【余談】いよいよ先進国入りを果たそうとする中南米諸国
中南米諸国についての「1991年以降」を記述する。それまで中南米諸国で先進国並みの所得水準を果たした国はたった2つ。バハマとアルゼンチンである。このうちアルゼンチンは数々の失政によって1980年頃に先進国から脱落し発展途上国へ転落した唯一の国である。バハマもリゾート国家として所得が高水準なだけで事実上ディズニー資本に支えられた国でしかなかった。
それが1999年のパナマ運河返還に伴い高度経済成長を成し遂げたパナマ、原油の発展と共にいきなり5年で日本・韓国以上の豊かさを手にしたガイアナ、安定成長を繰り返すうちに先進国が見えて来たウルグアイ、IT産業の発展と共にOECD加盟を果たしたチリ、ビットコインで急成長を成し遂げたバルバドス、電機産業の誘致でリゾートアイランド経済を脱出したセントクリストファー・ネイビスなど飛躍の35年だったと言える。つまりベネズエラとキューバとハイチやホンジュラスやアルゼンチンなどを除き中南米は飛躍の35年だったのだ。逆に反米意識が高い国家ほど経済が沈没したというのがここ35年の中南米の現実だったんだね。
私は特に「ガイアナ」の存在がデカイと思う。そしてもっと重要なことはここがイスラム教国ではなく南米のキリスト教国にして旧英国植民地という点だ。しかも植民地時代に連れてこられたインド人……これを「印僑」というのだがガイアナは印僑の存在が大きい国なのだ。ゆえに人口の約30%はヒンズー教徒の国でもある。ということはイスラム圏のように自由民主主義は拒否しないし原油・金融以外の産業も興隆することだろう。どうか中南米の皆様「ガイアナ」と言う国の成功を見守ってあげてください。
最後に。中南米は東アジアと違って「キューバ」という最後の本物の社会主義国があったにも関わらず冷戦構造が壊れたという点が非常に大きいと思う。キューバは冷戦崩壊後に信仰の自由と土地の私的所有を認めたのである。2008年。いよいよキューバは開国する。ITへの通信の自由とホテル宿泊の自由を成し遂げた。カストロはこの年に引退した。この年をもって社会主義国・キューバという国は事実上幕を下ろした。いまでも政治的にはキューバは共産党一党独裁政権だけれども。2015年にはオバマ政権によってなんと米国と国交回復した。2019年には国家元首の役職が大統領となった。やはりキューバと言う国は北朝鮮と違って変わっていったのである。




