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OH MY GOD!  作者: 香椎
大森林布教編
12/18

初めての……

……ん、うぅん。


息苦しい……。


顔に何か柔らかく暖かいモノが当たる。


「白虎ちゃ〜ん、ちょっとどいてくださいよ〜」

寝ぼけながら昨日隣に寝た子虎をどかすべく手を伸ばす。


むにゅ!


むにゅむにゅ‼︎


ーーあれ……、白虎ちゃん太ったのかな……。

子虎を持ち上げるように手を動かす。


「もうくすぐったいですよシモンちゃん」

俺の手の上に暖かいモノが触れる。

俺はそれに驚き目覚め、同時に手を動かす。


「あぁぁん、駄目ですよ〜」

眼前にはエリスさんの胸がある。

そしてその豊満な胸を俺の手が揉みしだいていた。

その手の上にエリスさんの手が重ねられている。


ーーい、いかんだろう、これは!


しかしなんでエリスさんが隣に寝てるんだ。昨日ベッドをエリスに譲り、俺は床で寝ていたはず。

確認したが俺は床にいる。

ーーエリスさんが寝ぼけて隣に寝たのかな。


そんなことよりエリスさんの服装がまたエロい。

透けているレースのキャミソールに下も際どい紐パンだ。


ーーいかんいかん、そんなことよりエリスさんが目覚める前に早く手をどかさないと!


ゆっくり手を抜こうとするが、手を動かすと彼女の手が優しく掴んで離さない。

彼女がいつ目覚めるかわからない今、一刻も早く抜かねば!


「ああぁぁん」

強引に力を入れて手を引くと艶かしい声が室内に響く。

しかし、手はエリスさんに掴まれたままだ。


「あ、あの……、レイさん……。こういうことはお互いもう少し知ってからの方がいいと思います」

今の刺激で目覚めたエリスさんと目と目が合う。

顔から火が出るくらい真っ赤な顔の彼女が俺の手をしっかり握って小声で言った。


「ですよね〜。ホントすいませんでした!」


手を掴まれてなかったら土下座して謝罪してただろう。


「今後は気をつけてくださいね」

エリスさんは恥ずかしそうに顔を赤らめ漸く俺の手を離してくれた。


ーーしかし、なんて柔らかいんだろうか。

先ほどの胸の感触を思い出し心内でにやけた。


隣にいたはずの白虎は何故かベッドの上に丸まってスヤスヤ寝ていた。



多少の事件いや事故があったが白虎やノエル、ビス、そしてエリスさんと朝食を取った。


フォークを置いたエリスさんは不意に「昨日のことですが」と言って語り出した。

「白虎ちゃんと合体して獣人になる人族なんて初めて見たのでびっくりしました」

確かにエリスさんは【融合】を解除した時に俺の頭を何度も撫でて不思議そうな顔をしていた。

「実際、俺も驚いているんだけどね。種族を超えるなんてさ」

俺は冗談じみた感じで話す。


俺は今日になって気づいてしまった。

この異世界で初めて人類と邂逅したことを。

今までは虎や蜘蛛、蝙蝠など非人間ばかり。

ーーこれでゼイス教の布教活動ができる。

俺は早速布教活動に移った。

俺は「ちょっと聞いていいかな」と緊張した面持ちで切り出し、なんの脈絡もない神様の話題を振った。


エリスさんは戸惑った様子を見せたが、根がいい人なのだろう、彼女は丁寧にエルフのことを話してくれた。

彼女が言うにはエルフは神様を信仰していない。

ただ、神様の信仰ほどでは無いが尊敬する存在がいる。

それは世界の大樹ユグドラシルを管理する古のエルフであるハイエルフだと言う。

ーーこれはチャンスだ。どんな手を使ってもエルフを信者にしなくては!

俺は神妙な顔で「エリスさん大事な話があるんだけど聞いてくれるかな?」と言って話し始めた。エリスさんは真面目な顔の俺に驚いて姿勢を正した。

「実は俺、全知全能の神ゼイス様の使徒なんだ」

「はあぁ〜⁉︎」

彼女の顔は鳩が豆鉄砲を食ったように口を開け唖然としている。

俺はそんなエリスさんを無視して神父が信者に説教するように厳かに話す。

「ゼイス様のお導きが有ったから貴女を見つけ助けることができたんです。もし、私が使徒じゃなかったら貴女を助けれなかったでしょう」

「そうだったんですか⁉︎」

彼女の惚けていた顔が急に真剣な表情となり、俺に顔を近づけてきた。

ーーエリスさん近い、顔近いから!

「え、ええ、そうなんです。そしてエリスさんにお願いしたいことなんですが、我が全知全能の神ゼイス様の信者になってほしいのです!」

「で、でも、私はハイエルフ……、アールヴゥ様を尊敬していますから……」

彼女は困った顔で答える。

「いいのです。アールヴゥ様のことはそのまま尊敬し、もう一つ尊敬する対象を増やすだけだと思ってください。信者が増えれば使徒も増えます。使徒が増えれば貴女のように困っている人を救える機会も増えるのですよ!」

信者が増えれば使徒が増えるかは知らないけれど、説得するために嘘をつく。

真実に少しの嘘を混ぜる事が騙す上で大事だと海外ドラマでやってたのを思い出し、それを活用させてもらった。

「アールヴゥ様もそのまま尊敬して良いのであれば、レイ様に助けて頂いた恩も有りますので信者にならせていただきます。よろしくお願いします」

「ありがとうエリスさん。エリスさんにゼイス神のお導きがありますように……」

初の信者に感動するのを我慢し冷静にエリスさんに言った。

「それで私は信者になって何をすればいいのでしょうか?」

今度は俺が豆鉄砲を食らった。

ーー何をすればだと……。それは俺も知らない!

『お答えします』

いつも冷静沈着な女性シスさんの声が頭に響く。

ーーシス様待ってましたぁぁぁ


『初めての信者の獲得、それに伴うレベルアップおめでとうございます。まず、ステイタスをお出しください』


ーーはいはい、ステイタスオンと。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

現在時間 10:13

信仰 1

<信仰スキル>

・【信仰の証】

<ステイタス>

種族 人族

名前 レイ・マーゴット・ルシフェル

Lv 2

HP 888/888

MP 88,888/88,888

状態 健康

<スキル>

・【イタコ】

・【ガチャ】

・【言語理解】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


信仰の数が「1」になり、<信仰スキル>が新しく現れた。

【信仰の証】という見るからに怪しいスキルだ。

それにLvも2に上がっている。


『確認しましたね。【信仰の証】という新スキルが出現したはずです。それを選択してください』

俺はシスさんに言われた通りスキルを選択する。

すると、左の掌に魔法陣が現れ白く光り出し魔法陣から正十芒星の紋章が彫られたペンダントが現れた。

『信者はそのペンダントを肌身離さずつけているだけで良いのです。そのペンダントからゼイス様に祈りが伝わりますから』

「わかりました。シスさんありがとうございます」

『それではまた』と言って『プチン』と音が鳴って回線が切れた。


エリスの方を振り返ると唖然とした表情でこちらを見ていた。

ーー独り言を盛大に呟くし、掌からペンダントを出したりする変な人と思われたのだろう。

「エリスさん、エリスさ〜ん⁉︎」

「は、はい!」

漸く現実に戻ったエリスの首にペンダントをかけ、信仰について説明した。

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