【余談】ロシアにとっての1991年以降
ロシア連邦にとっての1991年以降を記述する。ソ連崩壊当時ロシアは自ら自由を求めて最後は自分でソ連邦を壊し、事実上の植民地だった国々を次々手放した。何度も言うが「植民地支配」が本当に終わった年とは1991年である。今でこそ地球上の地図を見ると本当に植民地の数が少ない。それだけ1492年の新大陸発見以降1991年までほとんどの人類は白人に搾取されてきたのだ。そんなロシアは社会主義政策の失敗も大きいがそれ以上にアフガンの敗北がソ連崩壊の直接の引き金だったと言える。自分自身が貧しく自由がないと分かったロシアの若者たちは自由の象徴であるコカ・コーラを飲みマクドナルドやケンタッキーに飛び込むように長い行列を作り、洋楽に洋画を見聞きした。
そんなロシアに追い打ちをかけたのがハイパーインフレと医療崩壊である。ロシア人の平均寿命は実に10年も短くなったと言われている。
――自由ってのは貧困になる自由だったのか!
それだけでは無かった。G8にロシアは核保有国として加入したがG8の中で唯一発展途上国であった。そして他のG7から格下扱いにされた。これが屈辱だったようだ。そしてロシアはせっかく手にした自由と民主主義を10年持たずに放棄する。長年帝政と共産独裁主義しか経験してないロシア国民にとって自由と民主主義は悪夢でしかなかった。そしてプーチン帝国の登場である。
プーチンは次々帝政ロシアに戻していく。結局西側と対立していく。決定的なきっかけは2014年のクリミア侵攻である。結局ロシアと言う国は侵略でしか国を豊かに出来ない国だったのだ。何のために広大なシベリアの大地があるのだろう。もっともロシア成立と同時に誰も助けなかった西側諸国も悪いのだが。本当はバルト3国とポーランドまでではなくロシア全体をEUに加盟させるべきだったのだ。もちろん歴史にifは許されないがそうすればなんと日本の隣がEU諸国になったのである。
それどころかプーチンになる前のエリツインはウオッカを飲みながら(それもラッパ飲みだったらしい)時の橋本龍太郎総理に向って
――グダグダうるせえな!! 北方4島なんて返してやる!
と本気で言った。側近が慌てて「酒の席での冗談ですよ」と言ったが冗談なんかじゃないと思う。ちなみに今でも北方4島は「ロシア」最貧地域である。全世界で見ると下手なアフリカ諸国よりも貧しく北方4島を持っている意味などなかったのだ。あの時北方4島を返してもらい氷河期世代による北方開拓団を結成したら日本にとっても失われた30年と言う歴史を歩んでこなかっただろう。日本と言う国に新しいフロンティア線が誕生したに等しい。つまり平成と言う時代は明治期の北海道開拓と同じことが起きえたのだ。それにしてもロシアって北方4島という「巨大な冷蔵庫」を持ってなんの意味があるのですかね? 私には意味が無いと思うのですが。帝国主義的な見栄以外ロシアにとって北方4島は何も意味をなさないはず。
しかし「if」は来なかった。ロシア史というのは「裏切りと恐怖の連続の歴史」とも言われている。結局新・ロシア帝国は2019年にドンバス地方に侵攻し2022年に例のウクライナ戦争を始める。この戦争は勝とうが負けようが財政的にロシアの破綻が待っているという。その時シベリア地域の諸部族は独立を迫るのだろうか。ということは日本やロシアというのは「失われた30年」の国で似た者同士だったのかもしれぬ。何も変われなかったのだ。
ロシアは2014年のクリミア侵攻以降数々の制裁で実はここでも北方4島を返して日本に援助を請うたのだ。ゆえに安倍晋三はプーチンに向かって「プーチン、あなたと私は同じ夢を見ている」と言った。もちろん同じ夢とは北方4島の日本による買収の事である。しかしなんと米国に阻まれたのだ。万が一北方4島を返してしまうとなんと北方4島に米軍基地を作ることが日米安全保障条約によって出来てしまうのだ。ロシア側は「これだけはノーと言ってくれ」と言ったらしい。もちろんアメリカは拒絶した。日本は最後の失われた30年を止めるチャンスを失った。これが決定的でロシアは完全に東側の国となった。
結論:ロシアがここまでダメになったのは主に日本のせい




