。

研究室に戻りたくない。

できるだけ嫁と長く暮したい。

願いはそれだけ。

オレは、女でダメになるタイプだな。

自覚したわ。


◇◇◇ 品川セントラルガーデン ◇◇◇

時刻は12時。


喫茶店を出て、2人で街並みを散策している。

テーマパークへ遊びに行くのもいいが、

どちらかというとオレは散歩する方が好きだ。


さて、コンサートまで何をしよう。

とりあえず、ノノンと合流するか。

オレは、ノノンの携帯に電話する。


♪ツゥルル、ツゥルル、ツゥルル


なかなか電話に出ない。


>>はい


今、起きたの?


>>オレだ

>>オレオレ詐欺?


>>違う。ハルキだ!

>>博士ね。何?


なに、じゃねぇ。


>>もう12時だぞ。昼飯どうする?

>>3時まで寝てる


何だそれ!


>>コンサートはどうする?

>>じゃぁ、現地集合にしよう


白川さんと2人っきりになれるから

願ったりかなったりだけどよ。


>>学校のメンバーは?

>>ん?

>>コンサートに行くメンバーは待ち合わせ、

 どうなってるかってこと

>>あぁ、武道館前17時集合になってる

>>分かった。オレらもそれに合わせるよ

>>OK


♪ツー、ツー、ツー

電話切るな!


「何だって?」


白川さんが、ノノンとどうするか尋ねる。


「現地集合になった」


さて、2人っきりなのはいいが

することがない。


「これからどうする?

 何かしたいことある?」


白川さんに聞いてみると。


「武道館行かない?グッツ買いたい」


確かに、13時から会場の外で

コンサート限定グッズを販売するけどよ。


「欲しいのがあれば、取り置きするけど」

「こういうのは並んで買いたい」


ドルオタファンとしては、

それも楽しみの1つなんだろうな。

嫁のしたいことは、オレのしたいこと。


グッズ買って、15時頃に昼飯を食えば

時間的にもちょうどいい。


「よし、行こう」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ